可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 夏の初め2

午後4時…井の頭公園を抜け電車の高架をくぐった。
相変わらず初夏の日差しは強かった。

家に着くと玄関横の鉢植えの花がしおれていた…。
少女は手をかざしながら日差しを見つめ、玄関の戸を開けた。

居間を横切り事務所に行く。
そして事務所のドア外から声をかけた。

「お父さん…ただいま戻りました」

「ああ…お帰り」
「沙也加、ちょっとおいで」

「あっ、はい…」
「お花に水をあげてすぐ行きます」

少女は急いできびすを返し、キッチンに行きボールに水を汲んで玄関に向かう。

6個の鉢に水を注ぎながら…少女は途方に暮れた。
義父に今からされる行為は分かっていたから。

この一週間、少女は帰宅すると義父の部屋に行き、その場で全裸に剥かれ、以降次の朝までそのままの姿で過ごす日を送っていた。

その間…義父とのSEXが途切れることは一度もなかった

義父は裸の方が健康に良いと言う…、しかしその実は淫靡な支配を日常化し、娘を隷属化することが目的であったのだ。


少女は事務所の扉を開けた。

「お父さん…ご用は何でしょうか」

「何でしょうか…か、もー分かってるだろう」

「あっ、はい…」

少女は一瞬躊躇するも…思い直すようにセーラー服のスカートのチャックに指をかけた。

ホックを外しスカートを落とす…純白のパンティーに続く美脚が露わになった。

少女は佇み…義父の目を見つめる、そして困惑顔に揺れた。

義父の目が股間に注がれる、それが合図のように少女の指はパンティーのゴムにかかった。

パンティーはゆっくりと下ろされる、その羞恥に染まる動作は…毎度の事ながら男を魅了してやまない。

少女はパンティーを足首から抜き、長い髪をたくし上げながら恥ずかしい正面を義父に見せた。

淡い陰りの恥丘を見せて逆光に佇む少女、羞恥に潤む目の動きと指先の微かな震えは…無垢な少女を象徴するかのよう。

毎夜の淫らな被虐にむせび泣いた少女なのに…。
こうしていつまでも処女の様な恥じらいを見せる少女…。

この少女の性に、飽きるという言葉は当てはまらないと感じさせてしまう。


可憐な顔で半裸を見せる少女に剛史は声をかける。

「沙也加…こっちにおいで」

少女は言われ…もじもじと剛史の座る椅子に向かう。

剛史は膝の上に座るよう指示する。

少女は震えながら剛史の膝に美尻を下ろし…うつむいて指を噛んだ。

剛史は少女の肩を抱き、引き寄せてキスの体勢をとる。

そして少女の顎に指をかけ軽く上に向ける、目と目が合う。

唇を少女の唇に触れさす…少女の引き気味の仕草がたまらなく可愛かった。

肩にかけた腕で少女の後頭部を押し、深く唇を押しつける。
舌を口腔に進入させ、少女の舌に絡ませる。

口を離し、小声で少女に舌を出すように言う…。
少女は恥じらいながらも可愛い舌を出した。
それを剛史は唇ではさみ…甘噛みする、そうした幼戯は今夜の鬼畜な生殖を暗示させる導入部。

左手は少女の股間に遊ぶ…内股の滑らかさに感嘆しながらその溶けてしまいそうなほどの柔肌に心乱れ…思わず少女の舌を飲み込んでしまう。

少女は舌を抜かれる痛みに悶え、剛史の手を股間で締めた。

剛史は唇を離し、少女の顔を見つめた。
つややかな頬に印象的なえくぼが刻まれる…剛史は何て可愛いいんだろうと見入ってしまう。

これほど希有な美少女をやりたい放題に弄ぶ冥利…こんな至福がいつまで続けられるのかと剛史は思う。
その時、陰茎ははちきれんばかりに悲鳴をあげていた。

剛史はたまらず少女を膝から下ろした。
そしてズボンの前を引っ張る、陰茎は自由を得てパンツの中で反りあがった。

「フーッ…このまま一発やりてーとこだが…」
「6時までに仕事を仕上げにゃならんからなー」
「我慢するか…」

「沙也加、買い物でもしてこいや」
「今夜のメニューはあっさりしたものにしてくれ」

「おっと…そのままの格好で行くなよ」
「って…行くわけないか、クククッ」

少女はうなずいて後ずさり、パンティーとスカートを拾った。

「お父さん…じゃぁ買い物に行ってきます」
手に抱えたスカートで性器を隠しながら少女は剛史の目を見つめる。
剛史は相づちを打つようにドアの方を見た。

少女は事務所を出る…真っ白な尻が一瞬浮かび剛史の脳裏に残像を刻んだ。

(さて…今夜はどんなふうにで遊んでみようか…)

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