哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 覗かれていた秘密4

 パンティーの上からの刺激では満足しきれなくなった指は、脇からパンティーの中に忍び込む。花唇を掻き分け、中指を秘孔の中に忍ばした。入ってきた指に、行き場を無くした愛蜜がジュルジュルと溢れ出しパンティーを、その下に隠された繊毛を濡らしていく。パンティーが吸いきれない愛液は、アヌスを濡らし、さらに下に垂れ椅子の座面を濡らしていく。
「あはっ、はぁ……、はぁ、はぁ……」
 芽衣の口から漏れる吐息が早くなっていく。芽衣は、秘孔に入れた指を出し入れし始めた。指の動きがだんだんと速くなっていく。
「あぁっ、おにいちゃん……。そ、そんなに……早く、うっ、動かさ…ないで……、ううっ……」
 秘孔の指を2本にし、さらに動かし続ける。指に纏わりつく愛蜜は、グチュグチュと音を立て泡立ち、指のすべりを加速する。芽衣の頭の中では、兄が激しく腰を動かしている。クリ○リスを摘み、胸を揉んでいる。想像と、自分の手の動きがリンクし、さらに快感を求め、手を動かした。

 芽衣は、左手に力を入れ、激しく胸を揉んだ。そして、秘孔に忍ばせた指をさらに奥へ差込み動かす。
「いいっ、もっ、もっと、おくぅ……までぇ……いっ、入れて……」
 芽衣は、頭を激しく振る。汗ばんだ額に、頬に、芽衣の黒髪が張り付いた。椅子の肘掛に縛られている太股がピクピクと痙攣し、膣が芽衣の指を締め付ける。
「あぁ、あぁ、あぁ……、おにいちゃん……」
 口が開き、吐息とも喘ぎ声ともつかない声が漏れ続ける。芽衣は、指の出し入れを続けながら、親指で尖り出したクリ○リスをクリクリと転がした。
「いっ、いい……、おにいちゃん、芽衣……、いっ、いっちゃう、いっ、いぃ……、いくぅ……」
 芽衣の身体が縛り付けられた椅子の上で激しく跳ねた。ガタッ、ガタガタガタ……と椅子が大きな音を立てる。
「はぁ、はぁ、はぁ……、イっちゃった。はぁ、はぁ……、こんなところで……」
 芽衣は、首を大きく折り俯いて吐息を漏らした。興奮と快感……、そして、学校の中でイってしまったことが羞恥心を掻きたて、顔を桜色に染めた。

 その時である。芽衣の前の暗室の黒いカーテンが開き、柴田達3人が現れた。芽衣の瞳が大きく見開かれた。芽衣の眼には、3人の持つカメラが映し出される。
「キャー……、いっ、いやぁーーー」
 芽衣は悲鳴を上げながら、両手で顔を隠した。
「芽衣ちゃん、いい写真がとれたわよ」
 真由美が、誇らしげにカメラを掲げていった。
「ビデオカメラを持ってきてて良かったよ。こんな刺激的な映像が撮れるなんて……」
「うっ、うそぉー……」
 指の隙間から覗くと、藤原が手にしているビデオカメラが見えた。
「おっと、このポーズも刺激的だね」
 柴田が、芽衣の股間にカメラを向け、シャッターを切る。
「オマ○コ、半分パンティーからはみ出てるよ」
 恥ずかしさもあまり、慌てて顔を隠したため、芽衣のスカートは捲れたままになっていた。そして、指を入れていた為、パンティーは横にずれ、愛液に濡れた肉丘の半分をはみ出させている。もちろん、その上の茂みもはみ出したままだった。
「だめ、写さないでぇ……」
 カシャッ、カシャカシャカシャ………。
 芽衣は、慌ててスカートを元に戻したが、その間も柴田のカメラのシャッターは切られていった。

「芽衣ちゃん、やっぱり桂先輩とやってたんだ。おにいちゃん、もっと奥までいれてぇーーーって、こっちまで恥ずかしくなちゃった」
 真由美が芽衣の真似をしながら冷やかす。
「最初から全部見させてもらったわ。部屋を出てすぐ、暗室で見てたのよ」
「うそ、うそぉ……、そんな……」
「ほんとに芽衣ちゃん、嘘つきね。お兄ちゃんとは何でもないって言ってたけど、やりまくってるのね」
 芽衣は、顔を力なく横に振る。
(もう、だめ……。全部ばれてる……)
「ほんとは桂先輩とやってるんでしょ?」
 真由美が訊ねる。芽衣は答えることができない。下を向いたまま顔を真っ赤に染めている。藤原は、ビデオを巻き戻し、芽衣の声を再生した。

  《あぁっ、おにいちゃん。そ、そんなに早く、うっ、動かさないで、ううっ》
  《もっと、おくぅ……までぇ……いっ、入れて》
  《いっ、いい……、おにいちゃん、芽衣……、いっ、いっちゃう……》

 ビデオから芽衣の声が流れてくる。
「すげー、こんなにはっきり声も入ってる。あそこもバッチリ撮れてるぜ」
 3人はビデオのモニターを覗き込みながら喚起の声をあげた。
「桂先輩とやってるんでしょ?」
 真由美が、もう一度聞いてきた。芽衣は、小さくコクリと頭を縦に振るしかなかった。

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