可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 夏の初め5

少女は夕食を終え、食器をシンクに移し洗い始めた。

剛史はその美麗な全裸の後ろ姿を目を細めながら見つめたり、夕刊を所在なげに目を通していた。

「沙也加…今田の野郎はまだ逃げてるのかなー」

「あの野郎…ヤクザに見つかってたら、もう生きちゃいねーかもしれんよな」
「しかしこうして3面記事を読んでるんだが…」
「いっこうに奴の事が記事に載らねーとこみると…」
「無事に逃げおおせたのかな」

「いや…ドラム缶に詰められて東京湾かもな…」

少女の洗う手が一瞬止まった。
そして肩がわずかに震え始める。

「バーカ冗談だよ、ヤクザが奴を殺すわけねーだろう」
「殺しちまえば元も子もないんだからさー」

「たとえ捕まったとしても奴を働かせるか、内臓売ってでも借金分は回収するわさ!」

「しかし…お前、あんな鬼畜な親父でも愛しいのかよ?」
「ったく…お前は人がいいのかエロバカなのか…」
「それとも…初めての男のチ○ボが忘られんのか?」

「ケッ、妬けるぜ…」

「オイ! いつまで洗ってんだ」
「風呂に入るぞ!」

「…………」

「しかたねー…先に入っているからすぐに来るんだぞ」

剛史は言いながら新聞を丸めてゴミ箱に放り投げ、席をたって風呂に向かった。


(あ日から…お父さん、何の連絡もしてこない…)
(もう忘れると決めたのに…どうしてお父さんのことが気になるの…)
(私を捨てた身勝手な人…)
(でも…逢いたい)
(逢って…)
(………………)


風呂のドアを押す…剛史は髪を洗っていた。

少女はその横に正座をしてシャワーを手に持った。

「おっ、沙也加か」
「ちょっと髪を流してくれないか」

少女は言われてシャワーのコックを捻り、適温を確認してから剛史の襟足から少しずつ飛沫を頭部に移動し、左手で髪を優しくゆすいだ。

「ふーっ、すっきりするぜ」

少女は立ち上がりシャワー切り、柄を壁のフックに掛けた。
性器は自然と剛史の眼前に位置した。

「沙也加、もうオシッコはだいぶ溜まったか…」

剛史は言いながら少女のソケイ部を軽く押した。

「この前は、ここで泣きながらオシッコするとこ見せてくれたよなー」
「あの姿は…たまらんかったぜ」

「さっ、もう見られたんだから…今日は泣けるほどの恥ずかしさはねーだろう」

「さー、ここで四つん這いにはって」
「きょうは俺に尻の穴を見せながらやるんだぞ」

「してる顔を見れんのが惜しいが、まっ、そのぶんオ○ンコをゆっくり開いてな…じっくりと恥ずかしい排泄行為を見てやるから、クククッ」


「あんな恥ずかしいこと…もうイヤです」
「許してお父さん」

「何言ってやがる、ションベンすることの何が恥ずかしい」
「そのうち太い浣腸打たれて、臭いウンコひりだすところも俺に見られるんだぜ」

「お前、もういい加減観念しろや」
「んん…さんざんチンポ刺されてよがったガキが…恥ずかしいもねーもんだ」

「もうお前の体…陰毛一本までも、俺のもんなんだ」
「チ○ポを尻の穴に突っ込もうが、顔が変形するぐらいひっぱたこうが俺の勝手なんだぜ」

「なんならここで鼻血が出るまでひっぱたいてやろうかコラ」

剛史は言いながら少女のわずかな陰毛を掴み、力一杯引き抜いた。

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