僕の彼女
kyousuke:作

■ 第11話 失踪した母子 1

 歩と遙との関係が良好になったが遙が意外とMだった事には驚いていた。夏休みの課題も終わりつつある将一ら、一気にやるのは普通科目だけで自由課題をゆっくりとする。歩らが通う学校は研究か工作の選択式でどちらもやっても良いそうだ。
「歩〜〜終わったか〜〜〜」
「モウチョト〜〜〜」
 歩らは街の郊外にある自然公園に来ていた。街の風景を描く訳だ、麦藁帽子を被り、緑のワンピースにエプロンをかけた歩に真美、そして半ズボンにTシャツ姿の正弘。2人も迷っていたが結局ここのスケッチにしてしまおう言う訳にした。将一は3人のお目付け役である…………。
「よっ!」
「博! 遙も来ていたのか! デートか?」
「ああ、映画見た帰りさ」
 この先には複合商業施設があって大型映画館もある、元々この街は炭鉱で栄え、娯楽関係は地方にしては充実していた。今は大規模地下都市計画実証地となった炭鉱跡は一種の観光地となっている。
「できたぁ〜〜将兄!」
「いくら穴場とは言えやばいぞ……」
「穴場だからやばいんだよ。盗撮ポイントになっているから」
 この公園は夜間となると必ず露出狂にSM調教中カップルに出くわす事で有名で所轄署の警察官が一人の出刃亀(要は覗き魔)を掴まえてみたら周囲に数人いたなんてあるし、最近は青姦するカップルもいる。意外と木が生い茂る環境では仕方ない。5人は公園を離れた。

 正弘と真美のマンションによるとPCが数台止まっていた。鑑識らしき人が慌しく動き回り、背広を片手にした男らが動いていた。
「何かあったんですか?」
 正弘は現場にいた制服警官に話した。
「え〜〜とここの棟に住んでいる子?」
「はい405の高島と406の平田ですが……」
「じゃあ西田さんの子供と母親の事も知っているよね」
 いつの間にか後ろに刑事が来ていた。2人は頷く。
「おじさんに教えてくれないから? なんか怪しい人が出入りしていたとか?」
「いえ…ただ夏休み前から急に雄太が距離置くようになって……それで柊さんが調査してみるって・・・あっ申し送れました、この2人の友人の橘 将一です」
「雄太君とは知り合いかな?」
「勉強とか見てやってますから……ただ今年の初夏辺りからですから」
「柊って、柊 又三郎の事かな?」
「はい…………」
 刑事はそう言うと駆け出した。そして将一が住む家の隣の住宅のドアを叩く。
「安藤か、どうかした?」
「係長! 大変です! 西田親子が住む部屋が荒らされてました!」
 又三郎が驚く。
「安藤、俺はもう引退しているぞ……」
「そうでした、柊さん署まで同行してください!」
「ああ、じゃあ着替えるから待っておれ」
 数分後又三郎は覆面パトに乗っていた。

 西田 悦子と西田 雄太が失踪と判ったのが連絡が取れない事だった。父親と長男の隆が直にマンションに向かっていたら室内が荒らされいた。隆が警察官と言う事もあって直に現場保存が出来た。しなくてはならない理由、見知らぬ男の死体があったからだ。
「西田巡査、母親と弟の連絡は毎日取っていたのか?」
「よほどの事はない限りは……父親も妹にかかりっきりで」
 捜査課の刑事も判っていた、彼の家の特殊な事情の事も。雄太を有名私立大付属中学校に行かせる為に母親と雄太はあのマンションに住んでいたのだ。
「あの学校な…………なんか黒い噂がある、他の課の奴が言っていたが裏口入学の事だ」
「”寄付金”って言う奴ですね」
「いや…それより割があるやり方がある。売春さ」
 隆は? となった。
「この手の犯罪って意外と女性が多いが、中には男の子が好きな客だっているだろう」
 隆は背筋が凍るほど震えた。
「後、この事件は桜田門が追っている事件に関係があるかもしれないからな」
「柊さん……親父にどう言えば……」
「待つしかないだろう。肉親が関わっている事件が捜査できないって言うことは知っているな」
「判りました…………ご迷惑おかけします」
 隆は力なくその場を去った。

 その頃2人はある屋敷内で男らにレイプされていた。有名小学校の女児の制服を着せられたまま雄太はア○ルに剛直を差し込まれ、彼のペ○スは白い糸を噴出していた。
「ほれほれ、もっと鳴け!」
 雄太のア○ルを犯していた男が深く差し込む。細かいストローグだったのが強い衝撃でイってしまった。体中の力が抜け、体液塗れのシーツの海にうつ伏せになった。なんせ半日に及ぶ焦らしにレイプだ。小学生が持つはずもなかった。
「うふふっ……母親も果てたわね。2人は別々にしときな!」
 チャイナドレスに長いキセルを持った女性が指示をした。

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