青春の陽炎
横尾茂明:作

■ 恥辱責め5

 次に敏夫がした事は、倉庫から親父の鉄道模型用のスライダックトランスを持ち出し、両極のプローブを由紀の二つのリングに装着し電流を流したのである。

 由紀は躯を跳ね上げのたうち回り、怪鳥のような悲鳴を上げ小便を撒き散らしながら失神した。
それから敏夫が由紀に行った拷問はライト拷問とはいえ、由紀の細く綺麗な指を針金で縛り、ペンチで小便を漏らすまで締め上げたり、手を縛り口鼻をガムテープで塞ぎ窒息のケイレンにのたうち回る由紀の裸を見て楽しんだ。この時も敏夫は痛烈なペニスの怒張に狂喜した。

 毎日のようにくり返される陰惨な拷問責めに由紀は発狂しそうだった。今や由紀の心の9割は敏夫の陰に占有され、怯えが性の奴隷に拍車をかけ、敏夫の精液を躯の穴という穴で吸い取る精液壺に成り下がり、逆らう意志、逃げる意志は完全消滅していた。

 以前の敏夫は自分もイクが…由紀にも必ずオーガズムの快感を与えてくれた。暴力の中にも少しのいたわりも有ったが、……最近の敏夫にはそんないたわりなど毛筋ほども無く、ただ由紀のことを快楽を得る愛玩奴隷としか考えず、自分がだけが堪能した時点で興醒めするのか、由紀を殴ったり蹴り飛ばしたりしてベットから追い落とすのであった。

 由紀を堕として3ヶ月が過ぎようとしている……。毎日の日課のようにくり返すSEXは色褪せ、当初あの狂喜した自分は一体何だったのかと、敏夫はペニスを拭きながらベットの下でいつものように泣いている由紀を見つめた……。

 もうそろそろ終わりにするか……。2ヶ月前から由紀の肛門に拡張棒を入れ、1ヶ月をかけて少しずつ広げようやくアナルセックスが楽しめるようになったが……それも今やマンネリで、ゴム管で導尿したり、尿道に体温計を差し込み刺激を与え、陰湿な快楽に溺れながら失禁する由紀を見て興奮もしたが…、今は何をやっても空虚な感覚であった。

 年上の美しい教師に、格好ばかりの能なしな俺が君臨する矛盾に……狂い上がる快感を感じたあの時…、由紀を虐める、辱める、苦痛を与える、全てを性急にやりすぎたのだろうか。最近由紀もいたぶりに慣れたのか…以前の様に羞恥に泣いたり、激しい屈辱的な反応はもう今は希薄になってきた…。

(あーー、違う女と新鮮な思いでやってみたい。さめざめと羞恥に悶える女を犯したい)
敏夫はそんなことばかりを最近は考えるようになっってきた。

 しかし、この先これほどの素晴らしい躯を持つ女に巡り会う事はまずあり得ないと思える……。
やはり手放すのが凄く惜しいと思う敏夫でもあった。

 敏夫が先週ビデオショップに由紀の痴態を撮ったビデオを大量に持ち込んで金に換えた。
ビデオショップのオーナーが、
「トシ! この女のビデオは飛ぶように売れるから何本でも買うぞ!」

 敏夫は今までに10人以上の女をものにし、その都度ビデオを撮ってはこのショップに売ったが……、由紀のビデオだけは売値の桁が違った。敏夫は元来パソコンをいじったりビデオ撮影を楽しむ所謂オタクではないため儲かると分かってはいても乱造する気は無かった……。ただこんないい女を物にしたという優越を誰かに誇示したいが為の行為で有ったに過ぎない。
 ビデオショップの帰り道、…街角で子犬と遊ぶ少女を見た……。まだ小学6年生位の可憐な少女で有った…敏夫の心が揺らいだ。
(欲しい…)
あの無垢な少女を好きなように弄ぶ…。頭の芯がジーンと痺れた。

 由紀への思いが急速に薄らいでいく自分を、敏夫は他人事のように見つめた……。

 敏夫はマサルを思い出した、子供の頃からいつも自分にくっついて頼ってくるマサルを敏夫はいつしか弟のように思うようになっていた。しかし高校に入ってからマサルは急速に離れて行った。

 言い知れぬ悲しみに…、敏夫はその原因は自分に有ることを知っていた。自分を取り巻くワルは幾らでもいるが心を許せる友は正真マサルしか居なかったのである。

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