家畜な日々
非現実:作

■ 〜そして家畜は悦ぶ〜10

「ぇえと、な…にがよかったんだっけ?」
「私はと、コーヒーかな」
「え、甘いから嫌とか言ってたじゃね?」
「あれ、あははっ……だっけ?」
(気にしてるのはぁ〜〜…はぁはぁ……ぅう、なにぃ?)
「えぇっと、俺……コッチかな〜〜〜?」
「え?」
(ぇ?)

急に男の方が彼女を押しのけて、私の隣へ並んだのだ。
(な、な…によぉぉ……ぉ?)

「どしたの、雅彦?」
「ぇ…ぇっ、いや…コッチの方がよぉ」

男が彼女を背にしながら、小銭を自動販売機に投じた。
(ぁ…はぁっぁ…ゃだぁぁ〜〜あんんぅ!!)
男は顔を自動販売機に向けつつも、視線は私へと凝視されていたのだ。
いきなり位置を変えた理由は、私を視姦する為だったとは……。
(はぁあぁあ〜……はぁ〜はぅうう)
見られるだけで身体も心は昂ぶってしまう。

ちりいりいいぃん……りりりぃいん……

(ぅぅうう……ゃあはっぁあぁ!!)
無意識に動いていたらしい腰と足に呼応する形で、鈴が鳴る。
男の視線が一瞬、下を捉えた。
(あ…はぁあぁ……嘘ぉ……ょぉ!?)
男は全てを理解したのだろう、全く視線に入っていない自動販売機のボタンを押した。
押したボタンは全く選んでいなかったのだ。
そして彼女のほうも、察したのだろう。

「ちょ、ちょっとぉっ、雅彦っ!!」
「待てって、い……い、今…と、と…取るから!」
「ちょっと、もうっ、行こうよっ!!」
「と…と、るから」

どもりながら男は遂に……腰を下ろして取出し口に手を突っ込んだ。
(ぁ……ぁ…み…られるぅ)
男の視線は股間へと遂に達した。
そして「ごくり」と喉を鳴らす音に続き……。

「はぁ…はぁはぁ…ングゥ!!」
「ぅっぅ……んぁはああぁ〜〜ぁはあんぅ」

男の荒い吐息と私の甘い吐息。
もう既に……私のオ○ンコはドロドロに溶けていた。
留まる事を知らない雌汁が太股を伝い、ポタポタとアスファルトに染みを造っていく。

「ちょっとっぉ〜〜っ、ナニ何なのアンタッ!!」
「っぇ?」
「何してんのよっぉ、この変態っ!!」
「……へ…へんたぃ……由紀…へんたぃ」
「何コノ馬鹿女っ、マジで頭オカシイんじゃないのっ!?」
「っぅ…ぁはっぁ〜〜んぅう」

見知らぬ女の人の罵声が、脳を刺激する。
これは…… ……快楽。

「もぉぉっ何してんのよっ、雅彦っ早く立ちなさいよっ!!」
「んぐっ……はぁはぁはぁ…マジすげぇ…」
「ちょっとっ、ほらっぁ!!」
「ぅおっ!」

無理矢理立たせられる男。
だが、視線は私に釘付けだ。

「馬鹿ぁっ、行くわよっ!」
「お、おぃ……もぅ…だってよぉ、お前買わないのかよ?」
「買わないのっ!!」

憤怒する女の人にズルズルと連れて行かれる男であった。
(はあぁ…はぁはぁ〜っぅ……イキそぅだ…た…よぉ)
快楽の中に身を投じている私は、身体を震わせて立ち尽くす。

途端、携帯が振動した。

「中々面白い奴だったな?」
「ぁ…はぁはぁ…はぁ〜〜…」
「くく、だいぶ満足したようじゃないか?」
「っぅんぁ……はぁはぁ」
「思い掛けない露出プレイが出来たが、時間が過ぎてしまったよ。
ユウジ君が待ってる、そろそろホテルに行くぞ。」
「……は…ぃ」

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