清めの時間
ドロップアウター:作

■ 33

 親友の手によって、無理やり絶頂を迎えさせられた少女は……まだ下半身が少しうずくのか、時々ちらっと自分の股間を見て、うずきをこらえるように唇をきゅっと結んでいた。
 ハァ……ハァ……ハァ……んくっ……
 玲は、ずっと仰向けに寝たままで、肩を上下に揺らして息を弾ませている。未成熟な少女の下半身が、透明な愛液でぐっしょりと濡れていた。まだ両手をお腹の上に組んで、両膝を立てて足を開いているから、玲の恥ずかしい部分は全部丸見えになっている。
 少女は、もちろん望んでそうしているわけではない。こちらの指示を忠実に守ろうとしているのだ。ただ、友達とのつながりを断ち切られたくない一心で……それが少女にとってどんなに苦痛で、恥ずかしいことであっても。
「玲ちゃん、玲ちゃん……しっかりして」
 村野恵美が、玲の傍らに屈み込んで、声をかけて励ましている。恵美は玲の親友だ。今日は、初めて「清めの時間」に参加する玲のことをずっと気にかけている様子だった。
「村野さん」
 私は、恵美の裸の背中に呼びかけた。
「もういいわ。あなたもみんなのところに戻りなさい」
「えっ、でも……」
 恵美は、悲しそうな目で私を見上げて、親友の肩をさするようにした。玲が今ぐったりしているのは、さっき自分が股間を弄って絶頂を迎えさせたせいだから、罪悪感もあって余計に心配になってしまうのだろう。もっとも、恵美に玲の女性器を刺激させて尿を搾り取るように指示したのは、私なのだが。
「いいから。あなたの役目はもうこれで十分よ。あとは私達がやるわ」
 私がそう告げても、恵美はまだ玲の傍にいたがった。
「そんな、あたしが玲ちゃんのこと……」
「村野さん、あのね……」
 私は、恵美の体を目ですうっとなでるように見下ろした。まだ初潮を迎えていない恵美の体は、胸の膨らみがまだ小さく、股間の恥毛は全く生えていなかった。
「北本さんのことを心配するのはいいけど……あなたはもう少し、自分の体のことを考えなさい」
「えっ、あっ……はい」
 私が冷たく言うと、恵美は慌てて両手で胸と股間を押さえた。そうして、自分も全裸にされているということをやっと思い出したかのように、頬を赤く染めてうつむきながら元いた場所に戻っていった。「清めの時間」は、自分の発育の遅さにコンプレックスを持っている恵美にとっても、十分恥ずかしい状況のはずなのだ。
 恵美の裸の背中を見て、私は心の中でほくそ笑んだ。

 村野さん、ありがとう……私に「協力」してくれて。あなたが、私の指示を「苦しんでいる親友を助けるため」だなんてすっかり信じ込んで、実行してくれたおかげで、北本さんが親友であるあなたの手で辱められる姿をじっくり見ることができたわ。なかなかすてきな光景だったわよ。感謝するわ……ふふっ、ふふふ……

 恵美を座らせた後、私はM字開脚のような格好になっている玲の股間に目をやった。玲の股間にも恥毛はなく、ワレメのたて筋がきれいに見える。もっとも、恵美と違ってまだ生えないのではなく、自分で剃っているからないのだが。
 私は、玲の頭の後ろに回り込んで、上気して赤くなっている頬をそっとなでた。
「呼吸は少し落ちついたみたいね。でも、さすがにだいぶ疲れちゃったかな。大丈夫?」
「は、はい……大丈夫です」
 玲は、少しかすれた声で答えた。私を見る目に、非難の色は少しも浮かんでいなかった。それどころか、心配をかけないように、口元で微笑もうとさえしていた。
 私は、玲の頬から手を離して、優しげに言った。
「すっかり濡れちゃったわね」
「えっあっ……あの」
 動揺したのか、玲は変な声を出した。賢い少女だから、もしかしたら、自分がこれから何をされるのかを分かっているのかもしれない。
「落ちついて。さっきも言ったでしょう? 膣の中からぬるっとした液がにじみ出てくるのは、健康な女性の証だって」
「あっ、はい……」
「でも……濡れちゃっているから、きれいにしようね」
 そう言うと、玲はますます不安げな表情を浮かべた。
「き、きれいにって……あっ」
 ふいに、鈴木がティッシュペーパーを持って、玲の膝の前にしゃがみ込んだ。そして、右手で少女の股間の皮膚に、ティッシュペーパーを強く押し当てた。
「んぁっ……」
 玲が驚いて、うめくような声を漏らした。
 鈴木は、私が何も指示をしていないというのに、すでにティッシュペーパーと脱脂綿を準備していた。そして、ほとんど自主的に玲の股間を拭き始めた。この男は、今やA組の担任教師という立場を忘れ、すっかり少女達の体を弄くり回すことを愉しみ始めている。

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