青春の陽炎
横尾茂明:作

■ 堕落1

 由紀は、大学時代に女性週刊誌で初めてオナニーのやり方を知ったが…、週刊誌に書いてある快感は得られなかった。好きな男性のペニスを頬ずりしている空想を心に描きクリトリスを優しく擦ると有るが…、ペニスとはいかなる形なのか思い描けなかったし…、卑猥なシチュエーションなど到底考えられず悶々とした日々を送った。しかし2年前、満員電車で由紀は初めて痴漢に遭い、恐怖で声も出ないのをいいことに痴漢はエスカレートし、由紀のスカートの下まで手を差し込み、恥丘を何度も撫で、怒張した己が陰茎に由紀の手を強引に導き、握らせたのである。

 その日以来、由紀はその時の顛末を思い出すと性器が濡れるのを覚えた…。痴漢に遭遇した夜、由紀は生まれて初めてオナニーの快感を得た。恐怖と理不尽な暴力に震え、己を捨てた感情の中に快感の炎が生まれる事を…、異常とも感じないままに。

 しかし今日の快感は今までの快感が稚戯と思えるくらいの、体の底から沸き上がる快感で有った。
蹴られ鼻血を出したせいなのか…、四つん這いで尻を叩かれたせいなのか…、いままでの人生を覆すほどの快感で有った…。何度いったんだろうか。

「先生! そんなに気持が良かったのか」
由紀は肩で息をしながら艶めかしく敏夫を振り返り、
「由紀…、由紀…、もう敏夫君から離れられない」

 敏夫は、ちょっとオマ○コを揉んだくらいで、由紀のこの変わり様にどう対処したらいいものか、たじろぎさえ覚えた。
敏夫は、うぶ過ぎる女は初めて経験であったのだ。

「先生! さー体を洗おうか」
敏夫は由紀の後ろ手の戒めを解いた。
そして由紀の腕を取り、膝立ちにさせた、シャワーを再び取り由紀の裸に湯をかけた。

「先生! オ○ンコをキレイにしような」
と声かけ、ボディーシャンプーを手の平にすくい、立ち膝の由紀の足を開かせ、性器に塗りつけて行った。

「敏夫君! 刺激が強すぎるの」
由紀は甘えた声を出し、敏夫にヒダを擦り上げられるたびに悲鳴を上げた。

 敏夫は由紀の性器をまんべんなく洗った後、顔・胸・背・肛門と洗い、特に乳房を柔らかく握りしめ、乳首を弄んだ。
(なんと形のいい乳房なんだろうか。また乳首の小ささと色合いはどうだろう…)
乳房に触るだけで射精出来るのではないかと、思える程の一品である。

 そして敏夫も膝立ちし、由紀顔を指先で挟み、そうっと口づけした…。
舌を由紀の口腔に挿入し歯茎を舐め、舌を絡ませた。
由紀は真っ赤になり、敏夫の口に幼い仕草で吸い付いてきた。
敏夫は由紀の口腔に唾液を流し込んだ…。由紀は一瞬躊躇したがすぐに飲み始めた。

 それから由紀の手を取りペニスを握らせようと股間に導いた。由紀の華奢な指にペニスが触れた時、由紀は「ヒィーッ」と小さく悲鳴を上げた。
なおも敏夫に促され由紀は恐る恐る手を開き、敏夫のペニスを握った。
「どうだ、俺のチ○ポは…」

「硬いです…。脈を打ってます…」

「おれのチ○ポすきか」

「……………」

「好きですと言ってみろ!」

「敏夫君…、恥ずかしい」

「手を前後に動かせ」

「……これでいいですか……」

「んーそうだ…。んんんー先生…、気持がいい」

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