狂牙
MIN:作

■ 第3章 転換の兆し9

◆◆◆◆◆

 啓一が戻って来て約束の5日が経つと、晶子の処置が終わり発送したと由梨に連絡が入る。
 由梨は[発送]の言葉に首を傾げたが、その意味を2時間後に理解した。
 葛西家のインターフォンが来客を知らせ、由梨はモニターを覗き込む。
「こんにちは、宅急便です。ご依頼の荷物をお持ちしました」
 モニターでは、宅配業者がにこやかに笑いかけ、お決まりの文句を告げる。
 由梨は直ぐに、玄関先に荷物を取りに行くと
「あっ、結構重いので中にお運びしますね」
 宅配業者が手押し車に、大き目の段ボール箱を載せ、由梨に告げた。
 段ボール箱には[こわれ物][取り扱い注意][上積厳禁]のシールがベタベタと張られている。
 由梨が送り主を確認すると、内心ニヤリと笑みを溢した。
 送り主は、劉の使う偽名が書かれていたのだ。

 荷物を受け取った由梨は、啓一に段ボール箱をリビングに運ばせる。
 80×60×50cm程の大きさのダンボール箱を、啓一は由梨が座るソファーの前に置き、ガムテープを剥がす。
 由梨は微笑を浮かべながら、蓋を開けさせると、中には晶子が居た。
 晶子は、長座前屈の姿勢でスッポリとダンボールに収まり、荷物として帰宅した。
「お帰り。顔を上げなさい」
 由梨が晶子に声を掛けると、晶子は上体を起こし段ボール箱から出て、由梨の前に正座し
「処置を済ませ、只今戻りました。これは、機能説明書と改造証明書で御座います」
 額を床に押し付け、1冊のファイルを由梨に差し出す。
 由梨はそのファイルをパラパラと捲り、目を通した。
 そのファイルには、劉が施した処置と証明が、複製不可能な特殊な紙に書かれ、収められている。
 劉のようなビックネームの技師には、それなりの付加価値が有る為、説明書を兼ねた[認定書]だった。

 由梨は軽く確認したファイルを閉じると、晶子に向き直り
「先ずは、下半身から見せなさい」
 静かな声で命令する。
 命令を受けた晶子の重心がスッと前に移動し、腰が少し浮き、由梨は怪訝な表情を浮かべる。
 下半身を晒すなら、本来お尻を床に着くため、動きが逆に成る筈だからだ。
 だが、由梨の表情は、直ぐに皮肉気な笑みに変わった。
 晶子は正座した状態から、両手を床に着いて足を持ち上げ逆立ちをすると、ピンと伸びた足を開きスッと由梨の方向に倒す。
 足はV字に開いて真っ直ぐ伸びたまま、晶子の背中が綺麗な弧を描き、その直径が小さき成って行く。
 スラリと伸びた足が、由梨の身体の横を通り、股間が由梨の正面に下りてくる。
「どうぞ、お姉さま。ご覧下さい」
 足先を伸ばしたまま膝を曲げ、両脛の間に有る晶子の愛らしい顔が由梨を見上げて告げる。

 晶子の頭の直ぐ上に丸い美尻が有り、股間の穴が全て由梨の目の前に晒されていた。。
 その柔軟性は、啓一と同じように驚くべき物だが、華奢な晶子の細腕でその体重を支えて微動だにしない事も、驚嘆に値する。
「オーダー通りの筋改造のようね。私の命令を判断できるんだから、気も触れなかったようね…。どう、痛かった?」
 由梨が酷薄な笑みを浮かべながら、晶子に問い掛けると
「はい、凄く痛かったですが、意識もハッキリしています。その時の処置で柔軟性の強化と2倍の筋密度にして頂きました」
 晶子は少し舌ったらずな声で、由梨に答えた。
 晶子は全身の皮膚と脂肪層を剥がされ、加工される処置を麻酔無しで受けたのだ。
 その痛みは、想像を絶する痛みの筈だが、晶子はその処置で痛みを克服し、快感に変えられる身体に変わった。
 晶子の答えを聞きながら、由梨は下半身の変化を見つめ、笑いをかみ殺している。
 晶子の股間には、以前には無かった物が、二つ有った。

 一つは晶子の尿道の少し上、本来ならクリ○リスがある場所に、それはそそり立っていた。
 直径5cm、長さ16cmの肉の柱。
 それは、まごう事なき男性器だった。
 だが、形は殆ど同じだが、その艶と色が全く違っている。
 由梨はソッと壊れ物に触れるように、晶子のチ○ポに触れ、優しい声で囁いた。
「良かったわね。こんな、立派なクリ○リスを付けて貰って」
 由梨は囁きながら、握った晶子のクリ○リスに、親指の爪を立て真横にスライドさせる。
「きゅふん、くぅ〜〜〜ん!」
 晶子が強い快感の声を上げ、オ○ンコから大量の愛液を噴出し、頭から浴びた。

