狂牙
MIN:作

■ 第2章 ゲーム12

 俺はプロフィールを見ながら、川原の表情の変化を見詰め
「優葉…、この男を上手にコントロール出来たら、褒美をやるぞ…」
 静かに優葉に告げた。
 優葉は俺の言葉を聞いて、ピョンと跳ね起き
「はぁ〜い! ご主人様。私絶対上手に操ってみせま〜す」
 元気に言いながら、リビングを飛び出して行った。

 乙葉は俺の言葉を聞き、沈んだ顔でキーボードを操作している。
 優葉が、ご褒美を貰えるチャンスを与えられたからだ。
 何も見付ける事が出来ずに、ご褒美を貰える当てもない乙葉は、笑える程落胆していた。
 俺はそんな乙葉を見ながら、ソファーにもたれ掛かり
「乙…、なんて顔してる…。こっちに来い…」
 優しい笑顔を浮かべ、手招きしてやる。
 この顔は乙葉が大好きな表情で、俺がこの表情で話し掛けると、乙葉は少女のように変わる。

 乙葉は俺の予想通り、泣きそうな表情で吸い寄せられるように俺に寄り添い
「あっ…ご主人様…。私…私、そんな権利有りません…、ご主人様に…ご褒美貰えません…」
 情け無い声で、訴えた。
 この姉妹は、俺を取り合って啀み合いするくせに、抜け駆けは決してしない。
 お互いの決めたルールにのっとり、俺を奪い合っているのだ。
 フェアと言えばフェアだが、付き合わされる俺の身にも成れ。
「乙…、俺は知ってるぞ…。お前が素早く分析して、モニターに情報を表示した事…。アレはそれ程簡単な事じゃない…。いつも俺は、お前の分析に助けられてる…」
 っと、こんな風に理由を付けてやると
「あ、あぁ〜…。そ、そんな…、嬉しいですご主人様…私、お役に立ててるんですね…ご主人様〜…」
 乙葉は直ぐに、歓喜で身体を震わせながら、俺に抱きついてくる。

 こうなった乙葉は、もう止まらない。
 貪欲に快感を求め、厳格に服従し、奴隷としての責務を全うする。
「どっちで奉仕したい?」
 俺が乙葉の目を覗き込んで問い掛けると、サッと喜色が拡がり、その後はにかんで、妖しげな桃色に瞳を揺らめかせる。
「あ、あのぉ…、出来れば、オ○ンコを使わせて下さい〜…」
 興奮で掠れた声を熱い吐息と混ぜ合わせて、俺に懇願する。
 この表情は、堪らなく色っぽい。
 この表情の乙葉に勝る艶っぽさを、俺は今まで見た事が無い。

 俺は乙葉の頬を両手で挟んだまま、顔を近付け唇を重ね
「よし、用意しろ。アナルは自分で嬲れ…5回逝ったら、入れさせてやる…」
 乙葉の口の中に命令を与える。
「あ、あん…チュパ…、はい…ん、クチュ…直ぐに…ご用意…チャプ…致しますぅ〜…」
 乙葉は俺の舌に自分の舌を絡めながら返事を返し、足をM字に開いて、右手を背後に回すとアナルに指を差し込む。
 1本、2本と白くしなやかな指が、アナルに呑み込まれ、激しく腸壁を擦り、肛門を刺激する。
 大きく胸を俺に突き出し、首を伸ばして俺の舌を貪る乙葉。
 俺は乳首のリングピアスに指をかけ、捻ったり引っ張ったりして、弄ぶ。
 俺に嬲られて、甘い声を上げる乙葉は、時折背中を震わせて
「1回目…、あ、あくぅ…2回目来ました…あ、あん、あはぁ〜ん…3回目ですぅ〜…」
 俺に絶頂を迎えた回数を報告する。

