清めの時間2
ドロップアウター:作

■ 許して下さい……1

 香帆が自分で乳房を痛めつけている間、私はコップに桶から水を汲んでおいた。そうして、全裸で苦痛に耐えている少女に告げる。
「もういいわよ。手を離して」
「はい……」
 香帆はほっとしたのか、大きくため息をついた。その後、だらっと力が抜けたように両腕を下げたが、すぐ乳房を指先でさすり始めた。
 幼い乳房のしこりを押すのが、よほど痛かったのだろう。うつむき加減で指を動かしながら、少女は「んぐっ……」とまだ小さくうめく。
「これ、両手で持って」
 香帆に冷たい水の入ったコップを手渡し、次の指示を出した。
「下半身、コップの水で洗いなさい。ちょっと濡れてきてるみたいだし」
「えっ、あ……はい」
 体の女としての反応を指摘され、少女は頬を赤らめる。まだ性的な知識は乏しいはずだから、自分でもどうしてそうなるのか分からないだろうが。清潔感のある子だから、分からなくても自然と羞恥を感じるのだろう。
「あ、あの……先生」
 ふいに、香帆が少し媚びるような口調で言った。
「お願いが、あるんですけど……」
「ん、なぁに?」
 少女は声を潜めて、遠慮がちに尋ねた。
「……水、飲んでもいいですか?」
「えっ」
 あまりに些細な頼み事だったから、私は拍子抜けした。なのに、香帆はこちらが気の毒に感じるほど、切なく懇願する目だった。
「一口だけでいいんです。お願いします」
「しょうがないわね。少しなら、いいわよ」
「本当ですか? ありがとう、ございます……」
 その時、香帆は微笑みを浮かべた。それからコップを傾け、本当に少しだけ水を口に含む。そうして、じっくり味わうように頬を動かし、ゆっくりと飲んでいく。
「おいしい……」
 さすがに表情は硬いが、少女は満足そうに呟いた。そしてまた、かすかに微笑む。
 それは痛々しい姿だった。水が欲しいというのは、さっきから尿を飲まされた気持ち悪さに耐えてきたのだから、少女にとってかなり切実だったのだろう。
 その後、香帆は指示に従って、純潔な乙女の恥部を洗い始めた。水を掌に溜め、下腹部を濡らしながらその手でこすっていく。ためらいがちにではあるが、少しずつ足も開き、尿と愛液で濡れている股間にも手を伸ばした。
「割れ目の周辺だけじゃなくて、ちゃんと中も洗いなさい」
「あっ、はい」
 恥ずかしい要求にも、少女は逆らわなかった。股間を水で濡らすと、亀裂に指を潜り込ませ、上下に強くこするように動かしていく。
「汚れやすい所だから。おしっこの穴とか、さっき皮を剥かれた突起の部分とか」
「はいっ、んふ……」
 やはり敏感な箇所だからか、少し喘いだ。自慰に似ている、というよりそのものの動作だから、少女にしては淫靡な姿になった。それを知ってか知らずか、また泣きそうな顔になっている。

 やがてコップが空になると、私はそれを受け取り、代わりに脱脂綿を香帆に手渡した。
「今言った所を、これできれいにしなさい。割れ目の中、強くこするのよ」
「はい……くひっ」
 香帆は従順に、脱脂綿で女性器の辺りをこすり始めたが……小さく悲鳴を上げた。
 私は構わず、少女に命じた。
「もっと速く手を動かしなさい。痛くても、我慢するのよ」
「あっ、分かりました……んふぅ」
 命令され、香帆は膣内に脱脂綿を当て、二本の指で陰核を小刻みに押していった。強い刺激をこらえるように、少女は唇をきゅっと結ぶ。だがどうしても、うめいてしまう。
「ん……あぐぅ、いっ」
「今押してる所、痛むの?」
 尋ねると、少女は息を荒げながら、震える声を発した。
「えっ、と……少し痛いです。骨に当たる感じ……」
「我慢できる?」
「……はい、我慢はできます。くふっ……なんか、痺れてきちゃって」
 香帆は、精一杯声を絞り出した。自慰をさせられているという意識はないはずだが、もしそれを知ったらどんな顔するだろう。
「うぐぅ、痛い……変になっちゃう」
 香帆がまた悲鳴を上げた。快楽に溺れるなら、少し楽になれるのかもしれないが、まだ体がそこまで発育していないのだ。「我慢はできます」と言いながら、少女は苦しげに喘ぐ。
 やがて、少女の股間の亀裂がひくひくっと震えた。脱脂綿で拭き取っているが、何度も刺激されるせいで、むしろ濡れてきている。
 そして……香帆は体をのけ反らせ、妖艶な声を漏らした。
「んあっ、あぁ……」
 ぬるっとした透明な愛液が、少女の太腿を伝う。股間の亀裂の辺りや触れていた右手まで、ぐっしょりと濡れていた。どうやら、絶頂に達してしまったらしい。
 香帆は、ハァ…ハァ……とまだ息を弾ませていた。背中を曲げ、膝に手をつき、肩を上下させ苦しそうだ。
 その時、タオルが落ちたので拾い、それを少女の恥部にあてがった。
「んひゃっ……」
 びっくりして、香帆は声を上げた。
「拭いてあげるから。じっとしてて」
「あぁ……はい」
 私は、タオルで愛液や尿を拭き取ってやった。しばらく股間を弄られる状態だったが、香帆は声も立てず大人しくしていた。
 もう体に力が入らないのかもしれない。さっき尿を漏らした時と合わせて、短時間で二度も無理やりいかされたのだから。
「……これで、いいかしら?」
 拭き終わって、そう声をかけると、香帆は力なくうなずいた。
「はい。あり、がとう……ございます」
 消え入りそうな声ではあるが、ちゃんと礼を言うのは忘れなかった。少女の気力に感心するが、さすがに……そろそろ限界だと分かった。
 もちろん、そう簡単に解放するつもりはない。香帆には、本当にぎりぎりまで、苦痛に悶える姿を見せてもらうのだ。純情で、従順で、可愛らしい……私にとって最高の生け贄なのだから。
 私は、さっき香帆に尿を飲ませた注射器を手に取り、桶から中に水を入れた。そして、先端に細い管を取り付け、アルコールを湿らせた脱脂綿で拭いた。管は直径が三ミリ程度で、十五センチくらいの長さだ。
「青山さん」
 名前を呼ぶと、香帆は虚ろな目で私を見た。足は少しふらつき、かなり参っている様子だった。

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