清めの時間
ドロップアウター:作
■ 30
そっか、水に浸かるだけなんだ……だからパンツを脱がされたんだ。全裸にされたのは恥ずかしいけど、「お祓いの儀式」の時みたいに体を弄られたりしないなら、何とか我慢できるかな……
「……でも、その前にね」
「くふっ……」
兵藤先生がまた下腹部に触れてきたので、変な声を出してしまいました。
「泉の清らかな水に体を洗浄してもらうんだから、ここに溜まっている不浄な水は、泉に入る前に体の外に出してしまわないといけないの」
「えっ、ここって……」
先生が妙なことを言ったので、不安になりました。
兵藤先生は、わたしの下腹部をなでながら言いました。
「理科の時間に習わなかったかしら。ここには、何がある?」
「えっ……んくっ……ぼ、膀胱ですか?」
答えるのが、少し恥ずかしかったです。先生の指先がくすぐったくて、ちょっと息が少し乱れました。
「そう、膀胱よ。膀胱に溜まる水といったら……ああ、女の子に言わせるのは可哀想ね」
先生は下腹部から手を離して、それからわたしの顔を見上げて言いました。
「おしっこよ」
「えっ、お……」
その先は言えませんでした。恥ずかしくて、それに怖くて……兵藤先生がわたしに何をさせようとしているのか、わたしにはもう分かっていました。だって、わたしは前にも一度同じようなことをされているから。
でも、先生がまさかあんなことを……
「北本さん」
「……はっはい」
名前を呼ばれて、びくっとしました。
「そこで、肩幅くらいでいいから……足を開いて立ちなさい。それと、両手をおへその上に組んで」
「はい……」
足を開いたら、股間が濡れているのがみんなにもっとはっきり見られてしまうのが分かっていたけれど、でも恥ずかしいのを我慢して言われたとおりにしました。せめて胸だけでも隠したいけれど、両手をおなかの上で組まされているから、隠しようがありません。
お願い、あまり見ないで……
兵藤先生は、紙コップを一旦地面に置いて、それからわたしの股間をのぞき込むようにして言いました。
「ちょっと湿っているわね。裸を見られて、恥ずかしくてちょっと興奮しちゃったのかしら?」
いやっ、そんな恥ずかしいこと言わないで下さい! わたしは、いやいやをするように首を二、三度大きく横に振りました。
「すみません。わたし何も……ごめんなさい……」
動揺して、変なことを口にしてしまいました。
「あら、何もあやまることないのよ。膣から液がにじみ出てくるのは、健康な女性なら普通の反応なんだから……でも、ちょっときれいにしなきゃいけないわね」
えっ、きれいにって何を……あっ
「んあっ」
兵藤先生が、いきなりわたしの股間のたて筋の両側を指先で押さえて、くぱっと開きました。びっくりして、少し痛くて……声を上げてしまいました。
兵藤先生だけじゃなく、クラスのみんなにも、あそこが丸見えになってしまいました。
「いやっ、いやぁ……」
わたしは悲鳴を上げました。頭の中が真っ白になりました。
「鈴木先生、脱脂綿で拭いてあげて下さい」
「分かりました」
兵藤先生が、鈴木先生とそんなやり取りを交わしました。
そうして……鈴木先生が、わたしの前をふさぐように屈み込みました。先生は、右手に脱脂綿をつまんで持っていました。
えっ、拭くってわたしの股間を……い、いやっ! 男の先生にそんなこと……
自分がこれからされることに気づいて、わたしはまた悲鳴を上げてしまいそうになりました。
「北本、すまんな」
鈴木先生は、ぽつりと言って……兵藤先生がくぱっと開いた股間のワレメの中に、脱脂綿を押し当ててきました。
「いやぁ……んあっ……」
そうして、鈴木先生はわたしの膣の中を、脱脂綿で拭き始めました。
「んあっ……あふっ……くふぅ……」
特に、おしっこが出てくる穴の辺りをゴシゴシと強く拭きました。
「んふっ……くぅ……あっ……」
少し痛くて、変な感じがして……うめき声を漏らしてしまいました。ぬるっとした液がにじみ出てくるような感じがしました。
鈴木先生の肩越しにみんなの方を見ると、恵美ちゃんと目が合ってしまいました。恵美ちゃんは、涙ぐんでいました。手の甲で涙を拭きながら、「玲ちゃん、玲ちゃん……」とつぶやいていました。
「くぅ……いっ、痛い……あふっ……」
膝が震えて、立っているのがつらくなりました。女の子の部分を男の人に弄くり回される屈辱に、わたしはただ耐えるしかありませんでした。
少し経って、兵藤先生が言いました。
「そろそろ、きれいになってきたわね。鈴木先生、もういいわ。この子もつらそうだし」
「分かりました」
兵藤先生に指示されて、鈴木先生はやっと股間を拭くのをやめてくれました。
わたしは、しゃくり上げて泣いていました。男の人に膣の中を弄くり回されるなんて初めてだったから、とてもショックで……涙をこらえることができませんでした。
でも、恥ずかしいことはこれで終わりではありません。この後、もっと嫌なことをされるんです……
股間がまだ少しひりひり痛みました。軽く押さえようと思って左手をおなかの上から離すと、兵藤先生に止められてしまいました。
「まだ離さないで。両手はしばらくおへその上で組んだままでいなさい」
「はい……」
わたしは痛いのを我慢して、しぶしぶ言われたとおりにしました。
兵藤先生は、わたしが両手の位置を元に戻すと、また紙コップを拾い上げました。
「それじゃあね、北本さん」
先生は、わたしの股間の下に紙コップをあてがいました。
そうして、ささやくように言いました。
「この紙コップの中に、立ったままで……おしっこしようね」
わたしは、あのシャワーの下でおしっこを漏らしてしまった時のことを思い出して、めまいがしました。さっき安心しかけてことを、後悔しました。
でも……もう逃げることはできないんです。どんなに嫌なことでも、従うしかありません……
わたしは、泣き声で答えました。
「はい……」
いやっ、恥ずかしいよ……人前でおしっこしなきゃいけないなんて、どうしてこんな嫌なことしなきゃいけないの……
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