家畜な日々
非現実:作

■ 〜変態調教〜1

それから4日連続で、ユウジ様は10万円を払って私の口を使用した。
定期健診というのは口実だろう。
そして、何もせずに毎日10万円が手に入る繭様は、常にホクホク顔だ。
だが、ご主人様はどうも苛立っている様子。
理由は、ユウジ様が「待った」を掛けているせいで、私への過激な躾が出来ないからだろう。
私の口で処理した後の悦とした顔で、ユウジ様がなだめるように言った。

「大野さん、私が1つ趣向の代わった躾を提案しましょう」
「雌豚由紀の身体はまだ使えんのだろう?」
「えぇ、もう少しです、あともう少し」
「私は、こいつの口は食事の前と決めてるんだよ」
「知っています」
「身体も使えんし、どうするんだい?」
「実は…… ……」


夜はまだ終わらない、繁華街がそう云っているようだった。
ざわついている……やけに気分が落ち着かない。
通り過ぎる数多の人と、ぶつかりそうになる。
華やかなネオンが目に焼き付き、まともに見る事すら出来ない。
周囲から馬鹿みたいに繰り返される店の呼び込み。
私は行き慣れた繁華街に立っており、両隣にはご主人様と繭様、そしてユウジ様。
ほんの2ヶ月前、私はこの繁華街を遊び場として闊歩していたものだった。
だけど……今は落ち着かない。
挙動不審にキョロキョロと周囲を見渡すのみ。
モスグリーンのワンピースと、薄茶色のカーディガンを羽織っている。
足は、素足のままで緑のミュールを穿いていた。
無論、繭様の持ち物であり、丈も状態も全く異常な所はない。
服に隠れている所以外は……。

革ベルト拘束具で絞められ、乳首にはトルマリンのリングピアス。
リングピアス同士で繋がったシルバーチェーン。
左右の大小のラビアを、楯状に金棒ピアスで開かれている。
両方の金棒にある円環には、長さ5cmほどの鎖が伸びており、先には小さな鈴。
施された私の、雌豚由紀のスタイルだ。

そんな状態で早くも私のオ○ンコは、ジットリと濡らして歩いていた。
外気に触れる、曝け出し続けたオ○ンコがどうしても疼いてしまう。
そんな状況で、以前から慣れ親しんだ繁華街を歩いている境遇に、私は全身で感じていた。
雌汁が垂れない事が奇跡だった。

「ほら、さっさと歩け!」
「ぅあ」
「ほらほら、どうした?」
「……ぁい」

りりぃりん…… ……りぃぃん……
ご主人様に肩を押され、慌てて一歩を踏み込んだ私のワンピースの中から、澄んだ鈴の音色。
通り過ぎる、酔っ払った男達の視線が集中する。
この視線には慣れていた。

「さっすが由紀先輩、通り過ぎる奴が誘いたくてしょうがないって感じで見てるよ?」
「……あ、りがとうございます」
「確かにねぇ、これほどの美人だ、ほっとけないだだろうな」
「あら、ユウジも?」
「い、いや……僕は、ただ……雌豚にしか思ってないよ」
「ふふふ、無理してる♪」

繭様とユウジ様がじゃれ合っている合間、ご主人様が顎で促した。
「歩け」という合図だった。
意を決して、私はすり足気味に足を進める。
オ○ンコの鈴を鳴らさない為に…… ……。

「ここを一周したら、ご褒美に何か買ってやろうか」
「……ありがとう…ござい…ます」

ゆっくりゆっくりと歩を進める私。
(何も欲しくない……)
周囲の期待と羨望の眼差しを受けつつ、私は歩いていった。


活気が更に増した繁華街を2週して、ようやくご主人様の待てが出た。
冬がもう近いこの時期である筈なのに、私は汗だくだった。
鈴を鳴らさないように歩くのは勿論の事、確かに私は…… ……感じていた。

「よぉし、いい子だ雌豚由紀」
「ンぅ」

頭を撫でられる。
くすぐったい気持ちだったが、ご主人様の声が大きい事に周囲が気になる。
そんな私をよそ目に、ご主人様とユウジ様が会話を始めた。

「どうっすか?」
「くくっ、どこでこんな遊びを覚えたんだいユウジ君?」
「内緒です」
「実に面白いねぇ、これが露出調教というやつか」
「ええ、でも本番はコレからですよ?」

そして、ご主人様に耳打ちをするユウジ様。
決して私には喜ばしい事では無いだろう。
ご主人様の妖しい視線が、私に移った。

「さて雌豚由紀、ご褒美に何が欲しい?」
「何も…ご主人様にお使えさせて頂ければ、何も」

搾り出した答えである、どうにかして気に入られるような答えを言ったつもりだった。
だけど……支配者であるご主人様は容赦なかった。

「雌豚が街中を闊歩するに相応しい服を買ってやろう」
「…っ!?」
「へぇ〜〜、パパ気前良いっ♪」

繭様が悪乗りする。
フフンと、笑いながらご主人様が答える。
まるで、出来レースのような答弁だった。

「繭、これまで雌豚由紀が稼いだお金で買うんだ」
「そっか、ユウジが大分投資したもんねぇ」
「そう、働いて自分を磨く、これが世の常だよ?」
「だねぇ〜〜〜」
「では、ご案内しましょう」

ユウジ様が先頭に立ち、私達一行を促した。
メイン通りを通り抜け、細い路地を何度か歩く。
薄暗い周囲に、ちょっと足がおののく。
隣を歩く繭様へと視線を移した。
そこには涼しい顔で着いて行く繭様がいた。
更に奥の路地。
この先はヤバイ……直感が危険信号を発していた。
立ち止まったご主人様が、繭様に云う。

「繭にはちょっと刺激強いかもしれないな」
「大丈夫よ、パパ……由紀先輩がどんな風に綺麗になるか興味あるし♪」

(こんな時に……先輩って呼ばないでぇぇ〜〜)
元後輩に云い様にされる私……。
この羞恥心に、自然とワンピース越しの腰がくねる。
イヤらしい……男を誘う雌豚のダンスだった。

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