家畜な日々
非現実:作

■ 〜主役は後から〜6

薄暗い地下室という名の調教部屋は、ゆらりゆらりと僅かな灯火で静寂な時を奏でていた。
中央に集まる炎の灯火以外他の光は無くて、室内は何かの儀式のよう……いや、これは儀式なのだろう。

「むぅぐぅうぅぉふうっ……アッァ〜〜ンゥむっぉっっぅ!」

灯火の中心である私が悶え苦しむ度に炎は更にゆらゆらと揺れ、それでも消える事なく煌々と周囲を照らす。
この異常な関係を共にする者達にとっては、密かなる3次会の儀式に持って来いのシュチュエーションなのかもしれない。

1時間位……雌汁と小便に塗れた車内のブルーシートに横たわりながらも尚続いて襲う電流に身体をのたうち回った。
車内に放置されてから数えると数時間も生殺しの状態な訳である。
ようやく車が我が家に到着した時は自らの足で立てないほどまで快楽の坩堝に堕ち、まるで薬漬けにされたような状態で、
半開きの口から涎をダラダラと垂らしつつ、両脇をご主人様達に抱えられて地下室へ戻ったそうだ。
そんな放心状態の私を「清めてやる」とご主人様が言い、地下室に備えてある簡易シャワー室へと引きずり込んだ。
そこでようやく電極クリップが外されたが、あの弾けるような刺激が無くなると今度は妙に物足りなくなる気分にもなる。
足を折り曲げお尻をぺたんと床について、危うい目付きと半開きなだらしない口で見上げていた。
途端、シャワーの温度調整を終えたご主人様が顔面にシャワーの水飛沫を叩き込んだのだ。

「っっぴゅぁんくっはぁっぁ、あぶっぅンんぅぅあ!!」

火照った身体には程好い温度であるが水量も半端じゃないシャワーは、快楽の余韻を一気に醒ました。
目も口も開けられない程のものであったが従順かつ服従を誓った私には平気。
顔を逸らすことなく、甘んじてご主人様の「水責めめ」をお受けするのだ。
「水責め」と感じられる私には夥しく叩き付ける水が、何でご主人様の小便じゃないのだろうとさえ悔やめる。
だが変態家畜には要求は許されない。
(私はご主人様の意のままに生きる雌豚……)
そんな私の願望を解っているのかご主人様はごく普通に嬲る事も無く、ボディウォッシュをふんだんに掛けたタオルで私の身体を隅々まで洗い言いう。

「自身の家畜臭いのが消えてしまってスマンなぁ。だがなぁ……これからがお前の本番だからな」

(あっはぁ、これからが始まり……なの?)
……正直、そのお言葉だけで私は疼いてしまう。
折角ご主人様に綺麗にして頂いたオ○ンコと尻穴は、シャワーの温水と混じりシトシトと粘膜帯びた液で溢れていた。

「雌豚由紀にも楽しんでもらえるような趣向を考えてあるんだ。
だから、精々お前は身体を張って今日という日を祝ってくれよぉ?。」
「ぁ……い、ご主人様ぁぁ……」

最後に頭からシャワーを浴びせられつつ、ご主人様のお言葉に私は甘えた口調で述べたのだった。

私とご主人様がシャワー室から出てくると、今朝方久々にお会いした佐治様が笑顔で出迎えてくれた。
佐治様は自身のオ○ンポはとうに現役を過ぎて尚、女を縄と刺青という技術で美を追求する職人の方。
その表情や姿勢は年相応だが、いざ女を縛る・刺青を彫るとなると目の輝きや繊細かつ確かな技術は現役そのもの。

「ではな、まずはドレスを着直すんだ」
「ぇ?」
「聞こえなかったか、ドレスを着ろと言ったんだが?」
「ぅ、あハイッィ!!」

ご主人様の意図がイマイチ解らずも慌てて私はムネ様からプレゼントされたドレスに身を包む。
もう一度、着飾った私を見ながらご主人様が佐治様に言うのだ。

「コレで頼もうか」
「えらく高そうじゃが、この服は処分品かね?」
「あぁ、存分にやってくれて構わんよ」
「ふぅむ、そういう趣向かね、ヤレヤレ服を引き裂くのは骨が折れるわぃ」

佐治様がニヤリと笑みを作り、意味深な言葉を呟いた。
その佐治様の手によって縄化粧は新たな変化を施される。

「まずは邪魔なその手じゃ、な」

そう呟くように言った佐治様が、私の両手を合わせて両手首を縄で縛り付けるのだ。
この状態ならまだ手は自由が利く訳だが、佐治様の要求する美学はさらなる拘束。
すぐさま拘束された腕が頭越しに誘導され、肘を折り曲げた状態でもう一つの縄で首輪の後ろ側にあるフックに縄を固定された。
全て計算された美の追求なのだろうか、縄はギリギリの採寸で腕は動かす事も出来ず、ギチギチと悲鳴を上げる寸前まで短かった。
生きているかのうな変化自在の縄の操り方で、あっという間に新たな拘束で身を固められてゆく。
両足を正座状態にさせられ太股と足首とで縛り付けて、左右の足が正座状態で拘束される。
これで仕上げと言う様にビシッビシと新しい縄を手で扱き、私の上半身は慣れ親しんだ亀甲縛りに仕上げられた。

「さぁて、これからが力仕事じゃな……」

佐治様が手にしたのはごく普通のカッター……なのだが、道具に頼らない佐治様が持つと妙に違和感と恐怖心が湧く。

「暴れるでないぞ?」
「ひっうっ!!!」

合図も無くいきなりだった。
ドレスの胸元、お腹の中央を、オ○ンコの箇所、尻の辺りを、両脇腹を、太股の箇所、様々な所にカッターの刃は切れ目の痕跡を残した。
真剣そのものだった佐治様の表情が一瞬緩み、切れ目が入った箇所を手で強引に無造作に引き千切る。
寝転がらされたりうつ伏せにされたりと様々な体位にされながら、ドレスの生地を引き千切る度に肌が露出する。
引き千切られたそれぞれの箇所の生地は、そのままブラブラと垂れてゆく。
こうして生地の殆どが破かれたのだが、両胸・オ○ンコ・尻の部分は完全に剥ぎ取られてしまった。
一息付いて額の汗を拭った佐治様がご主人様達の方へと振り返った。

「おおぉお〜〜〜エロいエロい、実に卑猥ですなぁ〜」
「うむ流石は佐治さんだな、よく解ってらっしゃる」
「あまり老人をこき使いなさんなよ」
「はっはっは、これは失礼した、では最後の仕上げは私がやろうか」

ご主人様がハサミを手にして私の前に立った。

「雌豚が上品なロングドレスなど似合わんからなぁ」

そう言って、オ○ンコの部分までロングスカートの中央を大胆に引き裂いた。

「これでよし……と、後の総仕上げとして佐治さん」
「んん?」
「コレを寝転がして、両足開いた状態で足を天井に吊ってくれないか?」
「やれやれ、注文が多いのう」

そう言いながらも佐治様はゆっくりとその身を起こしたのだった。

■つづき

■目次2

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