狂牙
MIN:作

■ 第5章 血の連鎖6

 優葉の身体が、フラリと後ろに投げ出されそうに成るのを、晃が慌てて抱き留める。
 だらしなく開いた、優葉の股間に目を向けた夏恵は、優葉が失神した理由を理解した。
 優葉の触れたダイヤルには、[my]と書かれており、それが、限界である[×20]の場所まで回っている。
「あはははぁ。優ちゃん自滅〜」
 晃が、楽しそうに低い声で笑うと
「えっ、えっ、え〜っ! な、な、何が有ったんですか?」
 全く状況を理解出来ない、夏恵が狼狽して晃に問い掛ける。

 晃は、ニヤニヤと笑いながら
「優ちゃん夏恵を昇天させようとして、ツインバイブの仕掛けを最大にしたつもりが、自分の方に返って来ちゃったのよ。ダイヤル間違えてね…」
 ゴムショーツをずらしながら、夏恵に教えた。
「えっ? それって…。優葉様酷〜い、自業自得〜」
 頬を膨らませながら、優葉に講義する夏恵の前に、晃が優葉から外したツインバイブを差し出し
「ほら、仕返ししましょ。夏は前、私は後ろ」
 晃が悪戯っぽく笑う。
 夏恵は晃の差し出すショーツを見詰め、一瞬頬を染めると直ぐにニンマリと笑い、股間に装着する。

[ぬぷっ]っと、ゴムショーツ内のバイブを呑み込んだ夏恵は、抱え上げられた優葉に近づき、バイブの反対側を優葉のオ○ンコに、添えた。
「へへへっ。それじゃ、仕返しよ」
 ボソリと呟きながら、晃が優葉の身体を下ろしながら、アナルに挿入し、夏恵がバイブをオ○ンコに突き刺す。
「あっあっあっ、ああぁ〜〜〜っ」
 優葉がピクリと反応し、失神から目覚め、声を上げる前に、夏恵が大声をあげて昇天する。
 夏恵の股間にそびえるバイブは、まだ1/3も優葉の膣内に収まっていなかったが、夏恵の膝からカクンと力が抜け、その場に蹲って腰をビクビク痙攣させた。
 夏恵は、優葉が設定したダイヤルを調整する事無く使用し、自分もインナーバイブの餌食になってしまったのだ。
 夏恵の失神と優葉の失神が入れ替わるように、優葉が覚醒し
「あひゃっ! えっ、夏? あ〜〜〜っ! 私のショーツ取ったーっ!」
 目の前に蹲る、夏恵のお尻を覆うゴムショーツを見て、優葉が声を上げる。

 アナルを浅く抉った、晃のチ○ポになど一切構わず、優葉が身体を夏恵に近づけた。
「あたたたっ! 優ちゃん、無茶しないで! こっちは、生身なのよ!」
 晃が強引にチ○ポを捻じ曲げられ、悲鳴を上げて抗議する。
「あっ、ごめんなさい晃さん。ちょっと、抜いて。あれ、奪い返さなきゃ!」
 優葉は、晃の存在に悲鳴で気付き、晃に告げると失神した夏恵に手を伸ばす。
 啓介に身を預けながらも、その奪い合いを見て、千佳は思う。
(やっぱり、アレは優葉様でも癖に成るんだ…。でも、あの日からアレでも、私の身体は堪えられるように成った…。それだけ、強い快感だったわ…)
 美咲達の与えた快感は、確実に千佳の身体を目覚めさせていた。

 優葉は今度は確実に[playmate]と書かれているダイヤルを調整して、ツインバイブを穿きニヤリとした笑みで晃を見詰め
「コレ本当に凄いわよ…。アナルでも十分に感じるし、試してみない?」
 晃ににじり寄り始める。
 晃は、優葉の表情が余りにも悪意に満ちているため、顔を引きつらせながら後ずさった。
「優。ここに入れてやれ」
 良顕がニヤリと笑って、抱え込んでいる乙葉の尻タブを拡げる。
「あんっ…。ご主人様〜…、乙葉が乱れるところをご覧下さい〜」
 乙葉は、美しい顔を妖艶な笑みで満たし、アナルの力を抜く。

 晃ににじり寄っていた身体を、クルリと回した優葉は
「は〜い、ご主人様〜。お姉ちゃん、覚悟してね。これ凄いんだから…」
 嬉しそうに良顕に返事を返し、乙葉に意地悪な声で宣言して、背中に取り付く。
 乙葉は一瞬たじろいだが、良顕の命令だったため、腹を決めて受け入れた。
 肛門にバイブの亀頭が当たると
「ひやっ! な、何…ちっちゃな口が…キスするみたい〜〜〜っ…」
 無数の穴が、プチプチと肛門を通るたびに、その粘膜を刺激する。
 乙葉の全身に、ブツブツと鳥肌が浮き出し、小さな痙攣が背中に走った。

