狂牙
MIN:作

■ 第1章 籠絡46

 ジムのチ○ポに奉仕していた唇が、ワナワナと震えながら開くと
「い、いや〜〜〜!」
 毬恵は、ジムのチ○ポを吐き出して、顔面を蒼白にし、大きな声で叫んだ。
 毬恵の瞳の奥に、強い自意識の色が浮かび上がってくる。
「誰が、[止めて良い]と言ったの?」
 私はその瞬間に、冷たく問い掛けた。
 毬恵は、冷たい問い掛けの声を聞いて、ビクリと震え私に視線を向ける。
 毬恵の瞳の奥に浮かび上がった、自意識の色が滲むように消え始め、跡形もなく霧散して直ぐに虚ろな奴隷の目に戻った。
 私の言葉を受け、毬恵は数瞬躊躇ったものの、ジムに対する奉仕を再開し始めた。
 固く閉じた毬恵の両目から、涙が滝のように流れ出し、嗚咽しながら舌を使い、唇でしごく。
 その姿を呆然と見詰める2人。

 この光景を見て、私の唇はキューッと三日月のように吊り上がった。
 ずっと与え続けた薬で、こいつ等はもう自意識を維持出来なくなったわ。
 そう、完成。
 これで、この家族はもう這い上がれ無い。
 家族が顔を合わせる、この機会が一番厄介だったの。
 こいつ達はこれで最後の抵抗の機会を、完全に無くしたわ。
 ここ迄堕ちてれば、後は行き着く所までまっしぐらよ。

 私は腕組みをして、視線を2人に向ける。
 その私の視線にいち早く気付いた晶子が、啓一の脇腹を肘で小突く。
 グホッと咽せながら、啓一が私に視線を向けると、テラスに置いて有る黒い鞄を指さし顎をしゃくって合図した。
 2人は弾かれたように、行動を始める。
 晶子は直ぐに制服を脱ぎ始めると、啓一はテラスに走りながら、洋服を脱ぎ捨てて行く。
 啓一が、テラスから鞄を手に晶子の横に跪いた時には、2人とも全裸に成ってたわ。

 私はコクリと頷いて、晶子に指示すると、晶子は啓一の手が差し出す鞄に手を入れ、ウィッグを外す為のスプレーを掴み、啓一の頭に吹き掛ける。
 啓一の頭からウィッグを外して、直ぐに自分の頭にも吹き掛け、ウィッグを取り去った。
 晶子は鞄の中から、啓一用のアクセサリーを取り出し、それを取り付ける。
 啓一は、手綱が付いたバイトギャグを嵌め、アナルに馬の尻尾が付いたバイブを差し込まれた。
 四つん這いに成った、啓一の横に持ち主の晶子が立つ。
 完全に性処理人形とそのバイブの姿に戻った2人は、恭しく私に頭を下げ、用意が調った事を知らせる。

 私はまだ固く目を閉じ涙を流して、奉仕を続ける毬恵に視線を向けた。
 ジムは周りの雰囲気に驚いたのか、怖ず怖ずと食事を止め、犬小屋に走って戻る。
 ジムが急に離れていった事で、毬恵は驚きながら目を開く。
 その目が、更に大きく見開かれ、2人の子供を愕然と見詰める。
「あ、あなた…達…」
 毬恵は自分以上に、奴隷らしい姿の子供達を見詰め、ボソリと呟いたわ。

 私はスッと腕組みしながら、毬恵の視界に入り
「ほら、お互いこの姿は初対面でしょ。挨拶しなさい」
 晶子に顎で指示を出す。
 晶子は直ぐに、一歩前に踏み出すと
「お姉様に躾けて頂いてる、性処理人形です」
 ペコリと毬恵に頭を下げた。
「あひほ、はまほ…、へいはい、ばいぶれふ…」
 生体バイブの啓一が、バイトギャグの奥から聞き取りにくい声を出す。

