家畜な日々
非現実:作

■ 〜主役は後から〜5

只でさえ暗い地下駐車場だし、ウインドウにも黒いシートが貼られている為か車内は凄い暗さだった。
次第に夜目が聞いてきた私だったが、訪問客が駐車場に現れる様を視覚で確認出来ることに恐怖を覚えた。
振り向く事が出来ない後ろからの靴音にヒヤヒヤしたりと、無意識に神経を尖らせている。
いっその事、目隠しと耳栓もしてもらいたかったと心からそう感じたくらいだ。
もっともご主人様の事だから、脅える私を期待しての処置だったのかもしれない。
そして案の定、私は脅え苦しみもがきながら神経を磨り減らす苦痛の時間を過ごした。

窮屈な拘束の中で、私は既に一番楽な体制を見つけている。
拘束や縛られる事が普通になっているこの身には、待機させられるその状況で一番楽な体制を見つけられる特技が身に付いた。
出来る限り拘束リードの鎖を鳴らさないように心がけつつも、不自然な左足1本での膝立ちは安定している。
両乳首のピアスに電極を噛まされて常に微弱な電気が流れているが、ボールギャグのお陰で声は漏れていない筈だ。
ダラダラと冷や汗と快感での汗が滴り落ちるが、ブルーシートの上なので汚しても問題はなさそうだ。
ご主人様と寺谷様の考え通り、車内は立派な雌豚の監禁施設となっていた。
……筈だった。
ただ1つのご主人様達の誤算を除いては、だ。
それについて拘束されて電力で意識と関係無く身体だけイキ続けながら、私は物凄い困っていた。

再び後ろから複数の足音が聞こえてきた。
ビクビクと恐怖に震えながら私は通り過ぎるのを待つ。
…… …… ……。
待つ。
オカシイ。
更に声を潜めて、チラチラと左右の後部座席のウインドウに目を配らせつつも身動きせずに待つ。
(な、何でっ!?)
通り過ぎないのだ。
怖い……怖い怖い怖い怖い。
途端カシャという音が鳴り、ドアのロックが自動的に上がった。

「どうだ、いい演出だっただろう?」
「〜〜〜〜〜〜」

後部座席に乗り込んできたご主人様の顔を見て、私はポロポロと大粒の涙を流した。

「いやぁ〜こりゃあ本当に怖かったみたいですねぇ〜〜〜ハハハハ。
……って、うっわっぁ!!!。」
「んっ、どうしたムネさん?」

後部座席から真っ先にトランクへと乗り出したムネ様に続き、ご主人様がトランクに身を乗り出したのだ。
ご主人様達は顔を見合わせ、トランク内を見てから私に視線を向けた。
そんな2人の痛い視線を私は万歳された腕に顔を埋めて震える。
今度の震えは勿論、叱責されるであろう恐怖。

「……そうかそうか、これは迂闊だったな」
「ふぁ?」

お怒りの言葉が飛んでくると覚悟していた私は、意外な言葉に?マークだった。

「ですねぇ〜もう一工夫ってトコですかねぇ〜」
「股縄が邪魔だったのかな?」
「ホースは股縄の間に挟んでブチ込みましたから、寧ろそれは押さえになってたかと」
「そうかそれでも落ちるか……あ、そうだ、ムネさん何かいい方法考えてよ。
得意だろそういうエロい工作は。」
「ですねぇ〜〜……ではチョットお借りしますわぁ」

ムネ様がシートに転がった透明ホースを手にしのだった。
さっきから私が困っていた理由がこれなのだ。
変態家畜の小と糞を誘導させる為にオ○ンコと尻穴に突っ込まれた透明ホースだったが、時間が経つにつれゆっくりとだが抜けていってしまったのだ。

「ご主人様の帰りをちゃんとした姿勢で待てないとはとんだ変態家畜だなぁ」
「ごふぁぇあひゃぃ……ぃ」(御免なさい)
「どうして外してしまったのか、雌豚由紀自身の口で言ってみろ」

そう言ってご主人様はボールギャグを外した。

「ぅふぁぁ〜〜〜…… ……ぁはぁ……」

ボールギャグの細かい穴から次に流れ出す予定だった大量の唾液がドロリと口から溢れ出た。
真っ白く泡にも似た粘着性の唾液は下顎を伝いゆっくりと、まるで滝のように糸を引いていた。

「言え、雌の涎など必要ない、言うんだその口で」
「……ぁ、ぃぃ……ご主人様ぁ」

新鮮な空気で息を整えながら私は口上を述べるのだ。

「変態家畜の雌豚由紀は、はぁ……変態的行為を味わい放置プレイを楽しみました……ぁ」
「で?」
「雌豚の変態乳首に挟まれた電気で雌豚由紀は意思とは関係無く身体が勝手にイッて……。
何度も何度も心は満たされないまま潮吹きしてしまい、ホース……抜けちゃいました。」

ご主人様が要求する変態的な、人が使う言葉では無い、背徳的や羞恥などとうに捨てた言葉がスラスラと口から出る。
既に言葉を選ぶという事も無く当然の事だ。
もう頭の中はご主人様に捨てられる事が死同然に恐ろしいし、人でなくペットでもない変態家畜雌豚と自覚しているのだから。

パァン

乾いた音と共に左頬がヒリヒリと痛みと痺れを感じた。
そして次の瞬間…… ……。

「うっぁ、んんぅっぉっ……んぅうぅうふふっぁぁあああっぁ!!!」
「ムネさん!」
「っぁ、はぃいい!」

ガクガクと震える拘束された私の口を手で塞いで後ろから羽交い絞めにしたムネ様。
この場所がどんな所であるかも忘れ、手足を吊った鎖をジャラジャラと鳴らしながらガックンガクンと全身を波打ちたつ。
そして蛇口の栓を一気に開いたみたいにオ○ンコから大量の雌汁を噴出させた、それは今日初めて身体だけでなく心からイッた瞬間であった。

「……コイツ、白目まで剥いてやがる」
「どうします?」
「鎖は外して寝転がしておけばいい、この次が我々の本番だ」
「え、でも……ブルーシートは小便や雌汁で凄い汚れてい……」
「気にする必要など無いだろう、ソレは変態の家畜だ」
「は、はぁ……」
「さぁムネさん、運転頼むよ?」
「は、あ、はい了解です〜っと」

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