狂牙
MIN:作

■ 第2章 ゲーム23

 毬恵に覆い被さり、体重を掛けた啓一の身体には、毬恵に刺した無数の針が突き刺さり、深く食い込む。
 啓一は針の痛みを無視して、腰を使い始めたわ。
 ズチャズチャとリズミカルに身体を振って、腰を引き、突き出す。
 その度に2人の身体の間で繋がった針が、激しく動いて貫通した傷口を拡げ、こね回して激痛を産む。
 腰を打ち付ける度に、毬恵の下腹部に刺された針が、啓一の鼠径部に無数の赤い斑点を刻んでる。
 毬恵の口から喜悦の声が漏れ、啓一の口から苦鳴が滲み出す。
 啓一の動きが、痛みで緩慢になり出すと、用意を終えた晶子がその輪に加わったわ。

 ペニスバンドを嵌めた晶子が、啓一のお尻からディルドーを抜き取ると、一気に貫いた。
「ふほぉ〜〜〜っ…」
 啓一がその感触に、目を剥いて快感の声を漏らす。
「ほらほらお兄ちゃん、何してんの? しっかり、ママを喜ばして上げなさい」
 啓一に命じながら、手綱を引き腰を激しく振って、アナルを犯した。
「あきゅ〜〜ん…はん、はぁ〜〜〜ん…ふごいの〜〜〜っ…くずの…せいえきしょりあな…こわれる〜〜〜っ…。きもちひい…きもちひいれふ…晶子さま〜〜〜っ…啓一さま〜〜〜っ…」
 毬恵は身体中に走る痛みと、膣内を掻き回される快感で、夢の中を彷徨ってる見たい。

 啓一は自分に犯されてよがり狂う母親と、自分を喜々として犯す妹の間に揺れ、ビリビリと走り抜ける痛みと脳髄を蕩かせる快感に、毬恵と同じ境地に達したわ。
「ふぉ〜〜〜…ふぉ〜〜〜」
 バイトギャグを噛む力が抜け、口の端からだらしない声を上げて、蕩けた顔で激しく身体を揺さぶる。
 啓一の動きが加速すると、組み敷かれた毬恵も加速する。
 晶子は手綱を引き、鞭を振り下ろして2体の玩具をコントロールし始めた。
(う〜ん…、倒錯の世界ね…)
 私は冷え切った紅茶を満足顔で煽り、玩具の仕上がりを楽しんだ。

 リビングの床に磔られた毬恵の下には、大きな血溜まりが出来ている。
 毬恵が流す血と、上に被さった啓一の流す血が、1つに合わさって作った物。
 毬恵と啓一は晶子にコントロールされ、いまだに喘ぎまくってるけど、顔面は蒼白で今にも死にそう。
「晶子、もう良いわ。薬を用意して」
 私は晶子を止めて、啓一を毬恵から引き離させた。
 晶子は汗だくの身体を翻して、私の部屋に向かい薬を取りに行った。
 啓一はノソノソと起きあがり、毬恵から離れると、毬恵は恍惚の表情でトリップしてる。

 実際の所、毬恵より立ち上がった啓一の方が重傷なのよね。
 毬恵は内臓に刺さらないように、注意して針を打たれたけど、啓一は一切そんな事気にせず、身体に針が突き刺さった。
 だから床に流れ出た血の、2/3以上は啓一の血なの。
 啓一は失血状態でフラフラと揺れ、まともに立つ事も出来無い。
 中でも酷いのは、激しく打ち付けた鼠径部と、毬恵のウニさながらだった乳房が当たってた胸部ね。
 肺に穴は開いてないみたいだけど、大きめの血管が破れてる見たい
 啓一の呼吸に合わせるように、ドクドクと血が流れ出てるわ。
 ボンヤリとした視線は、血の巡りが悪くなってる証拠だけど、これだけ血を流しながら、まだ啓一は勃起を維持してる。

 晶子が戻ってくると、啓一に増血剤を与え、身体の傷を細胞活性剤で修復した。
 啓一は細胞活性剤の痛みを受けながら勃起を強めて、2度射精したわ。
 完全に啓一もスイッチが入ったみたい。
 毬恵も磔を解き、乳首以外の針を全て抜き取って、細胞活性剤を塗ったら、逝きっぱなしで痙攣してた。
 啓一の身体に反応滓が浮き出て、意識がハッキリしたのを見て
「啓一、これからは、お前が屑の手入れをしなさい。毎日ジムに餌をやるのも忘れないように、ちゃんと管理するのよ」
 啓一に毬恵の管理を任せた。
 私の言葉を聞いて、啓一は平伏して頭を床に擦り付ける。
 まだ、細胞活性剤が効いている毬恵は、床の上で悶え狂ってるわ。
 幸せそうな顔をしてね。

 晶子にバイトギャグを外して貰った啓一は、毬恵と一緒にシャワーを浴びさせた。
 啓一は私に平伏して晶子に断ると、毬恵の髪の毛を掴んで、浴室に向かったわ。
 これで、啓一は毬恵に対して、サディストで居られる。
 毬恵は100%、啓一は80%、明子は60%のマゾ性を構築したの。
 まぁ、私相手だけどね。
 私も今はドSに成ってるけど、ご主人様クラスの前だと、従順なドMに成るのよ。
 人ってそんな物よ。
 相手が変われば立場が変わるし、それに対しての反応も変わるの。
 100%変わらない人間なんて、ごくごく一部の選ばれた人間だけよ。
 私のご主人様見たいなね。

 1人残った晶子は、神妙な顔で正座してる。
 晶子にも、今の自分の状況が判ったみたい。
 そう、毬恵にも言った言葉、[痛みの快感]と[服従の快感]の質の違い。
 自分だけが持っていない快感。
 晶子はそれに気が付いて、落ち込んでるの。

 私は素知らぬ顔で
「晶子、どうしたの? そんな顔して…」
 晶子に問い掛けて上げた。
 晶子は目に涙を溜めながら、私を見詰め
「お、お姉様! 私にも…私にも、教えて下さい! 私の快感は、お姉様に[服従する快感]何です! お兄ちゃんや…、ママみたいに…[痛みの快感]を与えて下さい!」
 必死な声で、私に懇願してきた。

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