狂牙
MIN:作

■ 第1章 籠絡34

 そうして、又僕がバイブを投げて、ユリは取りに行く。
 今度は時間も姿勢も良かったから、僕はユリに褒美を上げる。
 バイブの底に付いている吸盤を足の指で挟んで固定して、ユリの股間に差し出してやる。
 ユリは[待て]の姿勢から[ちんちん]のポーズに変わり、オ○ンコの入り口にバイブを当てる。
 ユリはニコニコと笑い、舌を垂らして僕の[良し]の声を待つ。

 ユリは僕が許可を出すと、足を小刻みに屈伸させ、ニチャニチャといやらしい音を立て、バイブをオ○ンコから出し入れし
「きゃうん、くうん、くふ〜〜〜ん、きゃん、きゃん、きゃひ〜〜〜ん」
 嬉しそうな声を上げて、僕にオナニーを見せる。
 僕が[止め]の合図を出すと、ユリはピタリと腰を止め、オ○ンコからバイブを引き抜き、舌で綺麗に愛液を舐め上げ、口で咥えて僕にバイブを差し出す。
 これを何度も繰り返す。

 ユリの呼吸が荒くなり、屈伸の速度が遅くなると、僕はユリに最後のご褒美を上げる。
 ベッドの横の床に、吸盤でバイブを固定してやると、ユリはそのバイブをオ○ンコに収めて僕のチ○ポを咥え込み、フェラチオしながらオナニーを始める。
 ユリは僕が射精するまで、何分でもフェラチオを続け、腰を激しく振ってオナニーを続けた。
 その姿は、完全なマゾ奴隷だった。
 貪欲な変態雌犬だった。
 そして、僕の精液を喉奥に受け止めながら、ユリは絶頂を迎えると、僕の精液を口に溜めたまま、大きく口を開け僕が出す[飲み下す許可]を待つ。
 僕は、その時の由梨さんの顔が、大好きだった。
 あの物静かで、清楚な由梨さんと同じ人物とは思えない程、淫卑で妖しい蕩けた表情。

 僕はその顔を見る度、由梨さんを犯したく成る。
 その日も結局、僕は欲望に負けて、由梨さんをベッドに引き上げ、僕を跨がせると、由梨さんのオ○ンコを貫いた。
 由梨さんは、僕の精液と自分の唾液を口の中で混ぜ合わせ、僕の胸の上に垂らし、それをペチャペチャと音を立てながら一生懸命舐め、僕の腰の上で自分の下半身を激しく上下させる。
 ヌプヌプ、ネチャネチャといやらしい音を上げ、白っぽく粘つく愛液が泡立ち、僕のチ○ポに絡みついている。
 由梨さんのオ○ンコは、僕のチ○ポを出し入れしながら、複雑に絡みつき締め上げた。
 僕はその音、その感触、その光景、それら全てで官能を掻き立てられ、由梨さんとのSEXに没頭して行く。

 だけど最近は、何度も何度も精液を放ち、絶頂を極めウットリとしてフッと我に返ると、僕の首にはいつの間にか赤い首輪が巻き付き、鎖のリードが付けられ由梨さんのオ○ンコを舐めていた。
 由梨さんのオ○ンコからは、僕の精液と由梨さんの愛液が混ざり合った物が、ドクドクと流れ出ていて、僕はそれを一生懸命舐め上げる。
 僕の下半身から、ズンズンと響く快感が伝わってるのは、アナルにバイブが刺さっているからで、チ○ポがジンジンと震えるのは、尿道にゴムの玩具が入っているからだろう。
 僕はこの玩具達を付けて、由梨さんのオ○ンコに、チ○ポを食べられるのが大好きだった。
 逝きたくても逝けずに、由梨さんにチ○ポを締め上げられ、ゴムの玩具を外して貰ってお尻の穴をほじられながら、溜まりきった物を由梨さんに飲んで貰う。
 これが最高に気持ち良くて、最高に大好きに成っている。

 こんな事では、駄目だと解っていても、由梨さんの与えてくれる快楽に、僕は全く抗えない。
 僕はサディストに成って、由梨さんを支配しなきゃいけないのに、完全に由梨さんに支配されてしまっている。
 僕はその度に、激しく落ち込み、情け無く成っていた。
 そんな僕に由梨さんは土下座して
「私が悪いんです、どうかお許し下さい…」
 悲しそうに、謝罪する。
 由梨さんが悪くないのは、僕は解ってる。
 多分、快感に溺れて、由梨さんに命じたのは僕の筈だからだ。
 それは、記憶の片隅に、うっすらといつも残っている。
 そして、僕は由梨さんの悲しい顔を見る度[由梨さんが僕から離れていくのでは]と恐怖感に駆られてしまう。

[立派なサディストに、成らなくちゃいけない]と思う反面[僕は、マゾかも知れない]と思う心が強く成る。
 このままでは、確実に由梨さんに愛想を尽かされてしまうと感じた僕は、由梨さんに有る相談をした。
「僕は、由梨さんの与えてくれる快感に、いつもご主人様に徹せ無い。どこかで、僕に見合った初心者のマゾ奴隷で、練習出来ないかな…」
 僕の相談は、由梨さんに対して失礼なのは解っていた。
 だけど、どうやっても僕のサド性じゃ、由梨さんのマゾ性を鎮められ無いのも事実だった。

 僕にとって苦渋の選択だったが、由梨さんは顔を輝かせて
「そう言う事なら、私の知り合いの女の子が居ますわ。その子はまだ処女で、今から奴隷の躾や技術を学ぶ所ですので、私がお話しを付けますから、啓一様が躾けて下さいな」
 僕の申し出を、快く受け入れて呉れた。
 そして僕は[その女]と初めて出会った。
 それは、僕が由梨さんに出会って、2ヶ月を10日程過ぎた頃だった。

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