狂牙
MIN:作

■ 第1章 籠絡13

 私はその間ずっと扉の前で、全裸のまま同じ姿勢で、平伏しました。
 沈黙の時間が、私の身体にのし掛かって来ます。
 私の身体から、冷たい汗が噴き出し始めると
「おいで」
 お姉様が静かに、呟かれました。
 私は平伏した姿勢のまま、お姉様の前まで全力で移動しました。
 謝罪の気持ちも強かったのですが、怖くて顔を上げられ無かったのが本音です。

 お姉様の足下に平伏すると、お姉様は私の頭の上に足を乗せ
「これは、どう言うつもり?」
 静かな声で問い掛けました。
 私はその言葉を聞き、まだかなり怒っている事を知り、頭の中が真っ白に成りました。
「私は、お姉様が仰った[マゾ]と言う生き物です。私は変態でいやらしい、人の形をした道具です。尊敬するお方に支配され、服従するしか生きて行けない、哀れな生き物です。どうかお姉様、この哀れな生き物に、支配をお恵み下さい。服従の許可をお与え下さい」
 私は泣きながらお姉様に、心の声を吐き出していた。
 お姉様は、私の言葉を黙って聞きいていた。

 暫くの沈黙の後
「私のこの家での立場を言いなさい」
 静かに問い掛ける。
「は、はい。家政婦さんです…」
 私は即座に答えました。
 お姉様は、私の頭に乗せた足に2〜3度体重を掛けると
「お前の立場は?」
 静かに問い掛けました。
 私はこの問い掛けで、お姉様の怒っている、もう一つの理由を理解しました。

 私は、お姉様の社会的立場を脅かしたのです。
 もし、私が土下座している所をパパにでも見つかったら、お姉様は少なくとも、問い詰められる。
 最悪、辞めさせられる事も有るのです。
 私はあの日、致命的失敗を二度も行って居たのです。
 私は、自分の愚かさ加減に涙が溢れました。
「お、お姉様…、申し訳有りません…。申し訳有りません…」
 私は何度も謝罪しました。
 許して欲しいと、心から願い出ます。

 すると、お姉様は静かな声で
「私の扱いは、辛いわよ」
 私に囁かれました。
 お姉様の囁きを聞いた瞬間、私の身体は小刻みに震えました。
 そして、涙は歓喜の涙に変わります。
「はい! どんな命令にも従います」
 私の口からは、無意識の内にお姉様の囁きに対する返事が零れました。

 お姉様は、私の頭の上から足をどけると
「お舐め」
 私に優しい声で命令し、足を差し出してくれました。
 私は嬉しくて、直ぐに這いつくばって、夢中でお姉様の足を舐めました。
 私がお姉様の両足を舐め終わると、お姉様はスッと立ち上がり
「鏡の前でオナニーしてなさい。でも、どんなに気持ち良くても、逝っちゃ駄目よ」
 私に命令して、部屋を出て行かれました。

 私は直ぐに命令に従い、鏡の前に座り込むと、足を大きく開いてオッパイを揉み、クリ○リスを転がしました。
 私はその快感に目を見張りました。
 気持ち良いのです。
 何度か試して見たオナニーなど、比べ物に成らないぐらい、気持ち良いのです。
 これが[命令に依るオナニー]の快感だと、初めて知りました。
 私は直ぐに、官能が高ぶり絶頂を迎えそうに成りましたが、お姉様の命令を守り、逝くのを我慢しました。
 ですが、オナニーの手は緩めません。
 お姉様には、その許可をいただいていないからです。
 私は意識を朦朧とさせながら、鏡の中の自分を見つめました。
 鏡の中の私は、ウットリと顔を蕩かせ、幸せそうにオナニーをしていました。

 30分程経つと、私の息は早く短い物に変わっていました。
 お尻の下は、雌汁でベトベトに成っています。
 扉が開く音がして、私がそちらを向くと、お姉様は鞄を持って、戻ってこられました。
「晶子、どう? どんな感じ?」
 お姉様は妖しく微笑み、問い掛けました。
「は…ひ〜…。きもち…いいれふ〜…。す…ごい…れふ〜…」
 私はやっとそれだけ、答える事が出来ました。

 お姉様は私の髪の毛を掴むと、顔を上向かせ私の唇にキスをしてくれました。
 初めて経験する、舌を絡める激しい物です。
 私は夢中でお姉様の舌に応え、自分の舌を絡めました。
 私のオ○ンコはキュウキュウと締まり、お腹の奥が熱く成って、ギュッと縮む感じがしました。
 お姉様は私の舌を歯で噛み、強く引っ張ると
「逝きなさい」
 私に許可をくれました。
「あひぃ〜〜〜〜!」
 私は許可と同時に喉の奥から声を上げ、絶頂を迎えました。
 私の身体はビクビクと痙攣して、またお漏らししてしまいました。

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