獣欲の生贄
フェラ男優:作

■ 復讐4

真面目で聞き分けの良い育ちの菜実は、こんな男の言うことも真剣にとらえてしまうのだった。
それはすでに、フェラチオ奉仕を身に付けようとする従順な性奴の心境だった。
菜実は再び、坂井の欲棒に手を伸ばした。
最初とは違って、張りのある硬い肉茎を右手でそっと握る。 その手をゆっくりと上下させながら、菜実は坂井の内股へと顔を埋めてゆく……。
チュッ……。
菜実の唇が触れた。 目を閉じてキスを繰り返しながら、その柔らかな乙女の唇は、そそり勃つ男の肉柱へと近づいていく。
「もっと、舌も使って、袋の方も舐めてごらん」
処女の唇が坂井の股間を這い回る……、その姿はまるで、ミルクを舐める子猫のように愛らしく、可憐だった。 でも、その舐めているモノは、淫猥な男の性欲のシンボルなのだ。
(ああ、菜実……。 そうだ……、もっと、愛してくれ……)
復讐の意図に関係なく、菜実の奉仕する姿は、男の願望を刺激せずにいられない。 坂井は精嚢の奥から湧き起こるむず痒い快感を早くも感じていた。

菜実は熱心に、肉棒の根元を持ち上げて陰嚢をしゃぶっている。 目を閉じて、ピンクの舌先でペロペロと、飴かアイスキャンディーでも味わうように。
坂井が言った、愛情を込めろという指示に、まるで本能的に従っているかのようだった。
(これが……、男の人の……、これで、いいのかなぁ)
菜実は言われたとおり、精一杯頑張っているつもりだった、ただ、目を開けると、坂井の逞しいペニスが見えて、自分のはしたない行為に戸惑ってしまうのだった。
「菜実、いいぞ。 でも、今度は目を開けてするんだ」
坂井はそんな菜実を陵辱していく、身も心も純潔の少女に、男の欲望と肉体の快楽を刻み込むように汚していくつもりなのだ。
「えっ……、は、はい……」
菜実は坂井の命令に返事をする。
実は、菜実も目の前の逞しい男のペニスが気になってしょうがないのだった。 坂井に言われて、菜実はその突き上げる剛直したモノを、恥ずかしそうにチラチラと眺めて、おしゃぶりを続ける。
(すごい……、ビクンビクンしてる。 硬くて、大きい……)
菜実の右手の中で、坂井の怒張は血管を浮き上がらせて脈動するのだった。 そのビクビクとする脈動が、血液ではなく、精液を射出するための機能だということは、菜実はまだ、知る由もない。
(こんなのが、あそこに入るの? ここから精子とか出るんだよね、きっと……)
見るのさえ初めての菜実にとって、いきなりのフェラチオから受ける性の初体験は、頭を混乱させ続ける。 しかし、それは菜実自身も気づいていないかもしれないが、苦痛や恐怖ではなく、驚きや興味のほうが大きいものだった。 羞恥心は酷いものの、すでに菜実は、この奉仕が嫌でなくなっているほど、性的に興奮しているのだった。

菜実は恥らいで視線が定まらない風で、坂井の顔と舐めている股間をキョロキョロと戸惑っている。
(そんな可愛い子猫に、頑張ったご褒美を与えよう……)
すでに陵辱心で興奮しきっている坂井は、これ以上の菜実への調教は無理そうだと思った。 そびえ勃つ肉柱の麓で、熱い白濁のマグマが活発に活動し、噴火しようとしているのを感じ始めていたからだ。
「菜実……」
幾分、上ずった声だった。
「……」
菜実は坂井の顔を見上げ、言葉を待った。
亀頭を覆うように指で掴み、肉茎の根元にチロリと舌を這わせたままで。
その姿は色気よりも、無邪気に遊ぶ子供の表情のようだ。
(ああ、菜実。 お前に……。 お前の初めての男の洗礼を、俺が……)
屈託のない清純な少女の献身的な奉仕に、坂井は復讐と背徳の興奮を覚え、もはや心も肉体の制御も利かないのだった。

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