青春の陽炎
横尾茂明:作

■ 恐喝7

 ペニスが前後に動かされる度、膣口・尿口・クリトリスと由紀の性感部は擦られ、口に拳を当て懸命に堪えていた呻きが、感に堪えず迸り出た…。
「あーーーー」

「由紀! 気持いいだろう?」

 由紀は迎合するように大きくかぶりを振った。
「………」

「由紀! 気持いいと言って見ろ!」

「………」
……
「敏夫君、気持いいー」

「由紀! これから俺を呼ぶときは、あなたと言うんだぞ!」

「ハイ……、あなた……」

 由紀は8才も年下の少年に弄られ、性器をオモチャにされ…、また(あなた)と呼ばされことで黒い被虐の炎が精神の深淵を照らした……。
「ヒィーーッ」
堪えた悲鳴が喉から一気に絞り出された。

「由紀! まだ行くんじゃねーぞ」

「あっ、…ハイあなた…」

 由紀は腰の内側から今にも爆発しそうな快感を、肛門を締めることで必死に耐えた。

 敏夫はついにペニスを膣内に注挿した。それは先日の様に一気に突き上げる乱暴な挿入では無く、由紀の膣が少しづつ敏夫のペニスに馴染むよう、小刻みに入れては出しを繰り返し進入して行ったのだ。

 由紀は先日の恐怖とも言うべき挿入の激痛に身構えたが、…今日は痛みどころか敏夫のゆっくりとした挿入に苛立ちさえ感じたほど余裕があった。

 敏夫は巧みであった。…変速的な注挿と、ペニス上部で尿口とクリトリスの下部を擦り上げ、中指は由紀の肛門に進入させベットの弾性を利用して由紀の体を揺さぶった。

 由紀の悲鳴は断続から連続に替わり、頂点の兆しが感じられた…。
(一気に行かしてやるか)
敏夫は己の快感は度外視し、由紀に最高の快感を与えようとピッチを早めた。

「ああああああーっ」
由紀は喉の奥を絞ったような濁った悲鳴を大きく発した。

 由紀は、息も絶え絶えに
「あなた…、あなた…、由紀、由紀…、イッテいい? …イッテいいのおー?」

「由紀! …大声出して行ってみろ!」

「あああ、あなたー、由紀、イクの…イキますーー」

「気持いいの…、あなた気持いいの…、グウウウああああイィーー」

 由紀の目の中でいくつもの星が弾けた…。こんな快美感が自分の体の中に潜んでいたなんて……。
目の眩むような痛烈な快感であった。快感の真っ最中…、こんな快感が得られるなら敏夫の奴隷になろうがオモチャになろうがかまわないと思った…。この快感が過ぎたら何回でもチンボを入れてもらって死ぬまで犯し続けて欲しいと願った。
それは麻薬患者の中毒症状に近い願望であった。

「由紀! よかったか。お前のイクときの顔! 凄かったぜー」

 由紀は快感の起伏に酔っていた…。ビクンビクンと性感と悪寒が交互にやってきてそれが少しずつ引いて行く…。女に与えられた最高の余韻に酔いしれていたかった。…しかし敏夫は無神経に由紀の膣周辺を嬲っている…。出来れば快感の波が引くまで触れないで欲しいと願った。

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