狂牙
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■ 第5章 血の連鎖4

 酒宴が始まると、良顕以外の全員が服を脱ぎ始める。
 良顕は主人、他は全て奴隷。
 それが、良顕達の酒宴におけるスタンダードだった。
 勿論晃も、景気よく洋服を脱ぎ捨て、その美しい姿態と立派な一物を披露する。
 良顕より、やや小振りだが、傘の張りは良顕をしのぐ晃のシンボルに、夏恵の目線が食いついた。
「うわっ、美加園さんって凄いんですね…」
 晃の全裸を始めて見た夏恵が、思わず呟くと
「あっ、夏さんそれ言っちゃいます! 男は身体じゃ無いっす。心っすよ! 気持ちなんっす!」
 啓介が、顔を真っ赤に染めて、夏恵に抗議する。

 夏恵は身体をくねらせ、流し目で啓介の股間を見つめると
「そう…。言い訳したいわね〜…啓介ちゃん…。いつかは、夏恵を満足させてね。お婆ちゃんに成らないうちに…」
 クスリと鼻で笑いながら、啓介を馬鹿にする。
「ああ、そうだ。啓介の言う通りだ。道具に頼ったSEXは、感心し無ぇ…なぁ、春…」
 忠雄が笑いながら啓介に同意し、千春に問い掛けると
「はい、旦那様…千春もそう思います。やはり、男の方には支配力が無いと、女は満足出来ませんわ…」
 千春が、ソファーに座る忠雄の足に、頬摺りしながら同調する。
「おやっさん…。それ、ぶら下げて全然説得力無いっすよ…」
 啓介が、7つの瘤が有る忠雄の凶器を指さし、ぼやいた。
 忠雄の一物は元々大きかったが、この2年で晃に手を加えて貰い、理想的なポジションに7つのシリコンボールを埋め込んでいた。

 そんな啓介を見て
「あら? じゃぁ、大きくして上げようか? まだ、若いから2倍くらいまで大きくできるわよ」
 晃が啓介に告げると、千佳が啓介の股間に覆い被さり
「駄目! 啓ちゃんのはこれで良いの! だって、落ち着くんだもの」
 頬を膨らませて、晃に抗議する。
「落ち着くって…。お前、俺のチ○ポは耳かきか…」
 啓介は、ガックリと肩を落として呟いた。
「それは無いけど、まあ確かに、落ち着くって言えば落ち着くわね…。圧迫感もないし、締め付けの練習にも成る…。骨休め的な感じね…」
 夏恵が、腕を組んで顎に人差し指を当て、考えるように呟く。

 さんざん暴言を吐かれる啓介のチ○ポは、長さ15p太さ4.7pとごく一般的なサイズで、決して卑下するような物では無い。
 だが、ここに居る男性の中(オカマを含む)では、最もリトルサイズであるのは否めない。
 一番大きな物は、やはり改造された忠雄で、次いで完全ナチュラルの良顕、そして改造疑惑が有る晃の順だった。
 しかし、晃のサイズでも長さ18p太さ5.5pで、啓介のコンプレックスを刺激する。
 啓介の落ち込みが、ドンドン深くなると
「私もそう思うわよ…。男は、物じゃない…、ここだって」
 優葉がソッと啓介の背中に覆い被さり、啓介の胸をドンと叩き
「だって、ご主人様は、これを使わなくても、私達を逝かせられるのよ…」
 啓介のチ○ポを握り、耳元に囁いた。

 啓介は、唇を尖らせて、優葉に抗議し
「あっ! 優葉様酷いです。ご主人様と比べるなんて…。逆立ちしても、行き着ける訳無いじゃないですか…」
 更に項垂れて、落ち込んで行く。
 優葉を感じて、勃起したチ○ポまで、その落ち込みに引きずられて、小さくなって行った。
 優葉は[あちゃ]と顔を歪め、良顕の顔を見つめる。
 良顕は[ふっ]と鼻で笑い、優葉に頷くと
「啓ちゃん、落ち込む事無いって。ご主人様みたいな方は、他には居ないんだから…」
 優葉は身体を啓介に預けながら、唇を合わせた。

 優葉の行動と共に、千春と夏恵も啓介に取り付き
「そうよ、ご主人様は特別。あんな方は、他には存在しないわ…」
「啓ちゃんも、今の年じゃかなり、特殊な存在よ…」
 啓介に愛撫を加え始める。
「ごめんね、啓ちゃん。変な事言って…」
 この話題を振ってしまった千佳が、済まなさそうな顔で啓介に擦り寄り、4人はそれぞれ啓介に奉仕を始めた。
「モテモテだな啓介」
 良顕がニヤリと笑いかけると
「いや…、これはただの同情です…」
 女達に埋もれた啓介は、慌てて良顕に言い訳する。

