色白の美奈
safty:作

■ おおぼけ〜な、月曜日1

 朝、いつもの駅で改札口にパスを通して抜けた。
 いつもの笑顔がこちらに手を振っている。
(じゃないだろ!何で制服を超ミニにしてるんだよ!!)
 風でひらっひらっとするだけで、ときどき白い物が見え隠れする。
 僕は気持ちは急いで、でも、出来るだけ普段通りに美奈に近づいた。
 にこにこしている美奈の手を引っ張ってホームの端に連れて行く。
 僕は、他の人の方に背を向けて美奈に話しかけた。
「(どうしたんだよ、このスカート!!)」
「(え? だってセフさん、会う時はミニスカートでって)」
 きょとんとして答える美奈。
「(そりゃ確かに言ったけど……パンティー見え隠れしているじゃん)」
「(恥ずかしいけど、セフさん、電車内では………しないよね〜(^^;) …やっぱり)」
 僕は頭が痛くなってきた。
「(まさか早紀も? 姫奈も?)」
 こくりとうなずく美奈。
 僕は片手で顔を覆ってうなだれた。
 とりあえず、スカートは腰のところでまくってしつけ程度に縫い上げているだけなので、糸を抜いて通常の長さに直させる。
 電車に乗ってからは、美奈が僕の横にべったりくっついている。
 ブラウスとカッターシャツ越しに、美奈の巨乳が押し付けられているのを感じる。
 周囲のとげとげしい視線が飛んでくる。
 二駅目で早紀と姫奈が乗ってきた。
 車両に乗るときに、ぴらぴらと超ミニにした制服のスカートの前がめくれ、スカートの中のブラウスとパンティーが丸見えになり、二人はそれを慌てて押さえている。
 再び僕は片手で顔を覆ってうなだれた。
 美奈が二人にささやいている。
 二人が冷や汗顔でそそくさとスカートを直す。
「たははははっそうだよね〜」
 早紀がテレ笑いをして僕のほうをニヤニヤしてみている。
 美奈が、僕のカッターの腕を引っ張って両手を口元に当て背伸びして来たので、ぼくはそれに合わせて少し背を落とす。
「(今日試験で私たち早く帰れるの。)」
 僕はすこししゃがんで美奈の耳元でささやいた。
「(僕も、今日帰りが早いんだけどうちにこない? 2時半には駅につくけど?)」
「(3時にしか駅につけないけど。いいですか?)」
「(了解)」
 美奈が他の二人にささやいた。
 早紀と姫奈が手を取り合って喜んでいる。

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