 私は2人の挨拶を聞き、ニッコリ微笑んで毬恵を指差すと
「これは、ジムの性処理機能付き餌皿よ。まあ、道具のランクで言えば、一番下ね」
 2人に紹介してあげた。
 私の言葉を聞いて、毬恵は
「ジ、ジム様の性処理機能付き餌皿です…」
 マングリ返しの姿勢のまま、2人に挨拶したわ。
 泣きながらね。

 奴隷としての初の対面に、その場の雰囲気が強張ってた。
 私は堪らなく可笑しく成って、晶子を見詰めると、毬恵を呼びつける。
「毬恵。何してるの?ジムの食事は終わったんでしょ…」
 私の言葉を聞いた毬恵は、直ぐに身体を起こして高足の四つん這いに成り、犬小屋の前に置いてある、スチール製の餌皿を咥えて、私の前に這い寄って来た。
 その行動は迅速だったけど、表情や態度の端々に躊躇いが見えたわ。
 私はその行動を見ても、敢えて怒らず、氷のような表情でジッと見詰めてた。
 毬恵は私の前に餌皿を置き、それを跨いでM字に足を拡げ、犬のチンチンのポーズを取る。

 私は晶子と啓一に顎で指し示し
「さあ、お前達の母親が、本当はどんな生き物か、良く見ていなさい」
 毬恵がもっと、躊躇うように声を掛けた。
 毬恵の俯いた顔は、私の言葉で更に歪み、涙を流しながら肩がプルプルと震えている。
 私の指示で、2人の子供達が、自分に視線を向けた事を感じたからだった。
 俯く毬恵に、私は静かに
「毬恵…」
 名前を呼んだ。
 毬恵の肩がビクリと震え、頭が跳ね上がって私の顔を正面から見詰める。
 そう、私は俯く事も目を逸らせる事も許していない。
 そんな自由は、一切剥奪して教育してるの。

 毬恵は私の顔を見詰め、ボロボロと涙を流しながら
「ジム様の残り物を出しても、宜しいでしょうか…」
 私に許可を求めてくる。
 私が頷いて許可を出すと、毬恵はアナルの力を抜いて、腸に圧力を掛けた。
 ブリブリと音を立てて、スチール製の餌皿にジムの餌が、とぐろを巻き毬恵のウンコも山盛りになる。
 私は毬恵の夕食には、特に香辛料やニンニクを利かせた物を用意して、ウンコが臭うように気を遣ってるの。
 スチール製の餌皿に乗った物は、かなりの悪臭を漂わせていたわ。
 2人の子供は、それを見詰め眉を顰める。

 だけど、毬恵に対する躾は、この程度じゃ終わらない。
 腸内の点検を終えた毬恵は、いつもの行動を取り始める。
 その毬恵の行動を見た、2人の子供は余りの事に、息を呑み言葉を詰まらせる。
「ジム様の余り物を処分致します…」
 餌皿の前で、私に平伏し額を地面に擦り付けて、毬恵が宣言すると、自分がひり出した餌皿の物に顔を近づけて、いつものように舌と唇で食べ始めたの。
 晶子は両手で口を押さえてブルブル震え、啓一は顔面を真っ青にして、バイトギャグの奥でしきりに嘔吐を堪えていたわ。

 毬恵は20分程掛けて全てを平らげ、スチール製の餌皿も綺麗に舐め上げた。
 毬恵は打ち拉がれ、諦めきった顔を上げ
「ジム様の残飯の処理を終えました…」
 私に報告して、口を大きく開けて舌を出し、口の中に汚物が残っていない事を示す。
 私はゆっくり晶子と啓一に顔を向けて
「どう、お前達?。これが、お前達の母親だったモノよ」
 今の毬恵の役割を教えて上げた。
 私の言葉に、毬恵は固く閉じた目から再び涙を流し、啓一は蒼白な顔で項垂れ、晶子は氷のような無表情で母だった[モノ]を見詰めてた。
 それぞれが、それぞれの立場で初めて顔を合わせたの。
 これからは、家族仲良く揃って堕として上げるわね。

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