新・電車での淫夢
林檎飴:作

■ 2

美奈はそっと足を開いた。
いかにも触ってくれとでもいうように……。
痴漢はパンツを邪魔だと思ったらしく持っていたらしいハサミで切ってしまった。
そしてブラジャーも……。
「やぁ……パンツもブラもない……!
美奈のオッパイもオ○ンコも丸見えっ……」
痴漢はそのパンツとブラを自分の鞄にしまった。
ミニスカートを捲り上げ、美奈のオ○ンコに指を入れた。
クチュクチュ……
いやらしい音がする。
美奈の太股は愛液で光っていた。
「グチョグチョだね」
またしても耳元でささやかれて美奈は首を振っていやいやした。
しかし、その言葉がさらに美奈を燃えさせた。
指の数が2本になった。
痴漢はさらに指の動きを激しくする。
「ぁっ……あん……」
美奈は指のリズムにあわせて腰を振った。
痴漢はふいにクリトニスをキュッとつまんだ。
「んあぁぁぁん……!」
急な刺激に美奈は果てた。
倒れそうになった美奈を痴漢が抱き留めた。
「チ○ポ欲しい……?」
「ちょうだい……美奈にチ○ポぉ……!」
痴漢はふっと笑って美奈を連れだして、自宅に連れて行った。

痴漢の本名は佐藤建(さとう けん)
普段は真面目なサラリーマンだ。
しかし、満員電車で目の前にいる少女に思わず目を奪われ、犯罪に走った。
放心状態の美奈を運ぶ内に、建は不安になってきた。
(どうしよう……とんでもないことをしてしまった……。
少女に警察に追放されたら終わりだ……)
建はもともと気の小さい男だった。
電車の中でこそ興奮して虚勢を張ったが、普段はあんな事はできないタイプなのだ。
(少女に謝って、自首しよう……。)
建はそう思い、といあえず美奈を自宅に運んだ。

「ん……あれ……?」
美奈はようやく我に返った。
「何……ここ……。」
美奈はベッドに寝かされていた。
広い寝室。
パッと見には豪華なマンションのようなところだった。
(そうだ……あたし、電車で……)
美奈は電車で足を開いて痴漢を受け入れ、果てた。
恥ずかしさに、顔が赤くなる。
「起きたかい?」
寝室のドアが開いた。
入ってきたのは、20代半ばの男。
真面目そうな雰囲気だった。
美奈は咄嗟に毛布で自分の身体を隠した。

「やっ……こっ……来ないで!」
美奈は目に涙をうかべんばかりに言った。
建は困惑した。
「ご……ごめん! 何もしないから……」
建はそういうと、バッと土下座した。
「ごめんっ……電車であんなことして……。
あんなつもりじゃなかったのに……つい……」
建は床に頭をつけて言った。
「本当にごめん……。君が望むなら、警察に自首でもするよ。」
建が続けた。
美奈は、どうしたらいいか迷ってしまった。
(自首って……。なんかの罠かな……。
油断させたところを襲う?
でも、本気で謝ってるみたいだし……。)
建はあいかわらず謝罪の言葉を述べている。
美奈は意を決して答えた。
「分かりました。あなたのことを信じます。
警察へなんて知らせませんから安心してください。」
「ほっ……本当かい? ありがとう……。」
建はほっとして言った。
グ〜……
緊張感の無い音が二人を包んだ。
「あっ………」
美奈が真っ赤になる。
「お腹……すいたの?」
建は尋ねた。
「は……はい……。」
時刻は午後1時。
よほどの間、美奈は放心状態だったのだろう。
「何か作るよ。キッチンへおいで。」
建は笑いながらそう言って、キッチンに向かった。
美奈もあわててその後を追った。

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