青春の陽炎
横尾茂明:作

■ 奸計10

 敏夫は由紀の膣前庭を観察しながらクリトリスを揉んだ。…揉み始めて五分ほど過ぎたころから膣口の両隣に有るバルソリン腺口から粘液が湧くように出始め…、また膣口内より溢れるほどの粘液が敏夫の指を濡らしタイルに落ちて行った。

「由紀! 気持ちがいいか」
「あーあー敏夫君…、私…、私…、何だか変になりそう…」

「気持ちいい! と言ってみろ…さー言ってみろ」
「あー恥ずかしい…、恥ずかしいわ」

 由紀は思った。…教え子に裸に剥かれ…、後ろ手に縛られ…、叩かれ…、許しを乞いタイルに乳房を押し当て、四つに這わされ…、誰にも見せた事のない尻の穴を覗かれ吸われ、膣を弄ばれ…、陰核いじられ…、いま陰部を大量に濡らし、小便を洩らしそうな快感に身をゆだねている自分が…、自分でないような…、心の奥底に倒錯した女の性を垣間見た思いに…、
由紀…、堕ちてしまえ…、楽になれ!
と何度となく自分に言い聞かせた。

「敏夫君…、気持ちイイの…、由紀気持ちイイのー」
「先生! 何処が気持ちいいんだ? …さー声に出して言って見ろ」

「あー敏夫君、恥ずかしいの…。先生恥ずかしくてそんなこと言えない。…言えないよう」
「言ってしまえ! 言えばもっと気持ちよくなるから」

「どう言えばいいの…。どう言えば………、性器が…」

「オ○ンコと言え! オ○ンコと言って見ろ」

「そんな恥ずかしいこと…、とても言えない」

「言わんと痛い目を見るぞ」

「エーン…、エーン」
由紀は少女のように泣き出した。そして観念したように、
「由紀のオ○ンコ…、オ○ンコが気持いいの…。あーん恥ずかしい…」
由紀は女の性器の隠語を生まれて初めて口にしたことで腰に奇妙な快感が走った。

「あああー、んんんーもうダメー…、由紀、由紀、何処かに行っちゃうよう」
「敏夫君…、恐いの…、恐いよう」
「敏夫君…、先生のオ○ンコ綺麗? あーどうにかなりそうなの、…恐い…、恐いの敏夫君」

「イクと言って見ろ…」

「敏夫君…、敏夫君、…先生…、先生…、気持いいの…、凄く気持いいの…、こんなの…、こんなの初めて」
「イ、イキそう…、イキそうなの」

「うーっ、…イクー…、敏夫君助けて…、あああたすけて」

「あっ……い、い、ああっ!! ……い、いき、ます……。あ……、いくー……」
可憐な声で達したことを告げつつ、由紀は背を突っ張らせ、尻を一際持ち上げガクガクしながらアクメの快感に震えた。と同時にシャーと小便がタイルを叩いた…。

 由紀はオナニーとは比べ物にならない程の快感を得た。…肛門が何回となく開いたり閉じたりした十回ほどの快感の波が押し寄せ…、そしてゆっくりと引いて行った。
これが快感なのだ…。これが快感なのだ…。由紀は何度も心の中で言葉を反芻した。

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