清めの時間2
ドロップアウター:作
■ 「我慢するのよ」1
「次は、ここよ」
野田先生が、今度は鞭の先で、わたしの右側の乳房を軽く突きました。
「はい……んぐっ」
結構痛くて、うめき声が漏れました。乳房の中にしこりがあって、押したりぶつかったりするとうずくんです。母に聞くと、「成長期だから」と言われました。小六の秋ぐらいに胸が膨らみ始めてから、ずっとそうなんです。
鞭で打たれた所は、赤い線みたいなものがいくつもできて、まだひりひりする感じでした。出血はしていないけれど、わたしも女だから、痕が残らないかとても心配でした。
その後、お医者さんが先生の横に並んで立ちました。
わたしはうつむいて、目を逸らしました。こうやって異性に間近で裸を見られるのは、やっぱり嫌なんです。それに、今度は何をされるんだろう……そう思うと、また不安になりました。
「……あっ」
お医者さんが、わたしの胸に両手を伸ばして……親指と人差し指で、左右の乳首をつまみました。わたしはびっくりして、声を上げました。でも、お医者さんは気にする様子もなく、わたしの乳首を二本の指で弄り始めました。
「あぁ……いっ」
痛いような、くすぐったいような……変な感触でした。でも、痛いとか痛くないとかは関係なくて、こんなふうに男の人に胸を弄ばれるということがショックでした。気が動転して、変な声を出してしまいました。
なかなか止めてもらえませんでした。むしろ、お医者さんはもっと強く刺激するようになりました。しばらくすると、乳首の根元をつまんで引っぱり上げる動きになって、しこりも一緒に圧迫されてうずきました。
「いぎ……あくっ」
また涙がこぼれました。
そのうち、乳首が膨らんで、硬くなってきました。弄られて勃っている乳首を人に見られるなんて、本当に屈辱です。でも、すぐ別のことも考えました。こんな状態で胸を叩かれたら、もっと痛く感じてしまうって……
「成長の証よ。喜びなさい」
お医者さんの隣で、野田先生がそう言って微笑みました。
「弄られると硬くなる程度には、発育しているのね」
「は……くふぅ、発育って……あっ」
乳首のことを言われているんだと気づいて、顔が火照りました。
「ちょっと恥ずかしいけど、我慢するのよ」
「んふっ、は…い……」
五分くらい経って、お医者さんはやっと手を離してくれました。でも、休む間もなく、野田先生がまた鞭を振り上げました。
「今度は、忘れないでちゃんと数えるのよ」
「はい、わか……あぐぅ」
バチッ! わたしが言い終える前に、先生はわたしの乳房に鞭を振り下ろしました。
「いーち、うぐぅ……」
ピシッ、バシッ、バチッ、パシッ……
「にーい、んぐっ……さーん、しーい……いぎっ、ごーお、痛い……」
先生は、ほとんど無表情のまま、わたしの胸をめった打ちにしました。焼けるような痛みが、何度も息つく間もなく襲ってきました。時々、乳首にも鞭が当たって、じいんと痺れました。
「……うぐっ、ろーく……あぎっ、しーち……いたっ、はーち……ぐっ、くーう……」
バシッ、ピシッ、バチィ、パシッ……!
やがて、胸だけじゃなく肩や腕も叩かれるようになりました。途中、何度か意識が遠くなって、その度に痛みで目が覚めました。このまま倒れちゃえば楽なのにって、変なことを考えてしまいました。
ちょうど三十回を数えたところで、先生はようやく打つのをやめてくれました。痛みから解放されて、わたしは少しふらつきました。
やっと、終わった……
そう思った時、乳房に激痛が走りました。
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