 それが過ぎると、硬質な部分がスルリと通り抜け、付け根の柔らかい部分が、肛門を優しく包み込む。
「あわっ! な、何か…スポンジが挟まってるみたい…」
 乙葉はその感触に、悩ましげに眉根を寄せ、特異な感触の感想を告げる。
「へへへっ、振動して無いとコレの良さって、解らないのよ…。さって、レッツダンス!」
 優葉が楽しそうに乙葉に告げると、バイブが始まった。
「あわわわっ! な、何コレ! 全部包み込まれて…震えるの〜〜〜っ」
 優葉の顎が跳ね上がり、白い喉を良顕に晒して、絶叫する。

 優葉は絶叫する乙葉を見ながら、おもむろに腰を引き始めた。
 柔らかい部分が包み込む振動を加えながら、乙葉の粘膜を捲くり上げそれがいきなり強い振動に晒される。
「いひぃ〜〜〜っ! やっ! コレ! アナルが痺れる〜〜〜っ」
 強い振動が、乙葉の粘膜を締めつけさせない程震え、引き抜かれて行き
「あきゅ〜〜〜ん! な、何かがアナルを…くすぐる…。あひゃ! 吸い付いて…引っ張られたぁ〜っ…」
 亀頭の穴から出た、ゴムの繊毛がアナルの粘膜をくすぐり、戻る時には先端部分の吸盤が、吸着しながら穴に返って行くのだ。

 そして、その動きは優葉の腰の動きと、膣の締め付けが左右する。
 腰の振りは優葉の咥え込んだバイブに、蠕動として返るのだが、締め付けは乙葉のバイブの振動とゴム繊毛の動きを操るのだ。
[×20]の動きはマックスで、乙葉のアナルを刺激する。
「ひやっ! あくぅ〜〜〜っ…あん、あひぃ〜〜〜っ! ご、ごひゅじん…はま…らめ…いきまふ〜〜〜っ!」
 乙葉を貫く良顕も、激しく蠢く乙葉の膣壁に目を見張り
「お、おう。良いぞ…」
 短く答えるので精一杯だった。

 乙葉は良顕からの許可を聞いた瞬間
「あひゅ〜〜〜〜っ! いくっ、いくぅ〜〜〜っ…、ひぃ〜〜〜〜〜っ」
 高い声を上げながら、全身を強く痙攣させ、絶頂に達した。
 優葉が乙葉を貫いて、30秒ほどの出来事だった。
「優。離れろ」
 良顕は、優葉に短く命じ、急いでアナルを開放させると、白目を向いてグッタリとした乙葉をソッと抱え上げ、チ○ポを引き抜く。
 その時の刺激で、乙葉の身体がビクビクと強く痙攣するが、乙葉の目が醒める事は無かった。
 乙葉のそんな姿を見た事が無い忠雄たちは、途端に興味を抱き始めて、優葉の周りに集まり始める。

 そんな中、千佳だけはポツリと輪を外れ、一人考え込んでいた。
(あんな道具を日常的に使って、自分達を鍛えてる美咲さん達って、やっぱり凄いんだ…。私達とは、目的が違うのね…。私達は、奴隷としてご主人様の手足として働き、サポートするのが役目…。だけど、美咲さん達は昌聖さんに奉仕するのが…、多分全てだと思う…。私も、あの技術が欲しい…)
 千佳は、敵対している組織の美咲達の技術を欲していた。

 それは、乙葉や優葉達と比肩した場合、あまりにも自分が良顕の役に立っていないと、感じている事が一番の原因である。
 乙葉の情報収集能力、優葉の諜報能力、千春の統制能力、夏恵の経営能力、それぞれが、自分の特色といえる能力で、良顕を支え役立っていた。
 千佳は、千恵が持っていた語学力も、和美が持っていた法律知識も、秋美が持っていた交渉術もフォロー出来ない。

 今自分が学んでいる、情報処理にしても、乙葉をしのぐ事は出来ないと考えていた。
(何か、突出した力が欲しい!)
 千佳はそれを常々渇望していたのだ。
(私が経験した快感の嵐は、誰も経験していない。快感のレベルが違いすぎる。もし、これを身に付けられたら…。私はこれで、一番に成れる…)
 千佳は心の底で、そう思い始める。
 そして、その考えは、千佳を行動させ、新たな歯車を回す。

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