LATE FOR PURE
あきんど:作

■ 2

千恵子の部屋は1階になった。僕の部屋があるのは2階だが、さすがに同級生で男女なので、部屋を離したようだった。
千恵子「明くんは、何月生まれ?」僕は「11月…」と答えた。
千恵子「私5月だから私のほうが姉ね。お姉さんて呼んでね。」
明「同い年なのになんで姉と弟なんだよ。」
千恵子「タッ○知らないの? 双子なのにかっちゃんはたっちゃんを兄貴って呼んでるでしょう」
ああ、むかつく。腹が立って何か仕返ししてやれないかずっと考えていた。
そのチャンスはすぐにやってきた。
親父たちが出かけていて、2人だけの時だった。
僕は千恵子が風呂に入ったのを見てから、脱衣所に入り、着替えの下着とパジャマをこっそり持ち出して彼女の部屋において置いたのだ。
その後、自分の部屋に戻り彼女がお風呂から出るのを待った。
しばらくして、彼女がお風呂から出たのを見計らって、わざと階下に降りて行った。
彼女は自分の部屋の前にいた。バスタオルで隠してはいたが、素足が見えている、雫がまだたれていて、下着がないことに気づきよく拭かずにあわてていたみたいだった。髪もまだ濡れていた。
千恵子「明くん、着替え隠したでしょ? どうしてそんなことするの?」
明「お前が、生意気だからじゃねぇか、姉貴面しやがって…」
千恵子はしばらく考えていたがこう言った。
千恵子「明くん、」ひょっとして私の子と好きなの? 裸見たいんでしょう? すけべ! ちかん!」
明「そんなわけないだろう、お前の裸なんて見たって…」
千恵子「見せてあげるわよ…。ほら…」
千恵子はそういいながら包まっていたバスタオルの前をはだけて見せた。
まだ水滴のついている裸体が僕の目の前にあった。
14歳の小ぶりの胸。ワレメも大人の女の毛の量と違い、くっきりとスリットが見えている。
雑誌とかでよくヌードは見かけていたが胸だけで、ワレメを直に見たのは初めてのことだった。
僕の目線は自然とそこに注がれていた。
その視線を感じて、恥ずかしくなったのか、
千恵子「はい、もうおしまい」
そう言いながら千恵子はまたバスタオルで包まった。
僕は一瞬の出来事で混乱していた。
千恵子は混乱している僕をほって部屋に戻っていった。



千恵子のヌードの一件から2年が経とうとしていた。
その間、千恵子のお母さんがなくなったり、父の隆志は趣味ではじめた絵画が賞をとったりこの2年はあわただしかった。

千恵子の本当のお父さんが迎えに来たが、千恵子は帰らなかった。
趣味で始めた競馬で多額の借金を負って会社を退職して、清算したがそれから酒に浸って毎日その日の生活にも困っている有様だった。
父はそんなところに千恵子を返したくはなかったみたいだった。

それは明日が千恵子の16歳の誕生日という日だった。
アトリエで絵を描いていた隆のところに千恵子がやってきた。
千恵子はこの2年で急に女らしくなっていた。背も伸びてきたし、髪もシュートからセミロングの大人っぽい雰囲気を出していた。
隆志「千恵子ちゃん、中学卒業したら、進路は決まっているのかい? この間先生と話したけど高校には行きたくないみたいじゃないか?」
千恵子「ごめん、お父さん。私卒業したらやりたいことがあるんです」
隆志「やりたい事?」
千恵子「うん、雑誌のグラビアの仕事をしようと思っています。いつかは女優になってみたいなぁって、
    高校も一応芸能関係の専門学校に行こうと思っています」
隆志「うん、なるほど…」
千恵子「それで今日はお父さんに、私の絵を描いてもらいたいなって、15歳最後の思い出の日に…、その…ヌードを…」
隆志は大人のヌードデッサンしたことはあった。
隆志「わかった。控え室で脱いできなさい。そこにガウンがあるからそれを羽織って…」

隆志が用意していると、ドアが開く音がした。
そちらのほうに目をやると、ガウンを羽織って千恵子が現れた。
恥ずかしそうに隆志の側にやってきた。
隆志「じゃあ、描くからガウンを脱いでごらん」
隆志はそれまでは父親の顔だったが、今は画家の表情になって千恵子に言った。
千恵子「う、うんあのね…おとうさん…」
隆志「なんだい?」
千恵子は隆志の表情をうかがいながらガウンを脱いだ。ガウンの下は下着だった。
ブラは白色の胸のところにホックがあるタイプで、パンティもおそろいの白い色だった。
隆志「なんだい、ヌードじゃないのかい…」
千恵子「ちがうの、あのね私これからグラビアとかで人前で水着で写真とか撮られると思うの、
    だから、その、お父さんの前で脱ぎたいの…いい?」
隆志は軽くうなづいて首を縦に振った。
千恵子「じゃ、脱ぎます…。ちょっと恥ずかしいな…」
そういいながら千恵子はブラのホックをはずしてパンティを脱いだ。
両手で大事な部分を隠している千恵子だった。
隆志「手をどけて、千恵子ちゃん。あそこも見せないとうまく描けないよ。」

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