家畜な日々
非現実:作

■ 〜さよなら過去〜7

「フンッ、ただ歩くだけでも目立ちたいとか……。
ソレぐらい図々しく生きてみたいものだね。」

獣の群れの一番後ろから投じられた言葉、私の耳に届いた。
私の痴態(副委員長以外は知らないけど)と意外な鈴の音で、シンと静まり返ったこの場ではその声はやけによく聞こえた。
そしてその声が誰の主だというのは見ずにも解った。
(何、コイツっ!)
群れを掻き分ける様に現れたその男は生徒会副会長かつ学級委員長だった。
まるでモヤシのようにヒョロヒョロで度の分厚い眼鏡という、典型的な勉強馬鹿。
確か名前は…… ……忘れた。
でもコイツは私を嫌い、私もコイツが大嫌いだったのは覚えている。
学生時代でも何かと突っかかって口論になったものだ。
だから自然と喧嘩腰になってしまう。
ここで会ったが……という感じ。

「あらイインチョお久しぶり」
「フンッ、まさか君が来るとは思わなかったよ、この場にね」
「ふふ、たまにはね」
「僕らの恩師の為に来た……と、その口から聞いたら僕は笑い死ぬね?」
「あら〜〜どして?」
「君は散々我が高の風紀を乱してくれたじゃないか、それも忘れたかね?。
どんなに僕らの恩師や僕や副委員長に迷惑を掛けたと思ってるんだ?。」
「そ〜なの〜〜?」

無論知ってはいたが、ここまで言われて引き下がる私じゃない。
ご主人様の物ではあっても、コイツの為に「ゴメンなさいね」とは口が裂けても言えない。

「第一君はっ、制服を滅茶苦茶弄ったりだな、学校を何だと心得てるんだ。
君みたいな奴がいるとだなっ、学力も風紀も色々とだなっ、色々駄目なんだよっ。」
「やぁだ〜〜ナニを想像してるのよイインチョ?」
「ば、馬鹿、ボボ僕はだなっ!?」
(一々突っ掛かってくるけど、大した事ないわね……)
次は何を言ってやろうか……そう思案していた最中だった。
再びの着信が…… ……。

「ご、ゴメンなさいね、またチョット席外すわ」
「コラ、こういう場では携帯の電源は切るものだろうっ、聞いてるのかっ!」

馬鹿が付くほど生真面目な委員長の叱責を背中で受け流して私は会場を後にしたのだった。
疼く身体を早くご主人様に癒して欲しい、ただその事だけを思い私は足早に再び男子トイレへと急ぐ。
    ・
    ・
    ・
    ・
「意外と遅かったな?」
「も、ぅしわけありません、ご主人様」
「どうかしたのか?」
「あ…… ……ぃえ…… ……」
「お前は私の変態家畜だろう、正直に口にしないとどうなるか解ってる筈だ」
「あっぁ……申し訳御座いませんんぅ!」

ご主人様を怒らせてしまったと、咄嗟に私は男子トイレの個室内で両膝立ちとなる。
そして懇願するように、ご主人様のズボンの上からチ○ポを頬ずるのである。

「全く……この変態家畜ときたら、お許しのポーズだけは一丁前だな」
「ぅう〜〜…ご、ご主人様ぁ〜〜」
「まぁいい、その状態で話してみろ」
「は、はぃ」
「ちゃんと話せたらご褒美をやる」
「あ、ありがとうございますっご主人様ぁ!」
「で?」
「は、はぃ……あのですね、私が嫌いだった人が突然輪に入って……」
「いや、それはいい、解ってるから」
「ぇ?」
「言ってなかったっけか、実は親戚の子の携帯とずっと繋がってるんだよ。
だからお前達の声は一部始終私も知っている、勿論今もな。」

道理で…… ……私は納得するのだった。

「で、来る途中に何かあったんだろ、それを話せ」
「は、はい」

私は嘘偽り無くご主人様にご報告をした。
会場から追いかけてまで私を罵倒しに来た委員長の事。
急ぎすぎた余りに、グショグショに濡れたオ○ンコから大量の雌汁が高級そうな絨毯に零れ落ちた事。
それを拭う際、ホテルマンの人が来てしまい、しゃがんだ状態で誤魔化すのに苦労した事。
しかも、スカートでしゃがんだ位置は隠れててたものの、あらだにしゃがんだ位置に大量の雌汁を垂れ流した事も…… ……。

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