青春の陽炎
横尾茂明:作

■ 奸計6

 まるで子供の様に泣いた、今まで生徒の前と考え、必死大人ぶって耐えに耐えた恐怖。
もう限界であった。25才の大人で有っても優等生として子供の頃からチヤホヤ過保護に育てられ、暴力とは無縁の環境に育った由紀は、先ほどの敏夫の傍若無人な顔面の蹴りに続く冷酷な打擲は、人間の尊厳と女のプライドを完全に破壊するに充分過ぎる衝撃で有った。

「あーん! …ゆ許して下さい…。もーぶたないでください…。言うこと何でも聞きますから…。もう酷いことはしないでー」
「アーン」

 由紀は恥もなく、わんわん泣いた…。先生としてのプライドは完全に消し飛び、君臨する支配者に暴力を許して貰うことしか頭に無かった。

 敏夫は由紀が落ち着くまで煙草を吸った、手は由紀の背中を自然にさすっていた。

 由紀の泣き声が嗚咽に変わり始めたのをを見計らい、敏夫は由紀の足の縄を解き、後ろ手に縛られた由紀の両腕に手を掛け立ち上がらせた。そして由紀の正面に回り床にあぐらを組んだ。

 由紀は狡猾に顔を歪ませる敏夫を見、己が裸であることをいま気づいた様に陰部を隠すべくその場に座り込もうとした。

「立とれー」
の敏夫の一喝に由紀はビクンと立ち直し、右足を曲げ陰部を隠しガタガタ震え始めた。

「先生よ、殴られたいか」
……由紀は男の暴力の経験は全く無く、敏夫の虚無とも言えるこの静かな台詞に…、少し落ち着いた由紀であったが…、またもや言い知れぬ恐怖を覚えた。
「先生、隠すなよ!、これから気持ちいい事しようっていうのにそれじゃ台無しだぜ」
由紀の震えはさらに激しくなり、右足を降ろすと同時に歯がガシガシと音が聞こえるほど震えだし、堰を切ったようにまた泣き出した。

 敏夫は少女の様に全裸をさらして泣く由紀を見てほくそ笑んだ。
「やっぱり俺が見込んだだけの女だ…」
この体はどうだ!今までに十指に余る女を今日と同様に騙し、この部屋に連れ込みヒロシと二人がかりで犯しに犯したが……これほどの美女は一人として居ただろうか…。顔は文句無しの超美人、体もこれまたモデル顔負けのフォルムを持ち、なにせ色白といい、肌の木目細かさと艶やかさは形容しがたく…、神が作り出した最高傑作ではないか!
敏夫は超美形を目の当たりにしただ呆然と見入ってしまった。

 敏夫は一際高い泣き声に我に返り、立ち上がって由紀の前に立ち優しい声で
「先生、痛いのはもうイヤだろう…」

 由紀は救われたように大きく頭を振った…。
「敏夫君助けて」
「もう痛いのはイヤ」
「何でもするから…、もうぶたないで」
由紀は乳房まで垂れた鼻血を見つけ、又…さめざめとすすり泣いた。
「よし分かった、先生の態度次第だ!、これからは俺の言うことに一切逆らわなければ殴らんから安心せー」

敏夫は由紀を手招きし、自分の鼻先に由紀の淡い陰毛が触る程に近寄せた。

 微かに震える陰毛を指で梳き、由紀の透ける淫裂に指を掛け開いた…。艶めかしい赤い膣口が口を開き…、その艶めかしさに敏夫の指先も震えた。

敏夫は由紀の道具を押したりめくったりし丹念に調べ、自分が思った通りの道具と納得するや…、
「さー先生、風呂に入ろうか、小便で臭くてたまらん!」
敏夫は由紀の羞恥心をあおるため臭いもしないのに、女がもっとも恥ずかしがる排泄臭を口に出にした。

 由紀は見る見る内に頬からうなじにかけ赤く染まり……、
「ごめんなさい布団を汚してしまって…」
「もーいいから」
…敏夫は後ろ手 に縛られた由紀を促した。

 由紀は消え入りそうな可愛い仕草で…、敏夫に手を取られ前を歩いた。
由紀の美しい無垢な裸の背・尻・脚を見ながら敏夫はこれから訪れる由紀との快楽の予感にペニスがはち切れそうで痛かった。

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