狂牙
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■ 第5章 血の連鎖22

 矢口は小夜子の命令で、この葬儀を取り仕切る間、2人の使用を許可されている。
  矢口が顎を引いて合図すると、晶子が手を伸ばしズボンのファスナーを下げ、毬恵が顔を近づけ改造された舌を伸ばしてズボンの中に侵入させた。
 矢口のパンツを巧みにずらせて、まだ力無いチ○ポを舌で絡め取り引き出す。
 ズボンの中から取りだした矢口のチ○ポを、毬恵と晶子は捧げ持つように両側から唇を押しつける。
 まだ項垂れている矢口のチ○ポを、薄く開いたお互いの唇で横から包み込み刺激して行く。
 2人の上下の唇が、ナメクジのように矢口のチ○ポを這い回り、舌先が舐め上げる。
 矢口のチ○ポはその刺激に、たちまち力を漲らせ、勃起した。

 勃起したチ○ポを毬恵が亀頭に口吻し呑み込むと、晶子の舌がズボンの中に入り込み、睾丸を舌で愛撫する。
「おう、良いぞ化け物共…。お前達は、これからこんな事にしか役立たんからな…」
 矢口が満足そうに呟くと
「ふぁい、わらしはひは、へいひょり、へんひょうほ、はけほほへふ(はい、私達は性処理専用の化け物です)」
 毬恵が嬉しそうに微笑んで、チ○ポを咥えたまま矢口に答え
「はひ、ろうら、はへほほひ、ほんはいひひほ、ははへへふらはひ(はい、どうか化け物に存在意義を与えて下さい)」
 晶子が舌を伸ばしたまま、矢口に懇願する。

 矢口は酷薄な笑みを浮かべると、ポケットの中から細い鎖の束を取り出す。
 それを見た毬恵と晶子は、素早く両手を背中に回し、ホックを外してチャックを下ろした。
 襟元が寛ぐと、直ぐに肩をはだけて乳房を顕わにする。
 2人の両乳首に着いた、リングピアスに矢口が鎖を嵌めると、チリリンと鈴が鳴った。
「舌を出せ」
 矢口が命じると、2人は一旦唇を離し大きく口を開いて、改造された舌を伸ばす。
 矢口は、差し出された舌の先端に、鎖の真ん中に付いた、返しを落とした釣り針を貫通させる。
「そのまま奉仕しろ」
 矢口が命じると、毬恵と晶子はダブルフェラを始めた。
 矢口のチ○ポに舌を這わせ、舐め上げる度に、乳首が引き上げられ、鈴の音が鳴り響く。
 ニチャネチャと湿ったフェラチオの音と、リンリンと涼やかな鈴の音が絡み耳を楽しませ、タプタプと揺れる4っつの柔肉と蕩けた美貌が目を楽しませ、絶妙な動きと改造された舌が欲望を楽しませた。

 矢口の肩幅に開いた革靴に、クリチ○ポとオ○ンコを擦りつけ、発情しきった表情で2人は一心に奉仕を続ける。
 矢口は、満足げに2人を見下ろし奉仕を受けていたが、改造を受けた2人の口腔奉仕に直ぐに限界を迎え、晶子の口の中に精を放つと、毬恵の口に小便をして後始末をさせた。
 2人の舌から鎖を外し、汚した靴を清めさせ床を掃除させると
「さて、お前達も挨拶に回れ。上手くやるんだぞ」
 衣服を整えさせ、顎で命じる。
「「はい、畏まりました」」
 2人が平伏して額を床に擦りつけて、返事を返した。
 顔を上げ立ち上がった2人は、再び涙を流し、悲痛な表情で遺族の仮面を被る。

◆◆◆◆◆

 時刻は夕方の6時を少し回っていた。
 自殺と言う死の形ながら、啓一の告別式には孝司の仕事がら、100人以上の参列者が訪れている。
 7時の開式の時間前だが、会場と付近のロビーには参列者が重苦しい表情で屯していた。
 参列者が屯する場所には、お香の香りが立ちこめ、厳粛な雰囲気を漂わせている。
 だが、その立ちこめる香りが、いつもとどこか違う事に、参列者は誰1人気付いていない。
 麝香のような甘い香り。
 しかし、その甘さはどこか腐臭のような物を含み、嗅ぐ者の神経を麻痺させて行く。

 参列者を見守る矢口の横に、スッと小夜子が立つと
「ちゃんと、孝司には中和剤を飲ませたわね。アレには、素面を保って貰わないと、意味が無いのよ」
 小声で矢口に問い掛ける。
「はい、指定された分の薬は、与えました。ですが、一般人にこの薬をこれ程投与すると…。後遺症が残りませんか?」
 矢口が問い掛け、額に浮かぶ汗を拭った。
「お前。誰に言ってるの? 下っ端の構成員の癖して、私に意見しようって言うの?」
 小夜子が目に鋭い光りを湛え、矢口を睨み付ける。
「め、滅相も御座いません…。私ごときが、誠に申し訳御座いませんでした…」
 矢口は、反射的に平伏しそうになる身体を押し留め、滝のように流れる冷や汗を拭いながら謝罪した。

