可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 相姦の始まり1

小さくて可愛い性器。
少女の性器は大陰唇の亀裂長さに比べクリトリスから膣口までは短く小陰唇も猫舌の先のように愛らしかった。

陰唇に指をかけ開く…小さな膣口が周囲の粘膜に塞がれていた。

剛史は人差し指を差し込む、そして数度往復させると穴はポッカリと開いた。

そこに舌をねじ込む、肛門に鼻先が当たる。
少女の尻が震えくぐもった喘ぎがもれ始めた。

剛史は夢見心地に飽きるまで、少女の性器と肛門を舐る。
無垢な少女…尻も性器も何故か清潔と思えるのは男だけの錯覚なのか…。

唾液と少女が洩らす愛液で股間は濡れそぼって光り出す。

肛門が可愛く収縮する、剛史は何て愛しいと思う…。
思わずその肉輪の中心を指で押してみた、キュッとすぼまる。
もう一度押し、そのまま押し込んでみた。
少女の尻が一瞬硬直したが…すぐにゆるんだ、剛史はそれを許容と感じつつ指をさらに深く突き刺していく…。

指全体が埋没した、凄い締め付けである。
今田はさすがにここだけは使ってないと分かり嬉しく感じる。

肛門粘膜を指で探る…中は暖かくとろけるような柔らかさである、いずれこの尻穴に差し込む…痛がり泣きわめく少女の尻を掴んで秘門を犯す愉悦…。

剛史は想像しながら指を往復してほくそ笑む、そして…すぐ隣の膣口の感触を舌で味わう…男に取って至福の一時である。

ペニスは否応なくいきり立ち、前後に大きく揺れているのを感じるが、いつでも自由につっこめるという想いが挿入の飢えを押さえ込んでいた。

ひとしきり舌と唇、指を綯い交ぜて性器肛門を弄んだあと剛史は少女の横に添うように寝そべった。

少女は依然と尻を屹立させ、震えながら頬をタイルに着け…肩で大きく息をしていた。

目と目が合う…少女は悲しみの表情に曇っていた、そして目から大粒の涙を零し始める。

少女はこの姿勢を取らされた時から…父親にもこれと同じポーズをとらされ、近親相姦を超えた獣の行為を少女の躯に行ったことを思い出していた…。


初めて父に犯された夜、沙也加は父が眠るのを待って部屋を飛び出した。
エレベーターに乗り最上階を押す、この時はもう死ぬしかないと沙也加には何故か思えたのだ。

最上階に出て非常扉をあけて踊り場に出る。
目の前には胸ほどの高さの手すりが沙也加の行く手を防いでいた。

沙也加はジャンプし手すりに腰を預けると右足を手すりの横竿にかけてまたがる。
刹那…強い風を感じ、沙也加は下を見てしまった。

それは強烈なめまいを誘う高さであった。
その衝撃が沙也加を現実に引き戻した…そしてそのまま体は膠着し、何とか体ごと外に倒そうと手を離し藻掻いたが体は微動だにしなかった。

恐怖に逆らいながら何度も力を抜いて倒れようと試みた…しかしそのたびに脚が硬直し…ついには猛烈な吐き気で吐瀉し、踊り場側に転落してしまった。

人が死に直面したとき、本能がなせる凄まじいほどの生への執着…。
体が瘧に震え…本能が生きたいと叫んでいたのを沙也加は今でも鮮明に覚えている。

自分が死ねないと感じたとき…家出を考えた。
荷物をまとめ、家を出ようとした刹那…何処に行くのと自問した。

(行くところなんて…何処にもないよー…)

子供という現実が沙也加の前に立ちふさがる。
沙也加は玄関口に崩れ、声を上げて泣いた。

涙が涸れたとき…この悲しすぎる境遇に今は従うしかないと沙也加は思った。
それが強姦のような近親相姦が続いたとしても。



継母が会社のお金を持って逃げたと父に聞かされた、その日から父の沈鬱な日々が続いた。
そんなさなか…酒に酔った父の目が男に変貌した夜…まるで強姦のように沙也加は父に犯されたのだった。

それ以来、酒を飲んでいなくても父親は沙也加を抱いた。
はじめの内は挿入が痛くて…されるたびに泣いていた。

そんな淫靡な近親相姦の生活が2ヶ月も過ぎた頃…借金に追われ家を捨てホテルを転々と逃げ回るようになった。
そうなるとさらに父の自暴自棄は陰に進み、日に数度も沙也加を抱き…コンドームも着けず中出しがあたり前のようになってきた。

沙也加はそのたびに妊娠を危惧し、父に涙で訴えたが無視された。

父との倒錯した性生活が3ヶ月目になったころ初めてオルガスムスを経験した…近親相姦という罪悪感の中で、暗い炎のような絶頂に身悶え沙也加は泣きながら父の胸にすがった。

それでも父親にいつ捨てられるかという怯えは常につきまとっていた、朝起きたときはベットに父を探し、外を歩くときは父の服の裾を握って離さなかった。

不安心が父親を男としてすがり、日々助長する父の鬼畜な変態行為も泣きながらも受け入れるようになった。

ある夜…親子の行為といえない恥ずかしい体位で交わった後、父親は沙也加の膣から精液を掻き出しながら、「お前をある男に託す」とつぶやいた。

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