家畜な日々
非現実:作
■ 〜追記服従調教〜3
口内には、ザーメンの臭いと苦味が残っている。
2週間前は、あれほど濯ぎたかったが、今は全く気にならずに食事を続けている。
正座に犬食いで玄米味噌汁漬の餌を、ガラスボウルから舌ですくっては喉へと通す。
結構巧く食べれるようになったが、お味噌汁や米粒が頬や顎に付くのは仕方なかった。
カタカタとガラスボウルを音立てながら、頬張るその姿を見て、ご主人様が言った。
「雌奴隷由紀は、それが大好きだな?」
「ふぁぁ……い」
一度、ご主人様を見上げて答える。
ご主人様が顎で促した。
続けろ、という命令。
私の壊れかけた精神は、素直にソレに従い顔をガラスボウルへと埋めていた……。
「食いながら聞け」
(コクコク)
「このままでいけば今週の調教で、お前は雌奴隷として完成するだろう」
(…… ……!)
「2週間ちょっとで雌奴隷が仕上がるのは初めてだ。
記録を狙おうと思うのだが。」
(……)
「今日の夜から毎日、最終調教を始める」
「……」
「返事はどうしたっ!」
「ひゃぃ」
ガラスボウルの中で、コクコクと頷く。
突然、私の目の前にご主人様の顔が現れた。
座ったご主人様が、髪の毛を掴んで顔を近づける。
(い、痛いっ!?)
慌てて顔を上げて、目を合わせる。
ポタポタとお味噌汁が顎から垂れて、スカートとブラウスを汚した。
「いいか、今までの調教よりも遥かにキツイものになる」
「…… ……」
「本来であれば、完全に従順になった状態で行う調教なんだよ」
「ぁい」
「雌奴隷由紀、お前は服従したが従順にはまだ行っていない」
「…… ……」
ご主人様の視線は本気だった。
私は怖くなった。
「1ランク飛び越えて、お前を雌奴隷完全体にしようと思う」
「……」
「…… ……いいな?」
「ぇ……あぅ、あの」
「いいなっ!?」
聞いておきながら、反対は許さないようだった。
ご主人様の圧力に負けてしまう。
「……ぁぃ」
「よぉし」
掴まれた髪が放される。
ボサボサになった乱れ髪が私の顔を覆うと、ご主人様が手ですいてくれた。
「雌奴隷由紀、お前が完全体になった暁にはプレゼントをしてやる」
「……あり……がとう、ございます」
「さぁ餌は残っているぞ、残さず食え」
「はぃぃ〜」
その日の夜、ご奉仕と夜の餌が終わった後。
正座している私に向かって、ご主人様が言った。
「今までの調教は、お前が人間ではない雌奴隷である事を解らせる為の、生活破壊だ」
「……は、い」
「これからの一週間、雌奴隷由紀の人格と精神を破壊する」
「ひぃっ!?」
ご主人様は有無を言わさず、仕度に掛かった。
数日ぶりに裸に剥かれて、手枷と首輪、四つ這いの足枷と首輪を、それぞれ鎖で繋がれた。
顔を可能な限り顔を上げて待つ。
「三点拘束も板に付いてきた」
「ぅ……ぅっ!」
「それに、これだ」
初めて見る。
ゴルフボール程の球は、至る所に穴が開いていた。
球にはゴム製の紐が2つ伸びており、ゴム紐の先端にはフックがそれぞれ付いていた。
それをいきなり、私の口へ嵌めた。
「……っ!、あっおぉぉ〜〜〜ぅっぉ…」
「喋れないだろう、落ちないようにしてやるからな」
私の頭の後で、ゴム紐のフックを合わせてしまった。
喋ろうにも舌が全く動かず、唾が飲み込めない。
(え、う…嘘っ!?)
つぅーーーーーー。
自然とボールの穴から、長く細く涎が伝い落ちる。
それも何度も。
落ちないように上を向くが、足枷と首輪に繋がった鎖のせいで首輪が締まった。
意識が飛びかけて、顔を先程の位置まで戻す。
つぬぅーーーーーーーー。
意思とは関係無く、また涎が落ちる。
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