可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 夏の初め7

湯船で後ろから抱かれ、性器と肛門を揉まれている…。

(あぁぁ…そんなとこ…指で…弄るなんて)

執拗な行為…。
飽きることを知らない男の変態的な日常の性行為。

(この人…お父さんより…スゴイ)

(私みたいな子供に…)
(大人の人にするようなことを平気で…)

(子供がこんな事してていいの?)
(神様が見てるよー?)

(ううん…神様なんかいないもん!)

(誰にも知られないオジサンとの恥ずかしい秘密の生活…あぁ…オジサンの指…とろけるほど気持ちいいよ…)

(以前…お母さんがしちゃいけないって言ってたこと…)

(恥ずかしいココは、男の人に絶対見せちゃダメよって言ってた)

(でも沙也加のココ…お母さんの愛してた…人)
(お父さんのおちんちんが入いったのよ…)

(あの時は…お母さんを裏切った…)
(ううん…そんなんじゃない…)
(うまく言えないけど…すごく悲しかったの)

(それから毎日…)

(私…泣きながら許してって、お父さんにお願いしたのに)
(お父さん、毎日…私のココに乱暴に入いってきた)

(はじめは悲しくて、恥ずかしくて…痛くて泣いてたよ)

(でもある日…)
(お父さん、悲しい顔して腰を振りながら)
(私の胸に顔を埋めて泣いたの)
(私、そのとき…何故か私から初めてキスをしてあげたの)
(そうしたら…)

(そうしたら…あそこが急に、あぁぁはずかしい…)
(初めて…初めてだったのあんな気持ちのいいこと)

(その日からお父さんのことが…)
(お母さんごめんなさい…)

(私の体にあんなに気持ちのいいことしてくれた人…)

(あんなに気持ちのいいこと私が知るのを…)
(お母さんイヤだったんだ?)
(だからお母さんダメって言ったのよね?)

(もしかして、お父さん…私に取られると思ったの…)

(だって…お父さんと言っても、本当のお父さんじゃない)
(赤の他人…そう、このオジサンと同じだもん…)

(他人の私だから…お父さん)
(あんなHなことが私に出来たんだよね)

(でも、私…捨てられたの…)

(私…あんなコトされたから)
(お父さん…ううん、あの男に愛されてるって錯覚してたの)

(でもあの男の仕打ち…)
(見も知らないオジサンに…私を売って自分だけ逃げた)

(このオジサンが…私の体にどんな酷いことするって)
(知ってたくせに…)

(私…それでもまだ生きてるよ…)
(だって、死ねないこと…もう…しってるもん)

(オシッコするとこも見られちゃったし)
(もう恥ずかしいこと…全部されて何もないもん)

(って…嘘…沙也加…まだ…まだ一杯恥ずかしいよ…)

(お母さん…沙也加…このオジサンに…)
(毎日お腹の中におちんちん入れられてるの)

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