家畜な日々
非現実:作

■ 〜家畜完成〜3

重労働を終えてヘトヘトな状態、肢体を泥で汚したまま首輪のリードに誘導されつつ、ご主人様の後ろを四つ這いで歩いていた。

「ふん、四つ這いの歩みも大分板についたな雌豚由紀」
「はぃ…ぃ、雌豚由紀は四つ這いで歩くのが当たり前の変態家畜ですぅう」
「ふふふ、変態家畜の雌豚にはお似合いだよな?」
「はぃ、由紀……雌豚の変態雌奴隷ですぅ」
「そうかそうか、これから雌豚の新居へと連れってってやろうな」
「ぅっ、っぁ!?」
「まぁ……結構前に出来上がっていたんだがな?。
雌豚として生きる覚悟を見た後にしたかったんだよ。」

リードが強引に引かれ、真っ赤な首輪が首を絞め掛かるのを防ぐべく、四つ這いの歩みを更に進める。
ふと、ご主人様の歩みが止まった。
目の前には覚えのある納屋だ。
この納屋の近くには私の便所である大木があり、毎日そこで用を足していたのだが、納屋にはここ暫く入っていない。


わざとらしくゆっくりとご主人様が扉へと足を進め
、私の反応を見ながら扉に手を掛けたのだった。
その扉が開かれた瞬間。
獣臭がムゥワっと解き放たれた。
(ぇ、なに?)
その臭気を感じつつ、四つ這いのまま周囲を見回した。
(…… ……ぇ?)
小屋の内壁には変態奴隷雌豚修行の写真や、マ○コ字による習字の成果。
それに、最初に着ていたボロ雑巾みたいなブラウスとスカートが掛かっていた。
そして…… …… …… ……。
その場に……10匹の大型の豚。
闊歩している。
(な……に?)

「どうだよ……お前の仲間だぞ?」
「ぇ?」
「何だぁ〜〜解らんのか、変態家畜の雌豚由紀の家族だよ。
ずっと1人で寂しかったろうよ、えぇ、変態家畜雌豚由紀ぃ。」
「そんな…… ……」

ブゥブッゥっと、四つ這いの私を威嚇する10匹の豚達。
まるで敵視しているようだった。
四つ這いの10匹の豚達と四つ這いの私、大型の豚の為か丁度目が合う状況。

「家畜の豚共はお前を敵視してるようだな」
「こ、怖いですぅ……」
「何を言う、お前はこの豚小屋で生きるんだよ、それが変態家畜雌豚だ。
ここにいる小汚い豚共は雌豚由紀の家族なんだぞ?。」
「んぅ……でっも!?」
「心配するな、全部雄豚だ」
「……えぇっぇ!?」
「くくく、家族の中で紅一点だなぁ〜〜可愛がってもらえよ?」
「ご、ご主人様ぁ…ぁぁ……」
「ったく面倒だな、放り込んでやろうか?」
「ンぁっ、こ…怖いぃっぃ」
「雌豚だろっ変態家畜雌豚らしく、家畜らしく生きろ」
「ンァ……はっぁ!」
「ホレェッ!!」

リードに引っ張られ、私は小屋の中へと放り投げられた。

「暫くは自由に新しい家族と交流を深めるんだな、リードはそのままにしてやる」
「え、うそっぉ……ご、ご主人様っぁ!?」
「なかよくやれよ、え〜〜雌豚由紀ぃ?」

そう言った後、ご主人様は扉を閉めてしまった。
外からガチャガチャと南京錠の音が聞こえる。
あまりにも唐突な事で、頭の中の整理が覚束ない。
まるで呆けたように扉を見つめるだけだった。
そんな私を……興味心身な10匹の雄豚が遠巻きにウロウロと彷徨っている。

1匹がブウブゥッゥと鳴くと、それに呼応するように全ての雄豚が鼻を鳴らす。
まるで雄豚同士が、何か合図しているようだった。
(何……なんなのぉ……よぉ)
当然人間の言葉は返ってこない。
だが…… …… ……。
家畜して飼われている豚。
明らかに私に興味を持ったようだった。
(ぇ……ちょ、ぇ……うそ?)

雄豚が私の周りの群がってくる。
(ま……って、ちょっと……まって……ぇぇ!?)
野生の野豚が迫る。
変態奴隷の雌豚と化した由紀は、もうどうにも出来ない。

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