家畜な日々
非現実:作

■ 〜更なる改造計画〜15

その頃、繭は……
「結婚前だし、チョット遠出のデートに行こうか。
子供とか出来たら中々行けないだろうし、ね。」

平日にも拘らずユウジはそう言った。
私は心の底から喜んで、お気に入りのワンピースとジャケットを着込んで楽しみにしていた。
(結婚前の恋人気分かぁ〜〜〜んふふ、一杯愛してもらおうっと)
可愛く可愛く、そして初々しい気持ちで…… ……私はそんな気持ちで望んでいた……。
……筈だった。
辺りは何も見えず真っ暗の世界。
時折部屋を叩き付ける様な激しい吹雪の音と……そして絶えず聞こえるのが興奮に満ちた鼻息荒い野太い声。
視界では解らない誰かが、お気に入りの衣服を手で強引に引き千切っては精を私の身体に迸らせる。
身体が熱い。
散々に衣服を引き千切られたのを耳や肌、曝け出された裸の寒気で解る。
最早ボロボロになっているであろう衣服すら男性の精を何十と浴びて、グッショリと冷たささえ感じる。
だが、身体の火照り具合は最高潮。
穴という穴、口・オ○ンコ・尻穴を付かれる度に私はガクガクと身体を震わせて呼応する。
こんな現場故に、鼻に付くツーンとした独特の異常な程の臭気。
口内に纏わり付くのは苦くてしょっぱい粘液質で充満していた。
全てが嫌じゃなかった。
いいや、嫌とかなんかではなくて…… ……凄いコレが好きだ。
私は黒のラバー製顔面マスクを被らされていた。
今回は、両耳・鼻・口は塞がれてはいないが、両目は目隠しで見えない状態だった。
某県内山奥にポツンとあった小屋、冬間近であるこの時期は標高も高いとあって吹雪いていた。
その中で私は天井の裸電球に両手を爪先立ちになる程に吊るされて顔面ラバー被らされていた。
そこでの世界は引っ切り無しに口やオ○ンコ、そして尻穴を休み無く突かれる「デート」であった。
主催者ことユウジが声を張る。

「さぁさぁあ〜〜〜一突き千円だ、千円千円〜〜」

そんな宣伝は嫌だ。
(私はそんな安い女じゃないよ……)
そうは思っても身体は正直で…… ……。
ビクンビクっと身体をくらなせ、ヨガリながら私は果てるのだ。
アノ由紀を調教していた頃から、ユウジの性癖は大分変わっているとは知っていた。
あの時は女の子に対して性的体罰行為をするのが好きなんだと思っていたが、どうやらそれは大分間違いだったと最近解った。
(ユウジはSMとかそういうんじゃないんだね)
私というパートナーを得てから、ユウジは本性を露にしたのだ。
今までも何度も経験したこんな行為は異常である。
見知らぬ男性の精を身体中に浴びて、穴という穴を自由に使わせるフィアンセであるユウジは凄く楽しそうだ。
(ユウジは大事な人が他人に陵辱される姿を見るのが大好きなんだよ、ね……変態だねホント)
何でこの人を好きになってしまったのだろうか、この遊びをする度に私は自問する。
ユウジは私を本当に大事に大事にしてくれており、病院の仕事に支障がきたさない程度に家事もしっかり手伝ってくれる。
私の我侭も愚痴も全部一緒に解決してくれる。
2人だけの甘いベッドでの行為も時間を目一杯掛けて愛してくれる。
だから……私達は、一緒に居られるのだろう。
だから……決まって自答は互いに惹かれたからで落ち着くのだ。
自虐気味に私はそう思いながらも「フフフ」と笑う。

「おぅおぅ姉ちゃんっ、腰が止まってるでぇ〜〜もっと激しく動かんかい」
「ぅっひっぁぁぁああ、ぁいいっぃ!!」

思考に溺れて、行為を疎かにしてしまった。
私は駄犬の様に再び荒い呼吸で「ハァッハァッ」と舌を出して腰振りを同調させる。
(駄目ぇぇぇぇぇ……んぅあッァんくっぅ、キモチイイぃいぃのぉお!?)
何時からだろうか…… ……最初は戸惑い絶対に出来ないと涙したのが遠い過去に思える。

「よっしゃよっしゃぁ〜〜ようやく復活したぞぉワシのチ○ポがぁ〜。
じゃあ次はその小さいお口でシテもらおうかのぅ〜。」

目では見えないが口調がお爺さんっぽい人がいきなり鼻を指で押さえつけたのだった。

「ぅンンッィぐんぅっぁぱ!!」

鼻からの空気供給が閉ざされ、一瞬呼吸困難に陥りかけて、必死で口で空気を欲した。

「ホレホレ、公衆便器ならオラのチ○ポくらい目隠しされてても解るやろぅ?。
探し当ててさっさと口にチ○ポ含まんかぁ〜〜んんう!?。」
「ンンぁ、んぅふっぁ!?」

目隠しされた状態で何も見えず暗闇の中、その最中で私は必死に声の主のチ○ポを探し彷徨い、舌を最大限に伸ばして捜し求めるのだった。

ドロドロのべたべた、こびり付いた精液が乾く間も無く四方八方から射精を受け続ける。
私を中心に、ぷぅぅんとするアンモニア臭と精液独特の臭いを撒き散らしていた。
もう鼻もあまり利かないくらいの、このすえた臭いはまさしく公園とかにある公衆便所そのものだった。
……この臭い、この香りが……私の脳を蕩けさせるのだった。

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