君の瞳の輝き
あきんど:作

■ 第一部3

〔6−2 佐々木〕と書かれている。
三つ網のヘアスタイルの鈴が恥ずかしそうにうつむいていた。
近藤「鈴ちゃん。顔を上げて・・カメラ見てくれるかな?」
   鈴は恥ずかしそうに照れながらはにかむように苦笑いをしながらカメラに目線をおくった。
   私は心臓がパクパク激しくなるのを感じていた。
近藤「ほらほら、倉田さん。シャワーシャワー」
   近藤の声に私はわれにかえり、シャワーの先を持った。
   打ち合わせどおりに、プールサイドに立つ鈴の頭からシャワーの水を浴びせた。
鈴「きゃー、あっは」シャワーの水から逃れようと鈴が手をかざした。
   ホテルの部屋に鈴のはしゃぐ声が響いていた。
   貸しきったホテルの一室。最上階のこの部屋にはプールが備え付けられていて、部屋を利用する者は貸切のプールを利用できるのだ。
   シャワーの水を浴びながら鈴は前髪をテレかきあげた。後ろは三つ網ではあるが前髪だけは少しだけおでこにかかっている。
   
   明彦は鈴が両手で髪をかきあげたる時に見えるわきの下がすごく卑猥に思えた。
   スクール水着は両肩が見えていて、手を上げるとわきの下も見えるのだ。
   毛の生えていないわきの下を見るだけで、鈴の身体がどれだけ美しいか容易に想像できる。
   濡れたスクール水着が身体にフィットして鈴の体型がはっきりとわかる。
   シャワーはもう止まっているが、鈴は濡れたままだった。
近藤「鈴ちゃん。笑わないで真剣な顔をしてカメラを見つめていて・・」
鈴「はい。」
   カメラは鈴の全身をフレームに収めてやがて顔のアップに移った。
   真剣なまなざしでカメラを見つめる鈴の髪からしずくが数適、顔に滴り落ちている。
   それでも瞳を閉じないでカメラを見続ける鈴を見て、私は興奮を抑えきれないでいた。
   横にいた近藤が私を見てこう言った。
近藤「気にしなさんな。こんなかわいい子ならら誰だってとりこにされるさ。」

   近藤はそういいながら今度は鈴のほうに向かってこう言った。
近藤「OK!鈴ちゃん。お疲れ!。次のシーンに移ろう。その前に休憩」
  「倉田さん、こりゃいいビデオがとれそうだ。売れるぞこりゃ」
   私はその声に答える間もなく鈴に近寄った。
倉田「鈴ちゃん。6−2ってまさか、小学生なのか?」
鈴「うん、実は嘘ついちゃった。高校生って言わないと買い取ってもらえなさそうだったから・・」
倉田「そんなことはいいんだけど、お父さん、お父さんはいないんだったね・・お母さんは今日のこと知ってるの?」
鈴「知らないと思う。だって友達のところに言ってくるって言ったし、お母さんは夜お仕事してるから、私のことなんか気にしてないし・・」
倉田「おかあさんは夜?仕事?」
鈴「うん。お店してて、夜になったら開けるの。男の人がお酒のみに来てて、カラオケで歌を歌ったりしてる。いつも私が寝てるときに、お酒のにおいさせて帰ってくるの。すっごく、それ、イヤで、いつも寝た振りしてるけどね」
  鈴は思い出して悲しそうな淋しそうな表情を浮かべた。
近藤「さぁ、鈴ちゃん、休憩は終わりにして次のシーン撮るよ、衣装はこっちにあるんだ・・」
  近藤は鈴の手を引っ張って別室に連れて行った。

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