家畜な日々
非現実:作

■ 〜更なる改造計画〜14

最近覚えさせられた芸。
ご主人様の眼の前や「礼儀」と仰った時にはチ○チンのポーズを取るという事。
両手は口元の前で握り拳を作っての両足立ちでしゃがみ込み、胸も股間も曝け出す……まさに家畜姿。
ご主人様のお許しが無ければ人間の言葉も使用してはならないのだ。
更に以前散々脱毛剤を擦り付けられたアソコは毛根すら死に絶えて、毛が生える事は無いこの身体。
大陰唇小陰唇をくり抜かれてピアスで止められている左右のバーピアスのこの身体。
年中引っ切り無しに溢れる雌汁。
一番感じるクリ○リスにうたがれたピアス。
ムネ様の豪チンで、私がいけなかったのも解る気がする。

「随分と溜め込んでいたようだがね……」
「はっぁはぁ」
「さぁ、約束、守ってもらうよ?」
「…… ……ぇえ…… ……まぁ……ね」
「じゃ早速、車を出してもらおうか」

御主人様が言う。



ムネ様が軽快に運転をする車内。
私は乗り込む前に、入念にご主人様の手でお風呂を頂いた。
3日振りのお風呂は凄く気持ちよく身体の隅々まで清めて頂き、気持ちも随分と晴れやかだ。
加えて、今日のお出かけでは私は年齢相当の服を身に纏っている。
ちゃんと下着も付けているのだ。
フォーマルなワンピースに毛皮のダッフルコートと、ちょっと時代遅れ感じであるが何よりも衣服が懐かしい。
後部座席でモフモフとした衣服に包まれてどこかへと運ばれている。
ご主人様が言った高い買い物。
…… ……それは……決して私にとって良い物ではないだろうと予測できる。
なんせご主人様は私を人間扱いするつもりはないのだから……。
だからせめて、せめてこの時間だけは大切にしたいと思った。
車は順調にご主人様の意思通りに進む……。

「ここを右だムネさん」
「え、あっハイ!」

ムネ様は言われるがままハンドルを右に切る。

「あれ、あれ、私の店はこのまま真っ直ぐの筈ですが?」
「悪いけどね、今回はムネさんの店で買う代物では無いんだよ」
「ぇえ……そうナンすか?」
「今回はね、誰に見られても恥ずかしくないようなちゃんとしたのを一式揃えたいんだ」
「酷いですよぉ〜〜まるでボクの店は欠陥だらけと言うようなぁ〜」
「コスプレの服はムネさんの店で十分利用価値あるがね、今回はそうはいかない」
「へぇ〜〜〜ナンですかぁ、ソレ?」
「実はうちの息子と繭ちゃんとの結婚の日取りが決まってね。
そこに参列する雌豚由紀にも、それなりの衣装やアクセサリをとね。」
「あっ、そうなんですかぁ〜〜〜それはそれは……オメデトウ御座います。」
「はは……率直に有難うと言っておくよ。
身内ぐらいの小さい物だが、ムネさんにも招待状届くだろうよ。」
「そうですかぁ〜〜いやぁ楽しみだなぁ〜」

客商売をしているだけあって、こういう時のムネ様の言葉は感情が全面的で聞こえも良いのだ。
そして私はというと、車内に揺られながらボンヤリとご主人様達の会話で出てきた「ユウジ様」の事を考えていた。
もう何ヶ月もお会いしていない……顔もぼんやりとしか思い出せないかつて好きになった人。
繭様の彼氏だったユウジ様を寝取って味方に引き込もうとして、逆に繭様から様々な責めを受けたのははっきりと今でも思い出せる。
(そか……ユウジ様、結婚するんだ……)
私の境遇は変貌し過ぎた。
あの人はもう過去の人であり、遠い存在になってしまっている。
今更嫉妬も沸く訳無く、ただぼんやりと聞き流せるだけの人……。
だが、ムネ様の空気を読んだ返しに気分も良いであろうご主人様は再び口を開く。

「二次会の披露宴はもっと面白い趣向を考えてるから、そっちも楽しめるよ?」
「おや、花婿さんのお父さんが披露宴の幹事をやるので?」
「フッフッフ……これはごく一部の人しか呼べない……アレだよ」
「……あぁ〜〜〜なるほどっ!!」

悪い予感しかしなかった。
次にご主人様が言う言葉は身を凍り付かせるものだった。

「家畜が散々陵辱に合うのだから」
「ですか〜〜流石は大野さんだ、楽しみは続きますねぇ」
「フフ、だろう?」
「おっと、そこを左に曲がってくれ」
「はいはい〜〜」

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