家畜な日々
非現実:作

■ 〜更なる改造計画〜5

「そうだそうだ、やはりお前はやれば出来る変態家畜だな」
「ふぅっふぅ……あ、あぃがぉございぁふ、ごひゅひぃぁぁまぁ」

ボールギャグは涎は遠慮無く垂れ続けるものだが、言葉は上手く出てこない。
それでもご主人様に頭を撫でて頂けるのは心地良くて、それはまさに気分は家畜そのもの。
豚の家族と住む家から用を足しに庭の木まで行くのは日常だが、こんな野外調教は初めてだったが私は卒なくこなしていた。
学生の頃、私は犬を飼っていてその子とした散歩の様子を忠実に再現させていたのである。
木を見れば真っ先に木に向かい、時々後ろを振り返ってはご主人様を伺う。
擬似尻尾アナルバイブの尻尾を振りつつ尻をくねらせ四つ這いで進み……。
おしっこ精液点滴を定期的に注入されているオ○ンコが、ブチュブチュと音を立ててピアスで繰り開かれた陰口に漏れれば片足を上げてご主人様に見て頂くのだ。

そんな完全家畜プレイをしてきたせいもあり、相当な時間を掛けてプレハブまでようやく辿り着いた。
プルプル震える程の疲労、大量な汗と身体中を雑草が引っ掻いた無数の擦り傷が物語っている。

「ふぅふぅ……はぁ〜〜よぉーやく着きましたねぇ」

重そうなダンボールを抱えているムネ様は私同様に大量の汗をかいていた。
ダンボールをドンッと地面に降ろして続けざまに口を開いた。

「この中に連中が居る訳ですが、どうか交渉は僕に任せて貰います。
後、念の為もう一度確認しておきますが……商談の条件は了承済みですね?。」
「……資金の提供者は私だが、1つ再確認させてくれ」
「何でしょう寺谷さん?」
「更なる要求とか……トラブルは無いのだよな?」

いつもニヤニヤと笑っているムネ様が真顔で答える。

「心配無いです、連中と私の立場は私の方が格段に上ですから。
最小限の条件を飲んで漕ぎ着けた商談ですが、私無しに連中は商売は出来ませんから。」
「いつに無く頼もしいなムネさん」
「はは……大野さんからかわないで下さぃ〜私はエログッズの店長でしかないですから〜」
「くっくっく、だが裏ではこんなヤバい取引もしているってか?」
「やだなぁもぉ〜〜副業ですよ〜〜副業」
「まぁ共同飼い主であるムネさんだ、ここは信用するしかないだろう、寺谷さん?」
「ま、まぁ……そういう流れになるな。
共に変態家畜の更なる過激改造に貢献してるのだから……。」

若干面白くなさげに寺谷様が締めた。

「じゃあ……扉を開けますね、くれぐれも不振な態度は慎んでください。
あとスイマセンが鎖のリードを僕に……。」
「あぁ、解った。
だが常に通訳はしてもらうよ?。」
「それは大丈夫です、日本語のみでと言ってありますから」

大型犬用の首輪からリードされている鎖がご主人様からムネ様へと渡った。
これから……大事な大事な商談が始まる…… ……ようだ。

大きな扉が開かれるとすぐに鼻腔を刺激する酷いカビ臭に見舞われた。
一同が「うっ」となる中、ムネさんは慣れた感じで入りながら言う。

「早く中へどうぞ」

やや強引にリードを引っ張りながら私達を中へと誘導して扉を閉める。
室内は無造作に放置された巨大ダンボール箱が散乱しており、天井の蛍光灯は無くなっているのだろうかなり薄暗い。
その中央に、2つばかりのスタンド型蛍光灯が妖しい光を灯している。
青白い蛍光灯から見える2つの人型がスッと立ち上がった。
空いている左手でムネ様が2人に合図をして、振り返り言う。

「彼等がそうです、さぁ商談の席にどうぞ」

中央の商談の場。
そこにはテーブルは無いが、5つの簡易椅子が置かれていた。
当然、ご主人様・寺谷様・ムネ様・商談相手の2人の分である。
コードの無いスタンド型蛍光灯はどうやら電池式の様で床に置かれていた。
全員(私以外)立ったまま、先ずムネ様が口を開いた。

「やぁやぁ景気はどうだね?」
「順調デス、アリガトねヨロシクネ〜」
「今回の取引もべりーグットな話だよ」
「オ〜〜アリガタァ〜イデス、ムネさん〜」

パッと見では国籍が解らない白人の2人……ムネさんとの会話最中でも私に釘付けの視線。
無理も無いだろう……こんな格好でこんな肉体改造をされている訳だ。
異常としか思えないだろう。
ムネ様が喋り続ける……。

「まずは自己紹介からだ、こちらはこの家畜のオーナーであるOさんだ。
そしてこちらが、マネー面の援助者のTさん。」

ムネ様はご主人様達をイニシャルで説明した後、商談相手の説明に入った。

「彼らはですね、右のがジャックで左がスミス、そういう呼び名です。
まぁ多分偽名だとは思いますが、そこはお互い様という事で。」
「何人だ?」
「解りません」

質問したご主人様より先に不満を口にしたの寺谷様だ。

「そっ、そんな訳も解らん奴と取引とはっ……。
大体っ、商談はアンタが優勢の筈なんじゃないのか?。」
「闇商談では国籍や名前なんて飾りですよ、偽装されたら解らないですし。
だから僕も貴方方の名前もイニシャルでしか言ってないでしょう?。」
「それがナンだっ、顔がバレたらそれでっ……」

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