清めの時間
ドロップアウター:作

■ 32

 そうして、恵美ちゃんはわたしのそばに寄ってきました。何だか悲しそうな顔をしていました。
「恵美ちゃん、兵藤先生と何を話してたの?」
 わたしが聞くと、恵美ちゃんは少しうつむいて、ちょっと言いにくそうに答えました。
「うん……先生が、玲ちゃんのこと助けてあげてって。玲ちゃんが……お、おしっこ出なくて苦しんでいるから、出やすいようにしてあげてって」
「えっ、出やすいようにって……」
 兵藤先生……まさか恵美ちゃんに、わたしのことを……
「ごめんね、嫌な思いさせちゃって」
 わたしは、恵美ちゃんにあやまりました。わたしがぐずぐずしているばっかりに、恵美ちゃんにまで面倒をかけさせてしまって……
「気にしないで。あたしは全然平気だから」
 優しい恵美ちゃんは、そう言って笑いかけてくれました。それから、ちょっと恥ずかしそうに言いました。
「そっそれに……おしっこが出ないって、よくあることだから。あたしも、何度かそういうことあって……先生とか友達に手伝ってもらってたから」
「て、手伝うって……」
 恵美ちゃんの話を聞いて、また怖くなってきました。
「玲ちゃん」
 恵美ちゃんが、ちょっと強い口調で言いました。
「あたしこれから、玲ちゃんにちょっと嫌なことするかもしれないけど……最後まで我慢してあたしの言うこと聞いてくれる?」
「……うん、分かった」
 わたしは唇をきゅっと結んで、こくんとうなずきました。

 本当は、怖いです。何をされるか分からないから……でも、恵美ちゃんがしてくれるなら……

「玲ちゃん、それじゃあ」
 恵美ちゃんが、わたしの足下を指さして言いました。
「そこに仰向けに寝てくれる? 足をみんなの方に伸ばして、頭は泉の方に向けて」
「分かった」
 まだ少し戸惑っているけれど、わたしは恵美ちゃんに言われたとおり、クラスのみんなに足を向ける格好で仰向けに寝ました。背中に小石が当たって、少し痛いです。
「それと、さっきみたいに両手をおなかの上に組んで」
「う、うん……こう?」
 これで、また胸もあそこも隠せなくなってしまいました。でも、もうとっくに全部見られてしまっているから、今さら気にしても仕方ありません。
「うん。あ、あと……両膝を体育座りみたいに立てて、ちょっと開いてくれる?」
「えっ、両膝を……」
 いやっ、恵美ちゃんそんな……
 恵美ちゃんの指示を聞いて、顔が熱くなりました。今両膝を立てたら……クラスのみんなに、恥ずかしいところが丸見えになってしまいます。
「玲ちゃんごめんね、恥ずかしいのは分かるよ」
 恵美ちゃんは、泣きそうな顔で言いました。
「でも、これもしきたりなの。だから我慢して、あたしの言うとおりにして」
「北本さん、村野さんの言うことをちゃんと聞こうね」
 兵藤先生が、続けて言いました。
「村野さんだって、あなたを苦しめたくてやっているんじゃないんだから」
「はっはい……恵美ちゃん、わたし言うとおりにする……」
 わたしは、恵美ちゃんのちょっと赤くなった顔を見上げて言いました。それから……両足を片膝ずつ立てて、できるだけ開きました。
 これで……股間のワレメも、それに肛門も……丸見えになってしまいました。たぶん、さっきの四つん這いの姿勢よりもはっきり見られています。
 いやっ……いやぁ! やっぱり、恥ずかしい……
「玲ちゃん」
「あっ、うん……」
 恵美ちゃんが、わたしの体のそばで屈み込んで言いました。
「これからね……玲ちゃんが嫌なこと、するからね」
「うん……何をするの?」
 わたしは、恵美ちゃんを少しでも安心させようと思って、少し笑ってみせました。
「あ、あのね……おしっこが出てくる穴を、指でちょっと強く押していくからね。おしっこしやすいように……」
「う、うん……」
 恵美ちゃんに言われて、びくっとしました。女の子同士とはいっても、あんなに敏感で恥ずかしいところを直に触られるのは、すごく嫌です。でも……
 でも、耐えなきゃ。わたしが……おしっこをすぐに出すことができないわたしが悪いんだから……

「いいよ、始めて」
 自分の動揺を抑えて、わたしは恵美ちゃんに言いました。
「わたしがもし途中で泣いたりしても、気にしないで続けて。恵美ちゃんになら、何をされても平気だから」
「分かった。じゃあ、始めるね」
 恵美ちゃんはそう言って、わたしが足を開いている正面に移動しました。そして……
「くふぅ……」
 うめき声を漏らしてしまいました。恵美ちゃんが……わたしの股間に両手の指先を押し当てて、それからたて筋を両側から引っ張るようにして、膣のワレメをぐいって開いたんです……
「玲ちゃん、大丈夫?」
「くふっ……う、うん。いいから、続けて……」
 少し息が苦しかったけれど、精一杯声を絞り出して答えました。
 恵美ちゃんは、たて筋の両側に左手の親指と人指し指を押し当てて固定するようにして、それから右手の中指と人指し指を、わたしの膣の中にさし込んできました。
「んあっ……」
 おしっこが出てくる穴の部分に、ちょうど恵美ちゃんの指が当たりました。
「ちょっと強く動かすから、少し痛いかもしれないけど我慢して」
「う、うん……くはっ……」
 恵美ちゃんは、二本の指でわたしのおしっこの穴を、ぐいっ、ぐいっ……と強く押し始めました。とても敏感な箇所だから、刺激が強くて……変な声を漏らしてしまいました。
「はぁ……はぁ……んあっ……い、いたっ……」
 膣の中から、またぬるっとした液がにじみ出てきました。さっき、恥ずかしい思いをしながら拭き取ってもらったのに……くふっ……い、痛いような、気持ちいいような……変な感じがします……んあぁ……
 おしっこはまだ出てきそうにないのに、ぬるっとした液はどんどんあふれ出てくるんです。だから、恵美ちゃんがわたしの膣の中で指を動かすと、くちゅくちゅくちゅって変な音がしました。
 くちゅくちゅくちゅくちゅ……くちゅくちゅくちゅくちゅ……
「あぁ……あぁ……んひゃっ……くぅ……」
 そのうち……股間がちょっとしびれて、すうっと意識が遠のいていくような気がしました。そして……
「はぁ……はぁ……んあっ……ああっ!」
 い、いや……体が、なんかおかしいよ……
 股間がけいれんしたような感じになって、腰がのけ反るように浮いてしまいました。今までに経験したことのない感覚でした。

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