僕の彼女
kyousuke:作

■ 第14話 新しき出会い 1

 歩は中学生生活に入ると自転車通学にした。無論学校にはバスや地下鉄も兼ねているLRT(路面電車)の路線が発達しているが何より怖いのが痴漢だった……歩の様な子供は痴漢がほっておく訳もない。歩の父親はオーダーメイドも受け付ける専門店に行きロードタイプの自転車を歩にプレゼントした………前々から将一と一緒に自転車で学校に通いたいと言っていたからだ。

 学生鞄はスリーウェイ型の黒皮の鞄であり自転車通学者にとっては便利でこの上ないしセカンドバックも公立校にしてはまったく規制無しだった。歩は自転車の後ろに専用キャリーバックが装着出来る様にしてもらった。そのバック一つさえあれば体操服や弁当も入れるから十分であり玄関にはいつも将一の物と一緒においていた。

「お兄ちゃん……気持ちいい……」

先程ク○ペ○スを摩り射精と潮を吹いた歩はまどろむ。

「シャワー浴びて来い、弁当は俺が作るから」

「は〜〜い」

歩はノーパンにネグジェ姿でシャワーしに行く。これが二人の朝の様子だ……。

 弁当に水筒をサブバックに入れ制服を着た二人は家を出る。そして車庫にある自転車を出して二人が通う学校へと向かう……。歩が通う学校まで送り届けると将一は高校へと急ぐ……中学校によると高校まで少々遠回りだが彼の腕前なら十分間に合う距離である。



「歩〜〜〜おはよう〜〜〜」

中学校に入って直ぐに知り合った久遠 マリコが声を掛ける。

「マリ、おはよう……ねっ今日もあるかな?」

「現国の抜き打ちテスト……あれって嫌がらせだよね……」

「仕方ないじゃん……恋愛で”桜散る”だし…」

現国担当教師はお世辞にも余りカッコよくない、それでも彼女はいたがホワイトデーの時に”いいお友達でいましょう”と言われたそうだ。二人は自転車を押しながら駐輪場に向かい自転車に鍵をかけた。歩の自転車にはU字ロック錠で突き出たパイプと前輪を繋ぐ、電動カッターでも持ち出さない限りは盗まれない…。

 下駄箱を開けるとメモ用紙が二〜三枚あった……見ると書かれている内容はメールアドレスだ。

「また交際希望者?」

「ウン……でも、恋人はいるしね」

マリコは入学して間もない時に将一と会っている。直ぐに判った……恐らく既に肉体関係を持っている……そして二人が友人になれた理由はマリコも又両性具有だったのだ……彼女の場合は竿が付いているが女性器の上に生えているといった感じで先天性だった。しかし、彼女の両親は気丈にも彼女をここまで育て上げた……何よりも三人の兄のお陰で彼女を悪く言う連中は少なくなった。長男は実戦空手だし次男は柔道、三男は剣道とマリコを守る為ならと言う両親が上手く乗せて通わせたのが始まりだった。

「…でさ……巧君って意外と上手くって…焦らしも最高で……」

朝からSEX話で盛り上がる教室の一角……マリコにも幼馴染の子がいて唯一三人の兄公認のマリコの恋人である長瀬 巧とはこの前初体験を済ませた……。

「同年代の子とやったことあるの?」

「すこしね……」

歩はテレながら言う。

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