 小夜子は冷たい目線を向けたまま
「馬鹿な事やってんじゃないわよ…。ったく、使えないわね! お前の申請が受け入れられたからって、このゲームは本来お前程度の者が、参加出来る物じゃないのよ! ちゃんとやんなさい」
 鋭い小声で、矢口を叱咤する。
「は、はい。それは、十分…理解しております。こ、光栄に思って、粉骨砕身頑張ります」
 矢口は小夜子の叱咤に震え上がりながら、汗を拭う。
 元々矢口は[マテリアル]の下部構成員で、会社乗っ取りの為に葛西家族を差し出す申請をしていた。
 その条件が符合した為、今回のゲームターゲットにされたのだ。
[マテリアル]内のゲームでは、通常高位の者達のゲームには、それなりのメンバーが配される。
 天童寺主催のゲームとも成れば、幹部クラス構成員がゲームに関わるのだが、矢口は特例として下部構成員ながら、このゲームに参加しているのだった。

 小夜子は冷たい視線で矢口を見詰め
「ほら、これを毬恵達のショーの前に、タイミング良く孝司に飲ませるのよ」
 透明な10cc程の薬瓶を手渡した。
 薬瓶を受け取った矢口は、手に持って翳し
「これは…?」
 思わず小声で問い掛けるが、小夜子の刺すような視線で、慌ててポケットにしまい込む。
「良い…。何度も同じ事を言わせないで…。お前は、決められた事を、決められた通りやるだけで良いの…。そこに、お前ごときの意志は必要無いの…」
 小夜子の氷のような声が、矢口に突き刺さり、矢口は震え上がった。

 そうこうしているうちに、時間が来て告別式の案内が始まる。
 参列者が告別式会場に入り、席に着くと会場の扉が閉まり、密閉された。
 告別式が始まり、しめやかな雰囲気のアナウンスが流れる。
 喪主の挨拶が終わり、啓一の略歴が紹介され、読経が始まった。
 焼香の案内が流れ、次々に焼香が行われる。
 空調が止まっているのか、告別式会場に濃密な香のかおりが立ちこめていた。

 時間を見計らった矢口が、コップを片手にソッと孝司に近付き
「おい、この後喪主の挨拶があるだろ…。カラカラの喉じゃ、とちっちまうぞ…」
 コップを孝司に差し出した。
「おう、何から何まで悪いな…」
 孝司はそう言いながら、一息にコップの中身を空ける。
 コップを返した孝司は、矢口に目で感謝を伝えた。

 それから数分後、その変化は身体の小さな子供から現れ始める。
 参列者の中にいた、親戚の子供の頬が赤く染まり、呼吸が速く成った。
 次々にその変化は、体重の軽い者から現れ始め、全体に広がる。
 全体に広がりきった頃には、読経の声も止まり、坊主も胸を押さえ込んでいた。
 そんな中、毬恵と晶子が顔を見合わせて頷き合い、祭壇の前に立つ。

 2人の行動に戸惑いを見せる司会者と会場の参列者。
 そして、それとは別の事に驚愕する孝司。
(か、身体が…。う、動かない…)
 孝司の身体は、首から下の神経が麻痺したように、ピクリとも動かなくなって居た。
 驚愕の表情を浮かべる孝司を一瞥もせずに、毬恵と晶子が深々と頭を下げ
「本日は、変態家畜の告別式に、よくぞご参加下さいまして、誠に有り難うございました」
「変態玩具の啓一は、ご主人様のお役に立つため、自らを廃棄処分しました」
 毬恵と晶子の言葉に、会場内がざわつき始めると、啓一の遺影を映していたディスプレーが、別の映像に変わる。
 そこに映された映像は、啓一に調教される小夜子の姿だった。

 映像は、小夜子の調教シーンから晶子の処女消失、調教シーンを経て、小夜子に服従するまでがダイジェストで流れ、人体改造後の乱交シーンに変わる。
 僅か30分程の映像であったが、啓一がどう言う行為を行い、毬恵達がどうなっているか、克明に理解出来る映像だった。
「うおぉおおおおっ!」
 獣のような声が、告別式会場に響く。
 孝司の苦渋の雄叫びだった。
 それを合図のように、毬恵と晶子の頭に手が伸び、ウィッグを投げ捨てると背後に手を回して、黒いワンピースのジッパーを下げ、ストンと足下に落とす。
 改造された全裸を晒し
「「どうぞ、SEXのためだけのおもちゃです。ご存分に御嬲り下さい」」
 毬恵と晶子はその場に平伏して、参列者に告げた。

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