家畜な日々
非現実:作

■ 〜更なる改造計画〜10

「どもども〜〜お久しぶりです〜」

小屋の扉が開かれるなり、聞き覚えのある声と小太りの中年男性が入ってきた。

「お、来たかムネさん」
「いやぁ〜〜もうねぇ〜待ち侘びましたよぉ〜〜」
「ははは、そう言えばムネさんは3週間振りだったか?」
「いえいえ〜私は手術には立ち会ってないから、丁度1ヶ月振りですよ〜」
(ぁあ……ムネ様だ……ムネ様ぁ……)

ようやくぼやけた思考で思い出すように私は彼の人を認識出来た。
……とはいっても、正直それ所ではないのだ。

「昨夜、ようやく解禁と電話頂いてもうねぇ〜夜は全く眠れませんでしたよ〜」
「ムネさんは今回の肉体改造における第一功労者だからねぇ。
更なる改造を遂げた雌豚由紀の姿を最初に見せたかったんだ。」
「いや〜〜〜そんな〜私なんて交渉しただけですよ〜〜」
「クックッック……相変わらずの低姿勢だが、相当気になるようだね?。
視線は私を見ていないようだが?。」
「ま、まぁそりゃあ……入った途端アレをいきなり見せ付けられたら、もぅねぇ〜〜。」

私の両眼はイマイチ視線が定まらない……だが、確実にムネ様に凝視されているのは解っていた。
視線を釘付けにされているのだが、私はそれ所ではないのである。

「と、所で……寺谷さんはいらっしゃらないので?」
「言っただろう、第一功労者のムネさんにまずは見て貰おうと?。
それに、君と寺谷さんはあまりウマが合わないようだからね。」
「ハハハ……これはこれは心遣い恐縮ですねぇ〜」
「今日はムネさんだけにお披露目しよう、我らの変態家畜雌豚由紀をね。
これが最下等の生き物に成り下がった家畜以下の私の理想とする生き物だ。」

そう云ったご主人様がゆっくりと私の方へと歩んできた。
だけど…だけど……最愛のご主人様が間近に来ているのに……私はそれ所ではなかった。


ご主人様とムネ様、私の飼い主様が眼の前に居る。
私は…… ……。

「い、いやあぁ〜〜〜〜こりゃ凄いですねぇ〜〜」
「だろう?」
「あの薬こんなにも効果があるんですかぁ〜イヤイヤ、迂闊に薦められませんねぇ」
「まぁ寺谷さん曰くだがね、飲んで楽しむ分ならここまではならないようだ。
性的に一番敏感な箇所に何度も直接打ち込んだらそこの神経は完全に麻痺するらしいね。」
「…… ……でも、恐ろしいですねぇ〜〜」
「何を言ってる、これが私の理想とした変態家畜の成れだよ」
「ハハハそうでしたねぇ〜まさしくこれは人でなく家畜でも無い最下層の生き物だ」

脳裏にムネ様の言葉が響き渡る。

「ぅ…ぁ…… ……ぁはっぁはぁはぁンンぅ〜〜」

ぷっシャッァァァッァァアア〜〜〜〜〜。

自分の事を言われている、そう自覚した。
その途端っ、グショグショに濡れ濡れのオ○ンコから滝の様に愛液が洪水する。

「ぁっぁっぁ、ぁふっぅふぅうう〜〜〜ンンぅぅ〜〜んくぁぁっぁあああ〜〜〜」

ガクガクと身体を震わせ私は四つ這いの身体を波打たせる。
…… ……だが、脳が未だに満たされない。
今回の肉体改造により、彼是こんなのばっかりだ。
(ぁ……はぁはぁああ……んぅくぅうハッァッハァハァハァ……どしてぇぇ〜〜〜)
身体は純粋にその快楽を満たしているのに、肝心の心が満たされないのである。
何度も気をやるのはただ身体のみで、快楽への坩堝は心には一向に触れてこないのだ。
……故に私は全く満たされない、例え従順を誓った飼い主様の前でも貪る様に、私は快楽への行為を止めないのだ。

「コレ〜〜どれ位時間経ってるんですか?」
「当初、変態家畜の経緯を調べようと思って24時間の記録を観察してたのだがね。
コイツ、自分の体力と気力が続く限りコレをしてるんだよ。」
「ぇえ〜〜じゃ、じゃぁ〜〜24時間!?」
「いやいや、やはり気力体力は24時間は持たないらしくてねぇ。
5〜6時間こうしてては、最後は気絶してしまうんだよ、コノ雌豚。」
「そ、そりゃぁ〜〜ねぇ〜〜こんな事をずぅっとしてたら……ですよねぇ〜」

まるで哀れるかのような視線と声音。
私には解らなかった。
これが……これがイケナイコトナノ?。
必死に身体を動かしては、得られる快楽に身を委ねる。
それがイケナイコトなの?。
異常な事なの?。
ご主人様とムネ様の会話……正直言って耳にも入らない程に私は「ある事」に没頭しすぎている。

違法なる成分不明のドラックを肉体に常備注入された結果で、更なる肉体改造を遂げた身体。
今の私は簡潔に言えば性的快楽を「全く」得られない。
その部分だけが完全に欠落した身。

だけど…… …… ……
だけど…… ……
だけど……

身体は正直で。
そしてその快楽に満たされたいという精神は正直。
私は喘ぐ、媚びる、罵られようとも今のこの行為大事。

小屋の中には無数の新しい家具(?)。
部屋中の至る所の壁に、バイブが括り付けれある。
大小色とりどり、形も形状も全て違う自慰専用具。
私は…… ……。
その日の気分によってバイブを自らのオ○ンコに咥え込む。
四つ這いの腰を大きくグラインドさせ根元まで埋め込む…… ……ビクビクと身体が訴えかける。
だけど物足りない。
アノ快楽何処へ行ってしまったのか。
壁中に取り付けられたバイブを代わる代わる私は試す、体力の続く限り。
今は同居する雄豚達も、私の狂った行為に恐れ嘶き近寄ろうともしない。

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