 そんな啓介の声が、直ぐに唇を塞がれ消されると、身体中からピチャピチャと湿った音がし始めた。
 優葉と入れ替わった千佳が、啓介の顔を両手で挟み、激しく唇を合わせ、舌を絡めると、ずり下がった優葉がチ○ポを咥え込み、両脇を千春と夏恵に挟まれ腕から肩に掛けて舌が這い回る。
 千佳は張りの有る乳房を啓介の胸板に押しつけ、腰をくねらせオ○ンコを腹に押しつけた。
「んっ、くふぅ…、啓ちゃん…。ちゃぷ…、気持ち…、ぬちゃ…いい? …。ごめんね…ちゅっ…心配…んっ…かけて…」
「ぬちゃ、ぬちゅ、ぬちょ…ずずっ、ほら…じゅるっ…大きく…あふぅ…成って…ちゅば…来た…ずずず〜っ…」
「ぴちょ…、ちゃぷ…、鍛えてるのね…ちゅっ…、凄い筋肉…ちゃっ…感じるわ…ねちょ…」
「本当…れろろろっ…肌も瑞々しいし…ぬちゅ…美味しいわ…ぴちゃ、ちゃぷ…」
 4人の奉仕は身体を密着させて、続けられているため
「あっ! んぐぅ〜…ちょっと…ぬちゃ…待って…ちゃぷ…出る〜っ…」
 あっと言う間に快感が駆け上って、切羽詰まる。

 だが、誰も啓介の制止に耳を貸さずに、奉仕の手を緩めようとしない。
 それどころか、優葉は団扇状の舌で啓介の竿を刺激し、激しく吸いながらバキュームフェラをした。
「ぐももぉ〜〜〜っ!」
 啓介はピッタリと唇を塞がれ、千佳に口吻されていたため、射精の雄叫びを千佳の口に漏らす。
 優葉は、啓介の精液を飲み干し、尿道に残った残滓も啜り上げ、唇を離す。
 優葉が顔を上げると、千春と夏恵も身体を離し、啓介を見つめる。
 千佳だけが、啓介から離れず、まだ激しく唇を重ねていた。
 そんな千佳を啓介は、やっとの思いで引きはがし
「反則っす…。優葉様の口…。あんなの、我慢出来ません…」
 ボソボソと肩を落として呟いた。

 優葉のフェラチオで、啓介は3分持たなかった事を恥じていた。
「短小で早漏って…。最悪ですね…俺…」
 激しく落ち込む啓介に
「優…、好い加減にしろ。啓介で遊び過ぎだ。啓介も、下らない事を気にするな…。お前の年じゃ、そんなもんだ。その内、こいつらじゃ歯が立たない程の男に成れるさ…」
 優葉が悪戯した事を教え、慰めてやる。
「ご主人様…。俺、頑張ります! 絶対、全員に勝てる男になります!」
 良顕に慰められた啓介は俄然やる気を出して、千佳を抱きしめ
「先ずは、お前だ! 心配ばっかりさせやがって! お仕置きだ!」
 千佳を対面座位で貫いた。
「あきゅ〜んっ。啓ちゃんごめんね…、ごめんね…。悪い千佳に、いっぱいお仕置きして! 千佳を滅茶苦茶にして下さい〜」
 千佳は、啓介に貫かれ、直ぐに両手を背中に組んで、身体を捧げる。
 啓介は、千佳の細い腰に手を沿え激しく上下動を繰り返し、千佳のオ○ンコを攻め立てた。

 千佳は啓介の与える快感を、歯を食いしばって堪え、成されるがままに使われる。
 それを見た優葉・千春・夏恵はそれぞれに移動を始め、千春は晃にしなだれ、夏恵は忠雄に奉仕し、優葉は乙葉と入れ替わって酒を用意した。
 優葉と入れ替わった乙葉は、良顕の前に跪き、足に口づけをする。
 長い夜の始まりの中で、啓介に貫かれる千佳は1人驚いていた。
(ど、どうして…。前は、啓ちゃんにこんな風にされたら、絶対我慢出来なかった…。でも、今は違う…。全然余裕が有る…! あの日の出来事が、原因なの…? うん、絶対そうだ。私の身体、快感に耐性が出来ちゃったんだ…)
 あえぐ自分を、冷静に見つめる自分の意識に驚きながら、千佳は啓介をコントロールし始める。
 啓介は、自分で千佳を責めていると思いながら、千佳に快感を操られ始めた。
 千佳は昌聖達の尋問で、奴隷としての階段を駆け足で上っていたのだった。

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