狂牙
MIN:作

■ 第2章 ゲーム13

 俺は乙葉の白く浮き上がった古傷に指を這わせ、爪でなぞる。
 途端に乙葉の声が[あひぃ〜〜〜っ]とキーが跳ね上がり、掌で撫でれば[くふぅ〜〜ん]と吐息混じりに低くなる。
「弾いてやる…乙…歌え…」
 俺が耳元に囁くと、乙葉は固く目を閉じ、歓喜の歌を唱う。
 高く、低く、甘く、切なく、乙葉の声がリビングを満たす。
 俺は乙葉の身体を撫で、弾き、爪を立てながら、乙葉の歌を操った。
 力が入っていた乙葉の表情から、ドンドン力が抜け恍惚とした物に変わり始めると、俺は乙葉のM字に開いた足を抱え込み、抱き上げる。
 乙葉は大きく弓形に背を反らせ、手首まで右手をアナルに収めていた。
 腸壁越しに俺のチ○ポを指先で撫で回し、刺激を強めようとしている。

 俺はそんな乙葉を一気に高みに押し上げる。
 抱え込んだ乙葉を俺は上下に動かして、乙葉のリズムから俺のリズムに変えた。
 荒々しく力強い俺の動きに、乙葉の官能は極限まで高められる。
「あきゅん、あきゅん、あか、あか、くっ、くっくぅ〜…」
 乙葉の喉から漏れる声が、短く切羽詰まった物に成ると
「逝くぞ…、受け止めろ」
 俺は乙葉の耳元に囁き、深々と貫く。
 俺が深々と貫いたチ○ポは、乙葉の子宮口を潜り抜け、子宮底部に押しつけられる。
 その瞬間ギュッと子宮口が俺のカリ首を締め付け、竿を膣壁が包み込み圧迫した。
 ビクビクと痙攣するように、膣壁が俺のチ○ポを締め付け、子宮口が俺のカリ首を絞り上げる。
 ビュルルと勢い良く、俺の精液が乙葉の子宮底部に打ち付けられると、ブルブルと子宮全体が震えるのが、亀頭を伝わって感じられた。
「あひぃ〜〜〜いきますぅ〜〜〜〜」
 乙葉はそこだけはハッキリ聞こえる声で宣言し、後は意味不明の声を上げ、全身を震わせている。

 俺のチ○ポと、乙葉の膣口から子宮底部の長さは、ほぼ同じで、若干俺のチ○ポが長い。
 だが、その差は深く突き刺すとグッと押し返す程度で、通常は軽く触れるぐらいの差でしかない。
 しかし、この距離が絶妙なのか、俺の射精時には乙葉の子宮底部が震えているのが良く判る。
 優葉の場合は乙葉より2pぐらい短いのであろう、俺が同じように貫くと、強い反発があった。
 身体の相性で行くと、多分乙葉が俺に一番有っている。
 だが、そんな事を口に出そう物なら…、考えただけで恐ろしい。
 40人からの嫉妬の目が乙葉を襲う。

 乙葉は俺の腕の中で、タップリ十数秒痙攣すると
「くふぅ〜ん…、ごしゅじんさま…ありがとう…ございました〜…」
 蕩け切った目線を俺に向け一礼し、スルリと俺の身体から離れ、床に跪く。
 乙葉は硬度を保った俺のチ○ポをウットリと見詰め、ルージュを塗ったような赤い唇を開き、一気に奥まで呑み込んだ。
 乙葉はネットリと舌を絡め、竿全体に唾液を絡め、唇で水気を切って行く。
 乙葉の白く粘つく愛液で濡れ光る俺のチ○ポが、乙葉の唾液に塗り変えられる。
 亀頭の部分まで上がった乙葉は、鈴口を舌で舐めながら、頬をすぼめて残滓を啜った。

 チュポンと音を立てて、俺のチ○ポから唇を放した乙葉に
「乙、喉が渇いた…」
 静かに指示を出すと
「畏まりました、ただいまご用意致します」
 床に頭を付け、スッと立ち上がりサイドテーブルに置いた、アイスペールと水差しに手を伸ばす。
 乙葉は氷をグラスに入れ、水を注ぐと俺の足下に跪いて、両手でグラスを差し出す。
 俺は左手で乙葉の右手をグラスごと握ると、右手を乙葉の脇の下に差し込み、ソファーに身を預ける。
「きゃっ」
 俺の思わぬ動きに、乙葉が小さな悲鳴を上げ、俺の胸に飛び込んでくる。
 俺は直ぐに右手で乙葉の太股の辺りを抱え込み、ソファーの上で横抱きにした。

 乙葉は俺の動きに驚き、目を大きく開けて驚いている。
「俺はこのグラスが良い…」
 そう言って、軽く乙葉の唇に、俺の唇を当ててやる。
 乙葉は更に目を見開き、直ぐに満面の笑顔を浮かべ
「はい、ご主人様。どうぞお使い下さい」
 グラスを口に運んで、冷たい水で口の中を満たす。
 俺は乙葉を抱きしめながら、唇を重ね乙葉の口の中の冷水を飲み干した。
 俺が唇を放すと、乙葉は夢見心地のような顔で俺を見詰め
「あ、あぁ〜…、あ、ありがとうございました…」
 俺に感謝を示した。

 俺はウットリとする乙葉に悪戯心を擽られ
「乙、もう一杯だ…」
 乙葉に指示を出す。
 乙葉が直ぐに立ち上がろうとするのを、俺は抱き留めて制止し
「このまま手を伸ばせ…」
 静かに命じる。
 乙葉は困ったような、嬉しいような表情を浮かべながら、俺の膝に寝そべったまま、サイドテーブルに手を伸ばす。
 乙葉がグラスに氷水を作ると、俺は乙葉を押さえつけながら、右手からグラスを奪い
「お前も疲れただろ?」
 優しい表情を浮かべ、膝の上で仰向けになる乙葉に、口移しで氷水を与えた。

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