家畜な日々
非現実:作

■ 〜追記調教〜1

「はぁはぁはぁ、はぁ……」

ポタポタと全身から汗が止まらない。
何よりここは、熱い。
木造の部屋、クーラーも扇風機も無い。
じっとしていても、汗が止まらない。
(喉が渇いた、よぉ。)

ギィ……
突然、目の前の扉が開かれた。
当然、大野健三。
一瞬でも安堵してしまった事に、私は後悔する。

「むっ、とするなぁ」
「はぁ、ふぅ」

首輪の留具に、30cm程度の鎖を取り付け始めた。

「手を出せ」
「……」
「返事はっ!!」

怒鳴られた恐怖で、恐る恐る繋がれた両手を差し出す。
両手を首輪まで近付ける。
そして、新しく付けた首輪の鎖を、手枷の留具に南京錠で留めた。

「うぐっ!?」
「これで、手は自由に動かせない」

首輪と手枷を、約30cmの鎖で留められたのだ。

「四つ這いのままだぞ?」
「うぅ…ぅ」

首輪に繋がれた手枷のせいで、顔は地面と間近だ。
後ろに回った大野が、更に新しい2m前後の鎖を用意した。
身体が震える。

「じっとしてろ!」
「ひぃ……いぃ」

足枷の留具に南京錠で、2mの鎖を取り付けた。
その先端を。
首輪の留具に取り付けてしまった。
(た、立てないよ……!!)
たった3つの鎖で、四つ這いで固められてしまった。

「雌奴隷由紀は、やはり四つ這いで生活しないとな」
「うぅ、うぅ……酷過ぎるぅ」
「首輪も枷には、他にも留め金があるからな。
まだまだ色々と着けられるから心配はいらない。」

4つ目の鎖を、首輪へと繋いだ。

「顔を上げるんだ」
「うぅぐっ!!」

四つ這いのまま、首輪が手枷足枷で繋がっているので、出来る限りしか顔は上がらない。
大野がニヤ付いている。

「こっちだ、雌奴隷由紀」
「はぁ、はぁ」

4つ目の鎖はリードだった。
私は四つ這いのまま、大野の足元で地べたを這いながら付いて行く。
遅れると、どうなるかは、一目瞭然。
必死だった。

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