可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 夏の盛り4

「俺だよ、石田徹だよ」

「あっ、あなた…」
「やっぱり…」

「やっぱりって…俺と分かってたみたいだな」

「沙也加、この前は俺によくも恥をかかせてくれたなー」
「お前を優しくこまして…気持ちよくハメてやろうとしたが…もうやめだ」

「この汚い小屋で、今から恥ずかしく犯してやるよ!」
「それと、俺が終わったら…外の二人にもしつこくいたぶられるんだな、フフフッ」

「さー、気持ちいいことしようじゃないの」
言いながら徹は小屋の扉を閉めた。

「可愛い顔して…俺はお前のその可憐さに一目惚れしたんだよ」
「惚れるとさー…男はその中身も見たくなるんだぜ」
「そんな可憐な子の中身は…他の女子とどう違うのか知りたくなっちまってな」
「まっ、思春期の探求心ってやつかな、クククッ」

「さー、分かったらその着てるもの全部脱げ!」
徹は扉横のスイッチを押した、明かりは入り口上の小さな蛍光灯の一つのみが点灯した。

「イヤです…私が何をしたと言うんです」
「…もー帰して下さい」

「バーカ、誰が帰すか!」
「犯すところを写真に撮ってさー、今日のこと誰にも喋れないようにしないとな危ねーもん」
徹は狡猾顔でにやけた。

「さー、脱ぎな! それとも殴られなきゃ脱げねーか」
徹は拳を握り、殴る真似をする。

「あぁぁ…叩かないで」
少女はとっさに頭を覆い、後ろを向いてしまう。

「こいつ…本当に殴るぜ!」
言いながら少女の髪を掴み、マットの上に乱暴に引きずり倒した。

「あっ! …痛」
「ぃぃぃ…乱暴しないで…ぬ…脱ぎます」
「脱ぎますから…許して下さい」

「そうだ! 素直に脱げば乱暴はしないから」

少女は悲痛な表情で徹を見上げた…。

(ぁ…この人…)
よく見れば表情は悪がってはいても、幼い表情が見え隠れしている…。

(お父さんやオジサンに比べたら…まだ子供)

(そー…私…何を怖がっているの)
(ただSEXされるだけじゃない…)
(毎日されてることの…繰り返し…)

(この子…SEXしたいだけの子)
(だったら好きなだけさせてあげよ…)

そう思った刹那、恐怖は一瞬に消失し、心には余裕さえ芽生え始めた。

少女は立ち上がると、スカートのチャックに指をかけゆっくり下に引いた。

ホックを外しスカートを足下に落とす、すぐにパンティーに指がかかり…徹の目を見つめながら緩やかに脱いでいく。

脱ぎ終わり、パンティーと共にスカートをたたんでマットの隅に置き、その性器の正面を躊躇無く徹に見せた。

下だけ裸…その白さと艶めかしさに徹は圧倒された。

可憐な少女が…こともあろうに下から先に脱ぎ、性具を見せつけている。

「徹さん、上も脱ぐんですよね?」

圧倒され、目を面白いように泳がせているる徹を見据え、少女はセーラー服のリボンを外し、腋のチャックを外して一気に頭上に脱いだ。

それをたたみスカートの上に置くと、片膝を立ててブラジャーを外し…立ちあがった。

「脱ぎました…」

少女は手を下ろし、素晴らしい裸像を臆面もなく徹の目の前に晒した。

「徹さん…乱暴に…しないで…」
言うと少女はマットの上に仰臥し、大胆にも膝を立てるとそのまま脚を大きく開き、挿入を受け入れる体勢を整えた。

徹は唖然と見ていた…あこがれの可憐な少女があまりにも簡単に裸になり…今は脚さえ開いて性器の中身を見せ…誘っている。

あまりにも美しい裸…その透けるような白い肌と幼さを綯い交ぜにしたプロポーション、顔はあまりにも可憐な美少女。
普通ならすぐにでも飛びかかりペニスをその幼げな性器に突き刺すところであるが…。

何故か体が動かなかった、少女の流れるような全裸へのプロセスに完全に圧倒されたのだ。

辛うじて声が出せた。
「お…お前…処女じゃないのか…」

「処女です…」

少女は昼過ぎに生理が始まった、まだ漏れ出るほどの量ではないが…刺されれば確実に出血することは分かっていた。
少女はとっさに洞察し、うそぶくほどに心は余裕に満ちていたのだ。

少女は目を瞑って待つ。
裸になった刹那…日常習慣からか、性のスイッチはもう入っている。

開脚したことで心が濡れた…。
少年とのSEXがどんなものなのか、反射とはいえもう濡れ始めているのが恥ずかしかった。

それにしても…遅い。

少女は不思議に思い、目を微かに開けた。

徹はドアにもたれて少女の性器を見つめている。

(うぅぅ…立たない…)

あこがれの美少女が全裸で誘っているのに…徹は微動だに出来ない。
少女の挑発行為に徹は完全にのまれていたのだった。

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