哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ めざめ4

 そのとき、桂の指先が、芽衣のクリ○リスに触った。
「う、いっ、いや……」
 思わず芽衣は声を上げてしまった。身体の中を電気が流れたような気がした。
「ほら、感じるだろ? 大人になったんだな、芽衣も……」
 桂は、そういって芽衣のクリ○リスを、コリコリと転がした。
「う、ううっ……か、感じてなんか……い、いないもん……」
(いや、変……、わたし……変になっちゃう……もう、やめて……)
 芽衣は、止めてと言いたかったが、感じ始めていることを知られたくなくて、何もいえない。ただ、もじもじと身体をくねらすことしか出来なかった。

 そのとき、桂が芽衣の身体の向きを変え、二人は向かい合った。桂は、ギュッと芽衣を抱きしめた。力を入れると折れそうな、華奢な背中に手を回す。桂の目の前には、誰も汚すことの許されないような、薄くピンク色に色づいた柔肌の唇がある。桂は、突然の出来事に頭が混乱し、ポカンと半開きになった芽衣の唇に、自分の唇を重ねた。芽衣にとって、ファーストキスだ。
(わたし……、いま……、キスしてる……。初めての……キス……)
 突然のことに面食らった芽衣は、桂の成すがままキスを受け入れてしまう。桂の舌が、芽衣の口の中を弄る。桂に、ぎゅっと抱きしめられ、芽衣の熟しきっていない、まだ、硬さを残した胸の膨らみが、桂の胸に押し当てられている。臍のあたりには、桂の熱くなっている肉棒が食い込んでくる。
(……ど、どうすればいいの。……だめ、だめだよ……)
 パニックになった芽衣には、何もすることが出来ない。桂が顔を揺すりながらキスをするたびに、芽衣の胸は桂の胸板に擦られる。桂の肉棒が、芽衣のおなかのあたりで擦れる。
(おにいちゃんの……、硬くなってる。熱くなってる。
 ……芽衣を見て……こんなになったの?……)

「芽衣、兄さんのを洗ってくれよ。おまえのあそこ、洗ってやったんだから……」
 そういって桂は、芽衣の手をとり、自分の股間に持って行った。
「えっ、ど、どうすればいいの?……」
 芽衣は、興奮と緊張から、自分が何を言っているのか分からなくなっている。両親の部屋を盗聴し、兄に裸を触られ、キスをされた。ほんの数時間の間にあまりに多くの信じがたいことが起こった。芽衣の頭の中を、いろんな疑問が駆け回っている。普段なら信じられないことだが、芽衣は、言われるまま兄の肉棒を両手で包み込んだ。
「ゆっくり擦ってくれ」
 兄の言うまま、芽衣は、シャワーの当たっている兄の肉棒を擦るように洗う。
「どうだ? 兄さんのもの……」
「お、大きい。おにいちゃんの……、硬くて……熱い……」
(おかあさんの中にも……、お父さんの……こんなに大きいのが……入ったの?)
 先ほどのおかあさんの『……い、いれて……』という声が、芽衣の頭の中に蘇る。
 そのとき、桂の肉棒の先端から、ミルク色の液体が飛び出した。そして、芽衣の白い初々しい少女の胸に懸かった。膨らみの中央の淡いピンク色をした突起の上から、相乳の谷間にへと……。芽衣は、バスルームのタイルの上に座り込んでしまった。
「キャッ、な、なに?……」
 桂が射精したのだ。桂は、シャワーの水を芽衣の胸に掛けながら洗い流す。桂の掌が芽衣の膨らみかけた胸の上を動く。肉球に埋もれた淡いピンク色した乳首の上を擦る。
「ごめんな。射精しちゃった。男は、大人の女に触られると出るんだ」
 そういいながら、芽衣の胸の上に手を這わせる。
「まだ小さいな、芽衣の胸……。
 ……すぐ大きくなるよ……。
 揉んでると、早く大きくなるそうだぞ」
 桂は、芽衣の乳首を掌で転がすように強く擦った。
「うっ……あ、うう……」
 芽衣は、思わず声を漏らしてしまう。
「ほら、きれいになった」
 桂は、自分自身の股間も洗い流し、バスルームを出て行った。

「わ、わたし……、おんな?……おとなのおんな……なの……」
 芽衣は、桂がバスルームを出て行った後、自分の胸に目をやった。そこには、膨らみきっていない胸の盛り上がりの中央に、少し飛び出したピンクの乳頭がある。
(……ああ、乳首、飛び出している。……立ったってことなの?……)
 芽衣は、そっと、股間を触る。
「いやっ、また濡れている。……おにいちゃんに触られたから?」
(……おとな……おにいちゃんに……、触られて……濡れている……)
 芽衣は慌てて、それを洗い流して、バスルームを後にした。

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