家畜な日々
非現実:作

■ 〜変態調教〜3

おずおずと私はワンピースを脱ぎ捨てた。
そこに見えるのは、雌豚としての証。

「凄いですねぇ」
「だろう、自慢の雌豚だからね」
「これだけの美貌と見事なプロポーションだと、ピアスも映えますなぁ」
「よかったなぁ、雌豚由紀ぃ」
「……ありがとう…ございますぅ」

感嘆するムネ店長の言葉に、ご主人様も満足気だ。
全員の突き刺さる視線に、自然と手がムネと股間を隠す。

「見せるのがイヤなら着ればイイじゃん?」

繭様の言葉はもっともだ。
ドレスを手に取った。
手に取って解ったのだが、このドレスは2枚仕立てになっていた。
肌に直接触る1枚目は総シルクの生地だが、それを覆う2枚目の生地は総シースルーだった。
まずは、1枚目のシルクの生地を身に包む。

「手伝ってあげるね、由紀先輩」
「あ、ありがとうございます」

私が両手で生地を胸に当ている間、繭様が生地を全身に通す。

「コレを付けないとな」
「えっ!?」

ご主人様の手で、いつもの赤い大型犬の首輪が取り付けられた。
「雌豚由紀」の、プレートが付いていないのが唯一の幸い。
繭様の手で、首の後ろで胸から伸びる生地が蝶々結びに結ばれた。
1枚目のドレスの腰部分には、両サイドに締め付ける為のホックが付いている。
フワフワした感じの2枚目で見えなかったが、クッキリと身体のラインが出る仕組みになっている。
私は少しキツめに、腰にフィットした状態でホックを嵌めた。

「回って見せろ」
「は……ぃ」

Vカットで割られた生地で胸が隠され、お尻ギリギリまで露になった背中。
膝上5cmのフレアタイプの丈は、右斜めにカットされている。
自慢の1つだった右足の太股が、見事に露になっている。

「さて、アレンジだ」
「ぇ?」
「まずは、首で結んだソノ紐をだ……、首輪の留具に結ぶんだ。」
「え……えぇっ!?」
「やってあげるね♪」
「次は……そうだな」

次々と、ご主人様の命令に繭様の手が動く。
首の後ろの蝶々結びが解かれ、首輪の留具に適当に結ばれた。
後ろから見ると、上半身は何も着ていないようだ。
首や身体を横に動かす度、胸を隠す少ない生地から、ポロリと零れ落ちそうになる。
膝下5cmの斜めカットされた丈は、股下10cmまでに切り落とされた。
自慢の美脚(?)が全て露になる。
そればかりではない、オ○ンコにぶら下がる2つの鈴が見え隠れしているのだ。
(あ…ああ……やぁぁ…ぁ)
2枚目のシースルーの生地を着させて欲しい……。
だけど、そんな事は許される筈は無かった。

「無駄に胸の生地があるな」
「ザックリいきますか、大野さん?」
「ふむ……そうだな、ギリギリ乳首が隠れる位に切ってくれ」
「ヒィッ、ぁはぁ……ゃあ!!」

ムネさんがハサミで胸の生地をジャキジャキと切り取ってゆく。

「ぁ…あ……ああぁ」

乳房は無論、乳首がギリギリ隠れる位まで切り刻まれた。
生地越しに、はっきりと確認出来るリングピアスの形。
さらに大胆にV字カットされた胸元は、両乳首に繋がったシルバーチェーンが露になる。

「ゃああぁ!!」
「くくく、まだまだだ」
(どうされちゃうの……私)


「おみ足は如何しましょう?」

ムネさんが促す。

「勿論ピンヒール、とびきりヒールの高い奴を用意してくれ」
「色は如何しましょうか?」
「黒だ」
「畏まりました」

一礼して、奥へと下がるムネ店長。
どうやら2枚目のシースルーの総フリルは、着させてもらえないらしい。
ジットリとした3人の、嘗め回す視線が痛い。
ムネ店長が身体を隠すくらいの箱を手に、再び現れた。
……時間は掛からなかった。

「幾つかご用意致しました」
「うん、見せてくれ」

5足のピンヒールを、私以外の全員が選別し始めた。
やがて決まったらしく、爪先が鋭く尖った細いタイプのピンヒール。
ヒールの高さは、ナント20cm。

「さぁ、穿いてみて由紀先輩?」
「は…ぃ」

ムネさんの肩を借りて、足を通す。
右、そして左の足へと嵌めこんだ。
(ぐらつく……よぉ)
立っているだけで油断していると倒れそうになる、極度に高いピンヒールだった。
コレほどまで高いピンヒールは、使った事がない。
正直、不安だ。
(でも……これで終わった?)
だが……残酷な言葉が思考のソレを遮った。

「ここまで買って頂いたお客様には、オプションが付いておりますが?」
「ほう、興味あるねぇ……見せてよ」
「只今」

一度消え、再び現れたムネ店長の手には、メイク道具だった。

「どのように致しましょう?」
「ドギツイ……そう、一昔前の売春婦みたいな感じで頼む」
「畏まりました」

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