家畜な日々
非現実:作

■ 〜愛しき繭〜8

ユウジの放った言葉は、私には意味が解らなかった。
だけどその言葉に反応した原住民達は、私の周りに集まりだした。
その位置はまさに目の前まで……。
(朝の役目って、まさか?)
それは誰しも行う事だと私は悟ってしまった。

「ちょ……あの、ユ、ユウジ?」
「公衆便器は黙ってなよ」
「でも、でもユウジこれは!?」
「公衆便器だろ?」

そう言い放ってユウジは私を無視するかのように現地語で、高々と「何か」を号令した。
…… ……その「何か」は私の予想通りだった。

「ヒッィ!!?」

原住民達は嬉々と下半身を剥きだしにしたのだ。
周囲360度……全て間近にチ○ポ。
思わず目を瞑ってしまった。

「コラコラ、公衆便器繭〜〜、目を開けるんだ」
「……だ、だって…… ……」
「だってじゃないだろうが、大好きなチ○ポだぞ?」
「ちょ、ちょっと待って……こんなの聞いてない……よぉ」
「ハァ〜〜何言ってんの、公衆便器本来の仕事じゃん?」
「だってだって…こんなのオカシイよぉ」
「オカシイんだよ、だってお前は僕の公衆便器なんだ。
繭を穢す事が僕の生きがいなんだもん。」
「そ…ん……なのって!」

目を瞑ったまま、顔を小さく横に振る。
(こんなの嫌ぁ……)
これは想像を絶する扱われ方だ。
視界を閉ざしたままだが、ぷぅ〜〜んと臭うチ○ポの刺激臭だけは逃れられない。

「おい、怒るぞ?」
「……」

ユウジは怒っている、だけどこんなの従えない。
私は諦めてくれるのを待っていた。
だが……ユウジからの言葉は恐怖の言葉だった。

「明日には僕帰るけどさ、繭はこのまま残ってもいいんだよ?。
親父さんには巧く話しておくからサ?。」
「ぇぇえっ!?」

思わず目を開けて、声の方へと振り向いた。
何本ものチ○ポの奥から見えるユウジは、ニヤニヤと笑っていた。
その笑みは、勝利を確信しているようだった。

「……どうするよ?」
「…… …… …… …はぃ」

どうにも出来なかった。
パスポートを奪われているという騒ぎではない、今の私は拘束され白濁に塗れ、ユウジの一言で運命は左右されている訳だ。

「馬鹿だなぁ公衆便器繭は〜〜、僕に嫌われたらもう終わりなんだよ?」
「はぃ…ぃ」
「面倒を掛けさせた罰を与えてやろうか?」
「……はぃ」

フフンと鼻を鳴らし、ユウジは少し考える。
視線を地に落としたまま私は何も考えられない。

「復唱するんだ、公衆便器繭!」
「…… ……はぃ」
「私は公衆便器繭です、どうぞ汚い便器にオシッコを……さぁ」
「わた、しは…こ、公衆便器…繭です……どうぞ、どうぞ……。
き、きき…汚い便器に…お、オシッコ……を。」

かなりシドロモドロだったが、ユウジは満足しながら続きを言う。

「垂れ流してくださいませ、便器のお役目を果たしたく存じます、だ」
「垂れ流して……ください、ませ……べ、便器の…お役目……。
……を…果たし、たく存じ…ま……す。」

最後の方は涙を流しながらの復唱だった。
私は俯き、大粒の涙を地面に落としながら屈辱の言葉を吐いたのだった。

そしてユウジが現地語を言い放った。

待ち兼ねた周囲のチ○ポが決壊。
昨日は大量に臭い白濁を放った原住民達のチ○ポから、今朝は黄金の水が勢い良く放たれる。
360度全方向から、生暖かいオシッコが私の顔・髪・着衣した背中に浴びせられた。

「おい、絶対顔を下げるなよ?」
「んっぅ、っぷぅあ……ぁんぷ!!!!!!」

放尿が終わった人が下がり、次のチ○ポから新しいオシッコが放たれる。
特に閉ざした口や鼻への集中砲火は激しくて、息を詰まらせる程だった。

「ふふふ、顔中のザーメンをしょんべんで洗い流してる感じだな?」
「んぅっぅ……っぷっぅ、んぅぐぅあ………かぁ!!」
「よかったなぁ〜公衆便器繭〜〜、これがお前の使命だよ、これからずっと」
「ごぼぉぁ、かっは……んんんぅ〜〜〜ふぅ…ぁあっ!!」
「あははははは、良い様になってきたな僕の公衆便器繭〜〜!」

どうなっているのかは、もう解らない。
迸る黄金の水は、下水の臭い。

まさに私は……公衆便器となった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