 由梨はクリチ○ポから手を離すと、もう一つの変化に手を伸ばし
「見せてみなさい…」
 優しく指先で撫でながら命令する。
「はい、お姉さま…。ふぉうぉ〜〜〜っ…」
 返事を返した晶子は、熱い吐息を吐きながら、アナルに埋没している太さ5cm程の物をひり出す。
 それは、晶子の尾てい骨から生えた、人には無い器官。
 [尻尾]だった。

 晶子のアナルを押し広げ、収められていた尻尾が、ズルズルと出てくる。
 ヌポッっと音を立て、アナルから出て来た尻尾の先は、チ○ポと同じ形だが、また、素材が全く違っている。
 クリチ○ポはツルツルの粘膜だが、こちらは皮があまり襞状に成っていた。
 ウネウネと蠢く尻尾は長さ50p程で、先端の15pが内臓色の粘膜質でカリの部分は太さ8p程に成っている。
 由梨はその先端部分を握り、親指の腹で撫で回し
「どう? 気持ち良い…」
 晶子に問い掛けた。
「あふぅ〜…。ふぁい…、気持ち良いれす…」
 晶子はウットリと蕩けた目で、由梨が撫でる尻尾の先を見ながら答える。
「オ○ンコの細胞と神経…、綺麗にくっ付いたみたいね…。これも、クリチ○ポも良い出来だわ。流石100%自前の器官細胞、結着も感度も最高レベル。胎児も自前だったから、活性細胞も良く馴染んだ見たい」
 晶子のクリ○リスは、コレを作るために肥大化され、切り取られ、粘膜の組織細胞もサンプリングされたのだ。
 そして、近親相姦で孕ませたのは、同じDNAを掛け合わせた胎児から取れる活性細胞で、より組織の接合を完全にするためだった。

 由梨が手を離すと、尻尾は意思ある生き物のように、空中でグネグネと蠢き、複雑な動きを示す。
 晶子の左手の中指と薬指が忙しなく動き、それに合わせて動いているのだ。
 由梨は、尻尾の動きを満足そうに見ながら
「操作方法も、完璧に覚えたみたいね…。良い動きだわ」
 晶子を褒めると
「はい、有難う御座います。今では、思い通りに動かせるように成りました」
 晶子は嬉しそうに感謝しながら、尻尾を複雑に動かした。
 それは、高速な抽出や、捻るような動きや、震わせるような波うちで、本当にどんな動きでも可能に思われた。

 由梨は満足げに頷くと、晶子に近づき何の躊躇いも無く、晶子のオ○ンコに右手を差し込む。
 晶子のオ○ンコはズブズブと由梨の右腕を飲み込み、由梨の手が直ぐに子宮にぶつかる。
 だが、晶子は内臓の筋肉を動かし、子宮口を開いて由梨の手を更に飲み込む。
 由梨はその結果に満足する事無く、左手を添えると同じように晶子のオ○ンコに差し込んだ。
 しかし、晶子のオ○ンコはそれすらも飲み込み、子宮内に両手を迎え入れた。
「良いわ、ダブルフィストも余裕ね。思い切り締めて御覧なさい」
 由梨が命令すると、晶子は直ぐに下半身に力を込める。
 天井を向いている下腹部がピクピクと動くと、差し込んでいた由梨の両手がギュッと締めこまれた。
「OKもう良いわ。膣痙攣並みの締め込み。痛いぐらいね…」
 由梨は晶子に合格を出すと、アナルと尿道も点検する。
 アナルもダブルフィストが可能で、直腸全体がまとわりつくように締め上げ、尿道には指が3本入り込んだ。

 由梨は、下半身の出来栄えをチェックし終えると
「良いわ、次は上半身よ…」
 晶子に静かに命令する。
「はい、お姉さま…」
 晶子の身体は、姿勢を取った時を巻き戻すかのように、スムーズに移動し、正座の姿勢に戻ると直ぐに立ち上がって、気を付けの姿勢を取った。
 真っ直ぐ立つ晶子の身体を、マジマジと見つめる由梨。
 元々大きく形の良かった乳房も、微調整され美巨乳に形を変え、柔らかそうに揺れている。
 表情は、幼さを残しながらも、妖しい女の色気を漂わしており、見るだけで[陵辱したい]と思わせるオーラを纏っていた。

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