家畜な日々
非現実:作

■ 〜これが私達の望みです〜27

「はっぁ……はぁはぁ……はぁ」

顔の汗で乱れ髪が張り付く。
文字通り気力を振り絞って私は肢体を四つ這いの体制で保たせる。
いつ終わるかも解らない狂気の宴……ご主人様方が満足するまでは幕は下りないこの宴。
散々にも穢され陵辱の限りを受けた心と身体……私は今。
人としての扱いを受けていない私は自身のあるべき姿を受け止めている。
そう……人ではなき……変態家畜という雌豚の私……。
(ぁああっ、もぅう私はそれが……)
その扱いすらもう心地良い。
美貌とプロポーションで男を見下していたアノ頃はまやかし。
今は……ご主人様方という男からサディステックな行為で私は「鳴き喘ぐ」本当の雌豚。
今回の出場者のご主人様方のプレイは終えた…… ……筈だった。
そう、あの方の声を聞く前は。
それは鉄の錆び付いた不快な音と共に表れた。

「ふふふ、大分余興も過ぎた頃ですかねぇ」
「ユウジ君か?」
「ええユウジです、ご無沙汰してますね大野さん。
駄目ですよ、鍵くらい掛けておかないと……。」

私は振り返り、ユウジ様を見た。
(ぇ……え!?)
頭が混乱していた…… ……だってそう。
(ぇ、ぇ……ぇ……ぇえと)
ユウジが手にしていたのは鎖、伸びる鎖の先は顔面を全部拘束着ラバーで覆われた細い首の首輪。
四つ這いで視界・聴覚を奪われていた全裸の娘。
だけど私には瞬時にその娘が誰だか解った。
(ま、繭……様!?)
口にしそうな瞬間ユウジ様が手を口で塞ぎ、耳元で囁いた。

「楽しい宴なんだろぅ、雌豚が喜べる趣向だからサ……黙ってなよ、ね。」
「!!?」
「これは……えぇと、どういうつもりかね?」
「繭とは清い付き合いをさせてもらってましすよ。
ただ、僕の趣味を強要出来ないのは辛いです。
それで……コイツです、コイツはネットで知り合った変態なんですよ。」
「ふい……ふぐっぅ!!」
「あっ当たり前だっ、繭にそんな事をしたらタダじゃおかん!」
「ふっふっふっふ……そうですよねぇ〜義父さん」

私は四つ這いのまま、ご主人様とユウジ様を交互にみやる。
(……ご主人様は気付いてないの?)
コンプレックスと言っていた幼児体系の繭様、全裸で顔面拘束をされながら四つ這いでいるというのに……。

「まぁ〜それも今回の宴で終わりにしようとは思ってますけどね〜。
コレって繭に対する浮気とも言える訳ですからね。」
「君の性癖は私も良く理解しているつもりだ、果たして我慢できるのかね?。
君が繭を大切にしてくれるのなら私は黙っておくがね。」
「僕には繭さえ居れば十分なんでね……これを最後としようと思いますよ」
「そ、そうか……ね」

ようやく強張った表情を緩ませるご主人様……。
(……ご主人様、ユウジ様は……繭様を……)
発言しようとした瞬間、ユウジ様に強く顎を掴まれた。

「ふっぅぐっ!!」
「黙ってな雌豚由紀、これから楽しませてやるから」

……そう耳元で囁かれたのである。
(ぇ、ぇ……ぇ……でっでも……私はご主人様の家畜で……逆らえない!)

「お前の大好きな繭と変態行為が出来るんだ、どうだ……黙ってろ」
「……繭、様……と?」
「ああ」

バクバクと心臓が高鳴っていた。
頭がトリップしてしまいそうになるくらい、それを想像してしまっていた。
私自身が出した結論は…… ……黙って頷いたのだった。

「義父さん最後の宴、僕も混ぜてもらえませんか?」
「その娘を使ってかね?」
「はい、このドスケベ公衆便器と雌豚由紀とのカラミをお見せしたいと」
「その〜ドスケベ公衆便器は使えないのかね、ユウジ?」

ユウジ様の父親である院長の寺谷様が尋ねる。

「父さん、悪いけどコイツを使うのは無しだわ」
「む……そうか……」
「私も駄目なのか?」
「いくら義父さんの頼みであってもそれは駄目ですね。
僕以外は駄目という契約をしてるんで……。」
「……まぁいい、ユウジ君に任せよう」
「ありがとうございます」

そう言ったユウジ様は持参したバッグを漁りだし、1本のバイブと皮製の口枷を取り出した。
慣れた手で繭様の口に皮製の口枷を嵌める。

「ぁあ……んぁかっぁ!!」

上下の歯の裏側に鉄の半円が咬まされ、そのまま頭の後ろで両サイドの布を紐で固く結ばれる。
閉じる事を許されなくなった繭様が悲痛な声を上げた。

「お口が寂しいようだなぁ〜これをくれてやるよ」
「ぅぐうぉおぁっ!!」

ユウジ様は口内拘束具で開きっ放しになった繭様の口内にズブリと極太バイブを突き刺したのだった。
そしてゆっくりと私の方へと向き直った。

「ぁ、やっぁ!?」
「さぁさぁ変態家畜の雌豚も準備しないとなぁ〜」

恍惚した表情でユウジ様は言い、私を無理矢理に転がした。
床を背にして、為すがままにされる私。
限界までM字開脚された足は両足首の足枷の鎖でフットバーに固定される。
大股開いた上体で固定され、下半身が身動き取れなくなった。
更に両手を麻縄で縛られる。

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