清めの時間2
ドロップアウター:作
■ あと、どれくらい……2
あと、どれくらい我慢すればいいんだろう……
乳房と股間を両手で押さえながら、ふと壁の時計を見ました。わたしが保健室に入ってから、もう十五分が過ぎていました。覚悟していたつもりだったけれど……まさか、こんな拷問みたいなことされるなんて思ってもいませんでした。
さっき、どうしても耐えられなくて、泣いてしまいました。
まず先生の指示で、わたしはパンツ一枚になり、頬を打たれました。すごく恥ずかしかったし、それに痛かったけれど……この時はまだ、何とかこらえられました。
でも、その後……パンツも脱いで、足まで開かされて異性のお医者さんに下からのぞき込まれた時は、とてもショックでした。しかも、股下を測る時に指で触られて……頭の中が真っ白になりました。まだ誰にも、親にさえ見せたことがなかったから。
「青山さん」
「……あっ」
野田先生の声に呼ばれて、振り向くと、先生が三十センチくらいの細い竹の鞭のようなものを持ってきていました。
「さあ、これからが儀式のメインよ」
「こっ、これから……ですか」
そんな、今までだって辛かったのに。これから、もっと嫌なことされるなんて……
本当に気が滅入りそうでした。でも、今は全部受け入れるしかありません。
「次に行うのは、『お祓いの儀式』といってね」
先生は、そう言って鞭の先で床をトンと叩きました。
「しきたりとして、まず気をつけの姿勢で『お祓いの儀式、よろしくお願い致します』と言って、深くお辞儀するの。その後、体のケガレを祓い落とすために……」
鞭の先が、今度はわたしの肩に触れて、びくっとしました。
「これで、あなたの体を打つわ。もちろんかなり痛いけど、気をしっかり持って」
「……分かりました」
この鞭で、わたしの体を打つんだ……そう思うと、体が震えました。とても怖くて、先生の顔を見上げることができませんでした。
「それじゃあ、青山さん。言われた通りにしてみなさい」
「はい……」
返事はしたけれど、すぐ両手を体から離すことはできませんでした。男の人もいる前で全裸を晒すのは、なかなか慣れません。さっきも見られているのに、ばかみたいって言われそうだけれど。
「青山さん、何度も言わせないの」
「……はいっ、ごめんなさい」
先生に叱られて、わたしはやっと気をつけの姿勢になりました。どこも隠せない格好だから、恥ずかしくて顔が熱いです。
「お祓いの儀式、よろしく……おっ、お願い……致します」
わたしは震える声で言って、それから両手を体の前で合わせて、深くお辞儀しました。全裸でこんなことさせられるなんて、すごく辱められている感じがして嫌でした。
頭を上げると、先生が今度は、鞭の先でわたしのお尻に触れました。
「そのまま、気をつけの姿勢で立ってなさい。まずは……ここから、打つわね。さっきみたいに、叩かれたら回数をちゃんと数えるのよ」
「……あっ、はい」
いよいよだ。わたしは唇をきゅっと結んで、目を瞑りました。そのまま……先生が、わたしの体を打ち始めるのを待ちました。
バチッ!
「んぐっ……」
お尻に焼けるような痛みがして、思わず目を開けました。
「何してるの?」
先生が鞭を持って、怖い顔でわたしを見ていました。
「ちゃんと回数数えなさいって言ったじゃない。もう忘れたの?」
「……ごめんなさい。いーち、あぐぅ……」
バシッ! わたしが数え終わらないうちに、先生はまた鞭を振り下ろしました。そのまま続けて、先生はわたしの下半身を打ち続けました。
バシィ、バシッ・・・パシッ、バチィ・・・パシッ!
「にーい……ぐっ、さーん……あぐぅ、しーい……痛いっ、ろーく……」
お尻、太股、ふくらはぎ、膝、背中、お腹……十回以上も続けて打たれました。すごく痛くて……また少し、涙が出ました。
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