 ボトボトと愛液を床に撒き散らし、全身をピンク色に染める乙葉は
「あ〜ん…早く、欲しいですぅ〜…ご主人様ぁ〜4回目…あくぅ〜…大きかったですぅ〜」
 切なそうな声を俺の口の中に送り込み、ガクガクと腰を震わせた。
 俺の目の前に有る、乙葉の濡れた瞳は、昂ぶる快感と俺を欲する気持ちで、狂おしく揺れている。
 俺は瞳にフッと笑みを浮かべてやると、乙葉は5度目の痙攣を起こした。
「あきゅ〜〜〜ん、あはぁ〜はぁ〜ん…ご、ごしゅじんさま…ご、5かい…め…ですぅ〜…。ごようい…で、できましたぁ〜…」
 乙葉は呂律の回らない、甘えた声で俺に報告すると、切なそうに俺の命令を待つ。

 俺は軽く唇を啄みがら
「よし、良いぞ…」
 乙葉の口の中に許可を送る。
 許可を受けた乙葉の行動は早かった。
 スルリと身体を滑らせ、俺の下半身に沈み込むと、ベルトとズボンのボタンを舌と唇で外し、ジッパーを咥えると一気に下げた。
 俺が腰を少し浮かせてやると、一息にパンツとズボンをずらして、俺のチ○ポを露出させる。
 俺が浮かせた腰をソファーに戻すと同時に、乙葉は俺の腰を跨ぎ、自分の腰を密着させた。
 俺のチ○ポは反り返って下腹を叩いているが、そんな物乙葉には関係ない。
 乙葉のオ○ンコが俺のチ○ポに触れ、裏筋が湿った肉の感触を感じると、あっと言う間にそれは亀頭を探し当て、チュポンと音を立てて呑み込んで行く。
「あくぅ〜〜〜ん、んく、んんん〜〜っ、んふ〜〜〜っ…」
 乙葉の全身がブルブルと小刻みに揺れ、鼻から喜悦を漏らし、蕩ける様な満面の笑顔を浮かべる。

 俺は仰け反った乙葉の首筋に、軽く歯を当てながら
「欲しかったのか?」
 静かに問い掛けると
「は…、は…い…」
 乙葉は、ビクビクと震えながら、掠れた声で上の口でかろうじて答えたが、下の口はグイグイ締め付け、どれだけ待ち遠しかったか、思いを伝えた。
 俺は乙葉を更に昂ぶらせる為、グッと腕に力を込めて、乙葉の裸身を抱きしめる。
 その締め付けは、乙葉が動くタイミングに合わせ、強く弱く加減を加える。

 乙葉の身体が俺の腕の中で、白蛇の様にくねり、汗を飛び散らせた。
 乙葉は窒息するように口をパクパクと開け閉めして、最早意味を成さない声を漏らしている。
 俺は抱きしめる腕を解き、乙葉の裸身に指を這わせた。
 乙葉の身体はピンク色に染まり、その身体に白い筋や斑点が浮き上がる。
 俺が付けた古傷だった。
 乙葉は2年前過去に付けられた傷を全て消し去り、真っ新な身体になったが、この2年で俺が付けてしまった傷は、消す事を頑なに嫌がった。
「これは、私の宝物です。私がご主人様に所有されている証です…」
 そう言って、俺に涙を流し懇願した。

 だが、俺は乙葉の身体に傷を残すのが嫌だった。
 白磁のような滑らかな肌に、傷が走るのを嫌ったのだ。
 そこに晃がしゃしゃり出てきて、折衷案で[真皮の傷はそのままに、表皮の傷だけ消す]と言う事を乙葉は有る条件で、渋々承諾した。
 その条件が恥丘に彫られた[良]の入れ墨だ。
 実際は、この件も俺はまんまと晃に踊らされたんだが、泣いて喜ぶ乙葉と優葉の顔を見て、俺は矛を収めた。
 そして、この件を期に乙葉と優葉は依り一層従順に、より強い信頼で俺に服従する。
 その時の、晃のしたり顔が今でも目に浮かぶ。
 その後起きた一悶着で、結局和美と千恵は尻タブに、千春と夏恵と秋美は右内股に同じ入れ墨を入れる事を承諾させられた。
 それ以来[良]の入れ墨は、俺の奴隷の憧れになってしまった。

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